2008年10月  >
1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31
最新コメント
最新トラックバック

男の恋愛 その5 [2008年08月25日(月)]

 そこで思うですな。それじゃ、男にとっての恋愛って何?
 
 人間、一人では生きられないよ。男だって、性欲だけでは生きられない。どうしたって愛が必要。少なくとも、あなたが好ましいと思えるような男なら、誰でもわかってる。身をもって知っている。

 女性は愛情を、恋愛=セックスのフィルタを通して確認しようとするけれど、男はセックスをなくしたときに愛情を確認する。恋愛的なシチュエーションを完全に遠ざけたときに、自分に大事なものは何かを確認するのです。

 すこし極端だけど、細かい部分のフォローを入れながら書くと、どんどん枝葉が広がるので、あえて短絡的に書きますですな。
 
 男には、女子の生理周期による心身の変調がわからないように、女性には絶対にわからないだろう男の事情がある。
 ほら、アレですよ。ドンドコドコドコ、ドンドコドコドコ、野性のパーカッションを打ち鳴らしていた彼が、パタっと動かなくなったと思ったら……。もうこれが精一杯という表情でタバコに火を付ける。お〜いお茶濃い味を、病床のおとっつぁんくらい力ない様子で飲んだりする。こんな状態の彼にしつこくして、センベイの入っていたブリキ缶のフタでひっぱたかれた経験のある女子もたくさんいることでしょう。だってねえ、パーカッションたたけなくなったときの男って、本当につらいんですもん。

 女子の皆さんもよくご存じのように、男は99%エロで出来ている。どうしようもなくドスケベですが、この瞬間ばかりは違いますよ。女子が余韻で、愛情の最終確認をしたいわん、などと思っているとき。男はなにを考えているか、わかりますか。
 頭の中で田植えをしているのです。ワシワシと。♪風に逆らう〜俺の気持ちを〜知っているのか〜赤いトラクタ〜♪ アニキと植えているのです。ワシワシワシと。ネタが古すぎて、誰も笑ってくれんでしょうけどな。
 けれど、どうですか。苗を植えている男とロマンスの確認をしようとするなんて、ばかばかしいほど気まずいタイムじゃないですか。
 
 男の視床下部にはエロ大魔王が住んでいる。大魔王は男性ホルモンというガソリンをリッター2円くらいのぶっちぎり大特価で配給してくれるもんだからもう、大変です。男子はゲッハー! と常に飲み過ぎで、じっとしておれない状態。スケールの小さい開高健かってくらい、女子への冒険心満々でフィッシュ・オン!してしまいます。これは楽しいようであり、果てしない徒労の連鎖でもあります。
 だから男は、恋愛感情もあるけど、我が身かわいさのウソもつく。

 そんな、ある意味、不憫な男たちが唯一、大魔王の支配から解放される瞬間。自分が打ち鳴らしていた狂乱のパーカッション・ソロから手を休めたとき。男の目の前には、透き通った緑色でできた、静かできれいな風景が横たわっている。気持ちのいい風が吹いている。どんなにもがいても逆らえない、生殖に支配された我が身からひととき解放された魂が、その世界でハッキリ認識することがある。

 大魔王のガソリンに踊らされ、手頃な恋愛感情で性的な関係を結んだ場合。後悔なんてキレイなものばかりじゃなく、一刻も早くホテルを出たいとか、ウザったいとか、ろくでもないことを考える。女子はひっどーい! と思うだろうけど、ちょっとまって。性欲がなくなったからと、愛情をなくすわけじゃない。

 性欲がなくなったときに、逢いたいと思う女性がいる。または、性欲がなくなっても、横にいることが苦にならない女性がいる。その女性こそ、本当に好きな人なのです。

「ソレとコレとは違うんだ」というのは、実にみっともないし、許される理由でもないけれど、その男性の内面としては、ウソのナイ言葉です。そして、正しい男なら、自分の身体が教えてくれる真理として「ソレとコレは違う」ことを学ぶべきだと思うのです。3人の女性を全員平等に愛しているとか、性的な関係はアチコチに作っておいて、誰も愛してはいないとか、そのような男性よりも、ずっとまともだと思うから。

