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カテゴリアーカイブ
懺悔 [2011年11月29日(火)]
体ってさ・・・


あまりにも正直すぎて手に負えないね。


今までに経験のないことをほんのちょっとやってみただけで、芯からぐらぐら揺れ動いて、親とはぐれた迷子みたいな気持ちになって、涙がぼろぼろ溢れて止まらなくなる。


じっと抑え込んで黙らせたまま知らん顔して、こんなにも、何もろくに経験させてやらないまま、年齢だけ重ねさせたんだね。


ずっと傍にあるのに、誰よりも近くにいるのに、何も知らないよね。


知ろうともしてなかったね。


こんなにもほったらかしで、ごめんね。




ダイビングや山岳マラソンの中でちょっとでも実感できていたはずのことでさえ、時間が過ぎれば日常にまぎれて忘れてしまって、蓋をしたまま放置して。


私の体、いちばん解ってやれるのは私のはずなのにね。


ごめんよ・・・。




少しずつ、少しずつ、軌道修正します。


時間かかっても。


今度こそ。



PS:

今日は家で独りだったので、お師匠サンに倣って1日すっぴんで過ごしてみた。

も〜、落ち着かないったらありゃしない(笑)

posted at 00:21 | この記事のURL
[2011年11月27日(日)]
私の頭は、わりと理解が早い。


心も、言葉も、表情も、頭でコントロールできる。


でも、心と体とは繋がっていない。


橋のない河の対岸にそれぞれがぽつんと立って向かい合っているだけ。


相手の存在はわかっていても、手を繋ぐことはできない。声も届かない。




漠然と感じていたことを、はっきりと見抜いて指摘してくれるひとに逢えた。


嬉しくて、心強くて、泣きたくなった。




橋をかけなきゃ。


橋をかけなきゃ、私は一生、自分の素顔も地声も知らない大根役者のままで生きることになる。




橋をかける。


心底から惚れぬいた師匠の力を借りて、支えのしっかりした、揺るぎない橋をかける。


posted at 00:01 | この記事のURL
何らかの雰囲気? [2011年11月24日(木)]
面接の帰りの時間に合わせてヘアサロンに予約を入れておいて、行ってきました


夏の終わりにかけたウェーブが悪すぎて(薬剤が合わなかったか、もしくは強すぎたようで、すぐに伸びてしまった上びっくりするほどパサパサに傷んだ)、早く何とかしたかったんだけども、ダメージがひどすぎて手が出せないからしばらく待つように、とどこのサロンでも言われてしまったので、必死でトリートメントしながら2ヵ月余り、我慢してたわけ。


髪って毎日触るものだし、鏡に映さなくてもそれなりに視界に入るものだし、そういうものの状態が悪いのは、精神衛生上も最悪なわけでして



やっと解決したぁ〜〜〜

ふわんくるんとした、つややかでナチュラルなデジタルパーマ



あぁ、これでやっと、しつこい肌荒れもおさまりそうだ。

絶対、髪のストレスが原因だったと思うもん・・・




ところで、さ。

ヘアサロンに行くと、雑誌をどうぞと何冊か差し出されるじゃない?



だいたいどのお店でも、そのお客さんの年齢や雰囲気に合わせたものを3冊くらい選んで渡していると思うんだけど、今日のセレクトはひっちゃかめっちゃかだった。



いちばん上は 『VoCE』、これは年齢的にはジャストだけど、特に好みでもないので違うのにしようかなと残りの2冊を見たら、 『STORY』 と 『ecrat』 ・・・


・・・・・・


あのさ。


あたし、いくつに見られたワケ?




施術前トリートメントをしてもらいながら、『VoCE』 のアンチエイジング特集を読み流しながら、美容師サン(20代前半〜半ばとおぼしき男のコ)にさりげなく話しかける。



「お客さんごとに、合いそうな雑誌を選んで渡すのって、結構、気を遣いません?」


「・・・あッ・・・えぇ・・・まぁ、そうッすね」


美容師サン、妙にしどろもどろ



「このひと何歳くらいなんだろう? って悩むことも多いでしょう」


美容師サン、苦笑しつつも素直にうなずく



「だから私、いつもターゲット年齢ばらばらな雑誌を渡されちゃうんですよ」


美容師サン、返答につまりながらも笑顔は保っている。ほっほっほ、健気だねぇ(笑)



「『家庭画報』 渡されたら、その時点で帰っちゃいますからね、私」


美容師サン、微妙にひきつりながらも思わず吹き出す。



「え、『家庭画報』ッすか? そ〜れは、ちょっと・・・ですよねぇ」


「ね〜ぇ(笑)」



これは20代の頃、実際にあった話。



でもね、おニイさん、笑いごとじゃないわよ。


STORY』 も 『eclat』 も、40代〜50代向けのファッション誌だからね。


家庭画報』 と紙一重だってこと、わかるわよねぇ??




