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留学準備期間A □■
13時間のフライトを経て、
NYJFK空港に着いたとき、
足が震えてるのを感じました。
乗り継ぎのチケットを手に
身を硬くして荷物を待っていた時の
緊張を、今でもよく覚えてます。
「スリにあったらどうしよう」
「荷物が出てこなかったら、どこで聞けばいいんだろう」
無事に荷物が出てきて、
一安心だったんですが、
その後、乗り継ぎのゲートを探すのに苦心。
右も左も分からずに、
乗ってきた航空会社のロゴ入りの制服を着ていた
黒人女性におずおずと声をかけました。
「Excuse me … I … want to go here …」
チケットを見せて、覚えたての英語でタドタドしく聞きました。
すると、女性は笑顔で何か答えてくれたんでが、
その英語がまったく聞き取れなかったんです。
留学を決めた直後から
英会話を習って、
4月から英語の学校にまで通ってたaoi。
わりと耳も慣れてきたかな…と思ってたんですが、
黒人女性の英語は、訛りが強く
当時のaoiには英語にさえ聞こえませんでした。
戸惑うaoiを見て、
英語が理解できないのを悟ったのか、
女性はペンを取り出して、
チケットにゲート番号を書いてくれました。
そして、優しく歩いていくべき方向を
指でさしてくれたんです。