(もう書けないので、また明日

トラックバック

この記事へのトラックバックURL
http://www.dhcblog.com/nao_kichi/tb_ping/131

コメントする

名前


Email


URL


クッキーに保存
小文字 太字 斜体 下線 取り消し線 左寄せ 中央揃え 右寄せ テキストカラー リンク


コメント

コトオさん

サザンの『女呼んでブギ』ですね。

「女呼んで揉んで抱いていい気持ち〜
この歌詞を聴いて、「この芋虫がー!」ゆうて、「煩悩、死ねー!」 ゆうてブルーになれる若さって素敵。

>男も女もそんなものですよ

うむ。大人万歳

Posted by:naokichi → コトオ  at 2008年08月27日(水) 04:20

女呼んで揉んで抱いていい気持ち
夢にまで見た

男も女もそんなものですよ
Posted by:コトオ  at 2008年08月27日(水) 03:05

ゆひゃんさん

>「癒し=愛情」のいいさじ加減

大正解と思います。
けど、癒しすぎるとダメ男になるから、そこんとこは気をつけてくれい


Posted by:naokichi → ゆひゃん  at 2008年08月26日(火) 07:21

nahnaさん

もしnahnaさんが東京に「スナックなーな」を開店してくれたら、
僕は毎晩行くと思います


Posted by:naokichi → nahna  at 2008年08月26日(火) 07:12

はまのりんごさん

>ムツゴロウさん

さすが最強の霊長類といわれているだけのことはありますな・・
実に的を射た解説です

>パタっとされたら虚しい

脈があるだけでヨシとしてくださいませ

Posted by:naokichi → はまのりんご  at 2008年08月26日(火) 07:10

mogmogさん

初めまして

>すぱって切り替えて、めんどくさそうになんねん?

あまりにも的確な指摘で笑いました
それはもう、動けませんのですな。
彼に代わって、僕からお願い。
そっとしといてくれー
Posted by:naokichi → mogmog  at 2008年08月26日(火) 07:08

コバワッ

これは良い話を聞いたーーー。

こないだ親友と話していて、男性って基本的に「仕事」中心の人生じゃないっすか。
だから、男が最終的に望むものってやっぱり「癒し」なんだよね〜って。
この「癒し=愛情」のいいさじ加減っていうのかな、在り方というのかな、そういうのが女性にとっても、まだまだわかってない部分もあるんだろうなって。
私自身も含めてね。
最近ちょっと学んだのだー
男性の方が、求めてるもんが純粋ってことっすかね〜

そう、ナオキチさんが、「気高い愛」を求めているように。(笑)
ん〜難しい気もス…
Posted by:ゆひゃん  at 2008年08月25日(月) 20:44

書かれていることよーくわかります。

結局プラトニックなものを大切にするのは男性なのかもしれないと思います。
肉体ではないレベルの愛情、ロマンチストは昔から男性でしたよね。

そういう男性をしっかり捕まえておくには、女性も常に賢くなっていく必要がありますよね

Posted by:nahna  at 2008年08月25日(月) 14:18

ムツゴロウさんが同じようなことを昔、犬の場合で解説してたの思い出した。
事を成し遂げるまで、追っかけまわすくせに、終わったら目も合わせない雄犬。
とても、本能的で、嘘のない態度なんですね。
まあ。それ以前にパタっとされたら虚しいんですけど。

女子の皆さん、理解してあげなくては
Posted by:はまのりんご  at 2008年08月25日(月) 14:11

こんにちは

初めまして mogmogです お邪魔しま〜す

「魚類コワイ人・・」で、恐くないので見に来たら〜おもろいやん こっちの「恋愛論」
とお付き合いして早28年・・そうかそうだったのね〜っと「終わった(放出)後の態度」のムカつく訳がやっとわかった 一応それなりにフォローはしてくれるけど、どこか、いいえ、あからさまに「もう出ちゃったからどうでもいいもんね〜」みたいな感じがず〜っと、してたのよ 聞いたこともあるよ〜「どうしてそんな風にすぱって切り替えて、めんどくさそうになんねん?」って。
「そんなことない!愛してるよ〜」なんて白々しく言ってはいるけど、こっちだって分かってるんだよ、その態度
「生殖から開放された一時」だったんだね〜 ご苦労様 そうか〜頭の中で田植えしてたんだ〜 いや〜大変だね、男子も

の「ソレとコレとは違うんだ」の言い訳を聞くことがないようにしっかり手綱を締めましょう〜
教えてくださって、ありがとう〜
Posted by:mogmog  at 2008年08月25日(月) 13:40