私の歳は、『VoCE』 の表紙を飾る吉川ひなのちゃんと1つしか違わないんだよっ・・・そんなふうには見てもらえないのはわかってるけど、さ。


それでも、わかってても、こういうのって結構せつないんだからさ、女は。




ま、あんまりいじっても可哀そうなので、その2冊をそ〜っと 『MORE』 と 『CREA』 にすり替えてくれたのは見て見ぬふりをして、話題を変えてあげましたとさ


あ、出来ばえは満足よ


デジタルパーマは持ちがいいし、手入れもラクだしね。




ようやく中身と釣り合いがとれてきた今の年齢が、私は好きだし、べつに若く見られたいとは望まない。


でも、せめて・・・歳相応に見てくれない・・・かな・・・




みゆきさん・・・お時間拝借の頃、こういうネタ、2回ほど読んでもらったね、そういえば。




「ん〜で、茶髪になって、何と呼ばれているのでしょうかっ? 茶髪になっても『スイマセン、奥さん』と呼び止められたらそれはもう髪のせいでは、ない・・・何らかの雰囲気ということになりますけどもですね、ハハハハハ! 写真見てみたいもんですねぇ〜!」



日曜の夜のラジオから聴こえた、磊落な笑い声が懐かしいわ


でもね、みゆきさん、私はいつからか 「奥さん」 とは呼ばれなくなった。


呼ばれても全然おかしくない歳なのに、もう。


髪の色がどうこうじゃなく、顔つきがあの頃よりもヤンチャになったせいかしら、ね?(笑)


posted at 23:56 | この記事のURL
ねこです [2011年11月23日(水)]
こんばんにゃ

美羽です。

猫姫、じゃなくて、ホンモノのねこです



え? これ?

ママが脱いだ部屋着よ。

まだ体温がほんのり残ってて、ココナッツのボディオイルの香りもして、アタシの二度寝にはもってこいなんだわ、毎朝



いよいよ寒くなってきたから、そうね、10日くらい前からかな、毎晩ママのベッドの中にもぐりこんで添い寝してあげてるのにゃ


アタシはずっと、ママの分厚い羽毛布団の上でふんわり埋もれて寝るのが好きだったんだけども、今年の年明け、ママの左耳が仕事中にいきなり聴こえなくなっちゃったことがあってさ。


原因も治療法もはっきりしていなくて、最悪の場合は一生治らない可能性もあるという「突発性難聴」、そのせいで仕事も即日クビになっちゃって、あまりにも不安そうでカワイソウだったもんだから、その夜、アタシはママのお母さん猫になったつもりでぴったりくっついて一緒に寝てあげたわけ。


子守唄の代わりに、喉をクルクル鳴らし続けながら、ね



幸い、ママの難聴は1ヶ月ちょっとで治ったけど、今度はなかなか再就職が決まらないってんでやっぱり何だか元気がないから、いつのまにか、毎晩の添い寝がお約束になっちゃった。


右の脇腹にぴたっとくっついて、右前足をママの体に回してあげる。


ママはアタシの体に右腕を回してくる。



お気に入りのぬいぐるみを抱っこして眠る子供みたいに。



いいトシして・・・どっちがママだかわかりゃしないわよ、まったく




ママは、


「寒くなってくると、美羽が毎晩ベッドにもぐり込んでくるのよね〜


なんて、まるでアタシが寒がりで甘えん坊の猫、みたいな言い方して喜んでるけど、誤解しないようにね。



アタシはママより体温が高いし、こんな毛皮着てるし、一晩中ベッドの中にいるのは暑くてムリなのよ、はっきり言って。



アタシはただ、寒がりで寂しがり屋のママが少しでもあったかい気持ちで眠りにつけるように、ママが眠るまでの間だけ添い寝してあげてるんだから。



よし、眠ったな・・・と思ったら、そうっと抜け出して、布団の上で丸くなってアタシも眠るの。




だってさ、正直言って・・・ここだけの話、添い寝するんならママよりも大きくてふかふかのクマさんのほうが好みだもん、アタシ。







大きいでしょ?

