さて、昨日の続きです。
歩き方ひとつでもなかなか奥が深いのね〜、ということを実感したところで、今度は全身を使ったワークに移行。
全員で円陣を組み、Aさんが輪の真ん中に出て、何かポーズをとって静止する。
次にBさんが出て行って、Aさんのポーズとコラボするような恰好をつくって静止する。
数秒の静止の後、Aさんはそっと離れ、円陣に戻る。
するとCさんが進み出てBさんとコラボするポーズをとって静止し、Bさんが退場するのと入れ替わりにDさんが輪の中に出ていって・・・という、その繰り返し。
無言の単純なパントマイムながら、その気になればストーリーだって作れそうだ。想像力は自由かつ無限大!
「はい、そこでストップ!」
早智さんが声をかける。
輪の中では、Jさん(女性)が片肘をついてごろ寝をし、その脇でKさん(男性)が両手をまっすぐ前に差し出しながら全身を前につんのめらせて、開いた足を踏ん張っていた。
「これは、どういう光景だと思いますか?」
早智さんの問いに、参加者が口々に応える。
「奥さんが昼寝をしていたら、本棚が倒れてきそうになったので、ダンナさんが慌てて受け止めようとしている」
なんて愛情あふれるストーリーを描いたひとがいる一方、私は、
「健康のために不慣れなヨガを頑張ろうとしているダンナさんと、あ〜たよくやるわねぇ〜、とごろ寝をしながら眺めているだけの奥さん」
と言ったものだから、一同大笑い
だってそう見えたんだも〜ん(笑) いきなり倦怠期の夫婦を連想するとは、色気もへったくれもありゃしないね、私
あるいは、Lさんが両腕をクロスさせて自分の体を抱くようにうずくまり、その前にMさんが立ちはだかってLさんを見下ろしながら指差している、という構図。
「家に強盗が入ってきて、そこを動くな! と脅されているところ」
なるほど、Lさんは怯える被害者、Mさんは強盗ね。
「刑事が犯人を追いつめて、証拠は挙がっている、もう逃げられんぞ! と言ったところ」
今度はうって変わって、Lさんは逃げ切れなくなった犯人、Mさんは正義と執念の刑事さん、というわけだ。
「赤ちゃんを奪われそうになったお母さんが、必死で抱きしめて守ろうとしているところ」
うむむ、これはヘビィだ・・・。でも、確かにそうも見える。
「今、DVDの一時停止ボタンを押している状態です。これを解除して再生を始めると、どうなりますか? 何が起こりますか? スローモーションでやってみてください、ハイ、再生!」
早智さんの言葉を合図に、輪の中の2人はそのポーズから続く物語を(ほんの十数秒だけれど)演じてみせる。
みんな初対面どうしなのに、息ぴったり
(笑)
ほかにも色々、声も体も表現力も想像力もフル活用して楽しんで、2時間はあっという間だった。
早智さんのワークショップは来月と再来月にもあるそうなので、予約してきた。
来週はコンテンポラリーダンス、再来週はラップ、というこれまた面白そうなテーマで(それぞれ違う講師だけど)開催されるそうなので、眞美センセのレッスンとかぶらなければ行ってみようと思ってる
三軒茶屋の駅前のSUBWAYで腹ごしらえして、また深川のお不動さまへ初詣も兼ねて行こうと向かう途中、以前いたコールセンターの同僚と偶然再会しちゃったりもして(笑)、心身ともにアクティブな楽しい日だった
普通は、とか、一般的には、という言い方が私はあまり好きじゃないのだけど、でも「普通は」1、2、3、4、5の順番でみんなこういうことは経験してきてるよね、と当たり前のようにとらえられてしまう事柄が、世の中には結構あると思う。
「若い頃は自分のことで必死でしたが、30代になってからはもう少し周りとの調和を考えようと思って・・・」みたいな有名人のコメントもあったりする。
幸か不幸か、私はどうも違う。
4、5、あたりを子供時代にすませ、「普通は」40代以降に経験するような9や10を20代のうちに通り、1? 2? それ何? そんなもんがあったの? と、この歳で驚き戸惑っていたりして。
要するに、だな、順番が多少違っても、生きてる間に辻褄があっていけばいいんだわよ。
と、最近思う。
とはいえ、もう子供が何人かいてもおかしくないような歳だし、あまり際限なく悠長に構えているのもどうかと思うので、とりあえず、35歳まで。
あと2年足らず。
とりあえず35歳までは、成長期の子供のように、自分に対して貪欲な興味と好奇心を持って、心も体もいろいろひねくり回して探ってみようと思う。
知らないことが多すぎるもの。
できないことが多すぎるもの。
だからいろいろなものが怖い。
恐怖に唯一対抗できるものが怒りだから、私のマイナスの感情はすべて・・・・・・悲しみも不安も切なさも孤独も痛みも後悔も、全部同じ色の激しい怒りに変わってしまう。
ひとの心って、そんなものじゃないからね。
揺れて泣いて闘って頑張って、息を切らして笑おう。
優等生のふりをするのは、もう飽きたし疲れたし。
それを私に望んだひとは、そうでない姿を一生認めてくれなかったひとは、もうこの世にいないんだものね。
自由になっていいよね。
ヘタクソな歩き方でも。
どうも元気が出ない、気分が乗らないときは、爪先立って歩いてみる。
テンション高まって暴走
しそうな時は、足の内側に重心をかけて歩いて、ブレーキをかけてみる。
まずは、そんなところから