内科医のC.Nです。
デパートの
化粧品コーナー

に
化粧品を買いに行くと
「お客様、お時間おありでしたら、お肌の状態、お調べ
いたしましょうか?」などと言われ、ついつい「じゃあ、
お願いします。」と言ってしまい、その結果
「同年代の方より、保湿と内因性の活力が足りない・・

。」
とか、訳の分からない(?)ことを言われ、勧められた
化粧品を買ってしまったことがあるのは、私だけでは
無いと思います。
実際、同年代の人と比べてどうなんだろうとか、本来の
年齢相応と比して、老化しているのかどうかは、とても
気になるところではないでしょうか
「血管年齢」をはじめ
、「骨年齢」「肌年齢」などの言葉は、
定着した感がありますが、これと同じ考え方で
「肺年齢」
という考え方が、日本呼吸器学会によって提言されました。
肺の病気としては、肺気腫に代表される
慢性閉塞性肺疾患
(Chronic Obstructive Pulmonary Disease
以下COPDと呼ぶ)が近年増加の一途を辿っています。
COPDは、タバコ

などの有害な空気を吸い込むことによって
空気の通り道である気道(気管支)や酸素の交換を行う
肺(肺胞)などに障害が生じる病気で、その結果空気の
出し入れがうまく行かなくなるので、通常の呼吸が出来
にくくなり、息切れ

が起こります。
日本には推定500万人以上の患者がいると、言われています。
タバコ

の煙には、約4000種類の化学物質が含まれていますが
この中で特に人体に悪影響を及ぼすのは、ニコチン・タール
一酸化炭素です。

これらの有害な物質が、気管支や肺を傷つけ発症しますが
受動喫煙でも発症することがあります

。
COPDの診断に必要な検査に、スパイロメーターという
器械を用いた肺機能検査があります。
この検査は、最大限に息を吸えるだけ吸い、それを思い切り
強く吐き出した空気の最大量「
努力肺活量」と最初の
一秒間に吐き出せる空気の量「
一秒量」を測定し、「一秒量」を
「努力肺活量」で割った「
一秒率」を算出します。
これが70%未満ならCOPDの可能性がありますが、
肺機能検査の結果を分かりやすく年齢で表したものが
「肺年齢」です。
年齢より
老化しているという感覚的なイメージが患者さんに
インパクトを持って受け取るのに、役立つのではと思います。
危機感を持てば、生活習慣にも注意するようになるという
訳です

。
また治療が遅れて、病気が進行してしまうことも防げます。
いろいろな老化の年齢を測る機会があると思いますが、
例えば「ホルモン年齢」「筋年齢」・・・・・・。
健康で長寿の人は老化しないのではなく、
バランスよく老化していると言われています。
突出して老化している「年齢」の高い部分があれば、それを
改善する努力が大事です。