もうね〜、このクマさんにくっついてお昼寝するの、最高にいい気持ちよ。

フミフミしてると、うっとりして時間を忘れちゃうくらい





あら・・・写真なんか撮られてたの、気がつかなかったわよ、もう




お喋りが長くなったわね。


爪といで、毛づくろいして、またママのお母さん猫になってあげなきゃ



それじゃ、またね。


ねこでした



posted at 23:22 | この記事のURL
一生一度の一日を [2011年11月22日(火)]
部屋の暦にピンクのハートマークをつけてた日がやってまいりましたよ〜

今宵は、夜会


そういえば、初めて観た夜会はVOL.9、『2/2』の再演だったんだよね・・・



初演も『問う女』も、行きたいと頼めばチケット代も交通費も出してもらえただろうと思うけど (私がおねだりをすることは滅多になかったから)、 それを敢えてしなかった。


「大人のための宴」 という、みゆきさんの言葉が妙に引っかかって。


親にお金を出してもらわなきゃ動けないような子供がのこのこ出かけていくのは、場違いなような、失礼なような、何となくそんな気がして。


今となれば、おねだりして生で観ておけばよかったかなと、DVD観るたびに思ったりするけどさ(笑)




だからその年、『2/2』 の再演を観に行くために生まれて初めてアルバイトをした。


家の近所の、大きい市場と隣接する工場で、機内食のサラダ用の野菜を検品して外葉をむいてカットする部署に入ったので、来る日も来る日も大量のレタスばっかり相手にしてた。


食べ物に携わっているから全員が白衣にマスクに帽子という個体識別のしにくい恰好で、しかも一言も口をきかない流れ作業(笑)


18歳、まだ他人との関係がうまく結べなかった時期だったので、愛想のいい笑顔もお喋りも一切必要とされないその仕事はなかなかありがたかった。


同時期に自動車教習所通いをしていて忙しかったこともあり、チケット代と交通費だけきっちり稼いで辞めちゃったけど



初めての夜会は、シアターコクーンの中2階(上手側)のバルコニー席だった。



“あやまちばかりくり返す人生でも

 くやみ続けて終わるなんて悲しすぎるわ

 過去のすべてが私の邪魔をしても

 あなたとならば 明日がある気がしてくるの”


      ―――『NEVER CRY OVER SPILT MILK』




何があっても生きてゆけば、まっとうに歩いてゆけば、いつかそんな「あなた」に出逢うことができるだろうか・・・私でも?



みゆきさんの歌声を心いっぱいに満たしながら、母の期待の結晶ともいうべき大学を辞める決意を固めた。




大学卒業ではなく中退という最終学歴は、大人になってからの転職にも、少なからず影を落とすことになっていると実感している。



それでも、一度も後悔はしていない。



生まれて初めて、自分の意思で決めたことだったから・・・せつないだけの後悔を終わりにするために決めたことだったから、だ。



もしも今、時間を巻き戻して選択し直すことができたとしても、迷いなく同じ道を選んでしまうだろう。



中途半端に幼くてアンバランスな選択だとしても、もう自分自身を敵に回さないためにはそうするしかなかった。




14年も経ったんだね・・・あれから。


ねぇ、みゆきさん。


あの頃からは想像もつかないほど、私は果報者になっているよ。


圭のような伴侶はまだいないけど、さ(笑)





今日は天気もよさそうだし、着物着ていこうかな〜


待ちわびた、宴の宵へ。



 “一生一度の一日を 総て良き日であるように”

              (―――『暦売りの歌』)
posted at 16:30 | この記事のURL
近況報告 [2011年11月13日(日)]
本日は快晴ですにゃ〜


おかげさまで先週、新しい仕事が決まりました。

勤務地は大好きな新宿で、派遣じゃなく直雇の正社員なので、今度こそまともな良縁であることを願うのみ(笑)

とりあえず、個人情報の管理とか福利厚生とか、そういうのがちゃんとしている印象なので安心した。


仕事の内容は元々さほどこだわってないので(仕事に生き甲斐を求めたいと願う「仕事人間」じゃないから)、ごくフツーに働いて生活と趣味を充実させられる収入があればOK、なわけで



