内科医のC.Nです。
がんこな
シミは、レーザー治療しかないですか?
というご質問をいただきました。
梅雨が明けると本格的に
紫外線が強くなって
日焼けに気をつけなければいけない季節ですね。
小さなお子様とプールや海に行って、うっかり日焼け
して、数週後に大きな
シミが出現なんてことも・・・・・・・。
実際、私も子育て中、うっかり出来たことがありました。
シミって、一気に年齢が上がって見えちゃうんです
。
シミと一口に言っても、いろいろあります。
老化によるシミは、いわゆる
老人性色素斑といい、
光老化や加齢により現れます。
これに似ているのが、
肝斑です。中年女性の眼の周り以外
額・頬・口囲に左右対称にみられる境界のはっきりした
褐色斑で、産後や日焼けにより悪化します。
雀卵斑というのは、いわゆるそばかすです。遺伝的
原因が主ですが、思春期に増え、
紫外線で悪化します。
また外傷や皮膚炎の後などに色素沈着する
炎症後色素沈着、
にきび後にシミなんていうのは、これです。
日光角化症という前癌状態の場合も、まれにあります。
生まれつきみられるシミは、
大田母斑です。
この中で、レーザー治療の対象とならないのは、肝斑と
炎症後色素沈着です。レーザー治療でかえって悪化します。
治療は、VitC、VitE、トラネキサム酸の内服ですので、
サプリでしたら、
VitC,
VitE,そしてチロシナーゼの
活性を抑えるL−
システインやL−シスチン配合の
ものも有効です。
ホワイトセルフや
医薬品で
シスビタCも
お勧めですね。これらは、他のシミにもお勧めです。
外用としては、一定の効果が期待できるものとしては、
レチノイドと抗酸化剤が挙げられます。
CoQ10や
白金ナノコロイドのシリーズや
、V/C美容液
それから、
レチノAエッセンスがお勧めです。
いずれにしてもさらに
紫外線を浴びないようにしっかり
紫外線対策をして(帽子、サングラス、
日焼け止め、
日傘等)これ以上悪化させない
ことと、根気良い
お手入れが必要です。
ターンオーバーの遅れた状態になっているので、改善
には、時間がかかることを覚悟しましょう。
なかなか改善が見られない場合は、レーザー治療が
適応であれば、有効な手段ですが、シミの予備軍は
既にいくつもあるはずなので、やはり持続的な
お手入れが大事です。