1年位前でしょうか、60代の女性がお店にやってきました。
知人から贈られた、というブローチの修理を受けました。
頂いた品の、箱ごと持ってこられる方はいますが
そのご婦人は、包装紙・リボンも持って来ていたのです。
それは、まだ私が入社したての頃に包んだものでした。
(なぜ分かったかというと、購入日カードの日付の筆跡と
包装紙の包み方です)
よく、贈り物のリボンをとっておく方はいますよね?
その方も、贈り物はもちろん
贈ってくれたことの、その気持ちの嬉しさから
包みも大切にとっておいたそうです。
その時から、販売後のことも意識するようになりました。
「開けてみて」とプレゼントを渡されたときの、
贈る側と受け取る側の気持ち。
お互いが緊張しているその瞬間、
もし、なかなか開けられなかったら・・・
もし、包装紙がビリビリと音を立ててしまったら・・・
(せっかくの贈り物、スマートに開けたいですよね)
それ以来、包装はシール1枚で開けやすく、
(ここでは説明しにくいのですが、取れにくくはがしやすい)
リボンも『気持ちがたくさん入っている』感じにふっくらと。
何よりも、「記念にとっておきたい」という方のためにも
いつまでも思い出に残せるように、やさしく包むようになりました