仕事は14日(月)からスタートなので、その前に、実家に置きっぱなしの冬物やら忘れ物のi pod やらを取りに行かなきゃ! と思い立ったのが10日の夕方18時過ぎ、急いで4時間後の夜行バスの切符を取って、チビさんたちのゴハン出し機をセットして、バタバタと出発



11日の早朝に実家に着いて、父が起きてくる前に、1Fリビング&キッチン周りの大掃除を静かにすませた。


男の独り住まいだからしょうがないんだけども、これぞ 「片付けられないひと」 の見本でござい、みたいな部屋になってるんだよね・・・


つまり、戸棚や収納庫などの中がガラ空き(見事にすっからかん、の場所もある)で、テーブルやカウンターの上など、目に見えるところに何でもかんでも散らかして置きっぱなし、という(笑)


2つのゴミ袋がいっぱいになったところで父が起き出してきたので、コーヒーを飲みながらちょいとお喋りをして、送り出したら私は手帳に書いたメモを見ながら必要なもののピックアップと荷造り。


冬服やタオル色々 (実家には頂き物であろうタオル類がたくさんあるので、我が家のくたびれたものと選手交代) と一緒に、お米だのマカロニだのココアだの、父が使わない食材も賞味期限が切れる前にこっちへ引き取ることにして、これまた頂き物のワイン色々 (父はビール党で、季節によっては日本酒やウイスキーを飲むこともあるけれど、ワインは飲まない) も割れないようにくるんで箱につめ、宅急便を2つ作った。



時計を気にしながら、お風呂の大掃除、もとい大雑把掃除だけすませて、父宛てに「宅急便の発送よろしく」と「不要なものやゴミはこまめに片付けましょう」の旨を置手紙に書いて(笑)、18時前に実家を出発



必要なことだけで手一杯で慌しくて、親しいご近所さんにもメールや挨拶のひとつもしないままで、ゴメンナサイでした


また今度、ゆっくり会いたいです。



☆ ☆ ☆



さて。


仕事、すなわち収入源が決まったので、去年からずっと切望してきたことをいよいよ実行に移そうと、尊敬するDIVA・中山眞美さんのヴォイストレーニングに申し込み電話をした


折り返し、FAXが届き、住所氏名などの記入欄と、「どういう部分を強化・レッスンしてゆきたいか希望があれば書いてください」 という欄があったので、真剣に考えた。


何をしたいか、を自覚するにはまず、何ができていないのか、を把握しなきゃだもんね・・・。


行きつけのカラオケBOXに、ポータブルMDと録音マイクを持ち込み、自分の歌声を録音した。


以前に一度、失敗しているので (普通の「カラオケで歌っています」の状態を録ると、音と声のバランスがめちゃくちゃで、おかしな具合に響いて、到底聴けるシロモノではない)、今回はカラオケマイクには手を触れず、ミュージックの音量だけをナマの声に合うボリューム (より、こころもち小さいくらい) に調整した。


「素の歌声」 を持ち帰ってきて、聴いてみると、うん、いろんな弱点が見えてくる。


いわゆる音痴や悪声のたぐいではないし、リズムやタイミングがずれることはないから、そっち方面も悪くはない。


自覚していたより、クセのない淡白な声だと思った。


感情や表情が声に重なっていなくて、特に聞き苦しくはないけれど、印象にも残らないし魅力もない、という感じ。


可もなく不可もない、中途半端に優等生的な・・・ というか、ね。


それでもって、肺活量の問題か腹筋の問題かわからないが、ブレスが弱い。


ちょっと長いフレーズになると、ぎりぎり歌えても、何となく尻つぼみに聴こえる。


中島みゆきさんの歌だと、『六花』 の 「白く白く ただ降り積もれよ」 とか、『悪女』 の 「隠しておいた言葉がほろり こぼれてしまう イカナイデ」 、 『荒野より』 の 「君を想えば立ち直れることだ」 あたりでも、かなり怪しいもんね(笑)


だから、安心して聴いていられない不安定さというか、底力が足りない感じ。


歌っている最中は、そっちに神経がいっているから、よっぽど音がずれたとかリズムを踏み外したとかじゃない限り、気づかなかったりするけど



全体的な印象としては、そうだな・・・、レシピは合ってるんだけども、捏ね方や切り方や伸ばし方の下手くそな新米職人さんが打ったうどんを茹ですぎました、みたいなものかな(笑)



食べられないほどまずいってわけじゃないけど、太さ細さはまちまちだし、コシがないし、お世辞にも美味しいとは言えない手打ちうどん。




行列のできるうどん屋さんは開かなくても、親しいひとたちに振舞う手料理として恥ずかしくない程度のうどん、にはしたいと思いマス(笑)




以上、ざっと近況報告でした。


さっき、父に頼んでいた例の宅急便が届いたので、さて、整理しよっ

posted at 12:44 | この記事のURL
都合のいい女 [2011年11月03日(木)]
先日買ったばかりの、IKKOさんの新刊 『オンナ塾』 の中に、はっとするフレーズがあったので紹介。


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人に認められる、評価されるというのは、うれしいものです。

「この仕事はあなたに任せたい」

「力を貸してほしい」

なんて言われたら、ああ、これまでの努力は無駄ではなかったと、自信が持てるようになる。

それは、この上なく幸せなことです。

だからよく、「頼りにされるような人間になりたい」と言う人がいます。

でも、「頼りにされる人間」というのは本当にいいのでしょうか。

たとえば、仕事の上で何でもかんでもすべて仕事を任されるというのは、単に「便利屋さん」として使われているだけなのでは?

人に頼りにされると単純に、うれしい。

頼られるままに「はい、はい」と何でも引き受けていくと、仕事がどんどん増えていきます。

でも、それってどういうことか分かりますか?

あなただけが忙しく働いていて、ほかの人はラクをしているということ。

つまり、人にいいように使われているということなんじゃないでしょうか。

もちろん、「あの人にお願いしたい」と思われるような人間になることは重要。

けれど、「頼りになる」ということを逆利用される恐れがあるということも覚えておいたほうがいいかもしれません。

こちらは好意で、相手の無理を聞いていたのに、いつのまにか相手はそれが「当たり前」になってしまう。そして結局、いつも人に使われる便利屋さんになってしまう。

そう、「都合のいい女」。

都合のいい女なんて、恋愛でもまっぴらなのに、仕事の上でもなんて、冗談じゃない。そう思いませんか?


    (『オンナ塾』 P.117〜118)
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この本が発売されたのは、9月末。

退職は決めていたけど、まだ仕事はしていた。

尽くす価値の無い連中のもとで、都合のいい便利屋さんをやっていた。

バカな私。



10代〜20代の頃、ひとから普通に愛されること、ひとを頼ったり甘えさせてもらったりすることに慣れていなかった分、ひとの役に立つこと、ひとに尽くすこと、ひとから頼られることには必死になっていた。


べつだん親しくもない相手に何かを頼まれるのも、途方もなく嬉しかった。

私に何かを頼んでくれた、そのことだけでその相手を大好きになって全部許してしまうほど、嬉しくて嬉しくてたまらなかった。

その頼まれごとにかかりきりになり、寝食を忘れるほどの労力と時間を費やしても、幸せで、満足だった。

その時間だけ、私はそこに生きていてもいいような気がしたから。


どれだけ飢えていたんだろうね・・・(笑)



いろいろなひとに出逢って、愛して、いろいろな年齢や立場の友達も増えて、少しずつ軌道修正はできるようになってきた。


なってきた、つもりでも、本能に深くしみついた習性のようなものはなかなか抜けないもので、やっぱりどうも要領が悪い。


尽くさなくてもいい相手にまで、必死になって尽くそうとしすぎる。


いつも勝気で陽気で自信にあふれているように見られがちなようだけど、それはそう見られたいと願って、そう演じているからであって。


生身の私は今でもまだ、たえまなく寂しくて不安でたまらない愛乞食を引きずっているのかもしれない。



体は、心は、ひとつなのにね。

1日は24時間しか無いのにね。



このIKKOさんの言葉を、せめてこの夏の前に読むことができていれば何か気づいてもっと早く見切りをつけられたかしらと思ったりもするけど(笑)、それはそれ、タイミングが「今」だったんだから仕方ないものね。


新たな職場が決まったら、それをいちばん、気をつけていこう。


都合のいい女にならないように。


「頼られるキャラ」である自分に頼ろうとしすぎないように。


私は生身のオンナで、サイボーグじゃないんだから。

posted at 22:53 | この記事のURL