DHC健康食品相談室の担当医が、健康についてご紹介します。
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カブトムシ [2015年08月17日(月)]
こんにちは。内科医のA.I.です。

我が家には、以前にここに書いたフェレットウサギのほかに、10匹のカブトムシがいます。




3年前から飼い始め、今年3世代目になりました。

はじめは一つがいだったのですが、秋に死んでしまったあと、飼育に使っていた水槽をかたづけようとしたら、昆虫マット(土)の中に小さな幼虫たちを発見したのです。

以後、毎年卵から成虫になるまで、いくつかの水槽に分けて育てています。

同じカブトムシのはずなのに、成虫になると、大きな個体と小さな個体はっきり分かれます。



上の写真、小さい方はメスじゃなく、小さなオスなのです。

もしかして、別の亜種なのかなァ、とずっと思っていたのですが、調べてみると、どうもそうではなく、幼虫の時の生育環境によって、成虫の大きさが決まってくるのだそうです。

小さいうちにしっかり食べると大きな成虫になる、と。

実は去年の秋から、息子と競って大きなカブトムシを育てようと、自分用の水槽を別にしてとりくんでみました。

ふと読んだサプリメントの本に、なんとカルニチンを使ってクワガタを大きく育てた話を見つけ・・・



密かにカルニチンの粒を水に溶かし、霧吹きでせっせと自分用の水槽にだけかけ、ひと冬手塩にかけて育てました。

その結果・・・!

6月になって羽化した成虫は、上のちっちゃい方でした!(泣)

やっぱり亜種なのか、新鮮な昆虫マットへの入れ替えが足りなかったのか。



ちなみにカルニチンとは・・・

1905年にロシアの科学者に発見された、脂質代謝に関連するアミノ酸の一種です。
体内でも肝臓や腎臓で合成されます。また、肉類などの食材から、かなりの量を摂取しているアミノ酸と考えられています。

おおよその量は
ヤギ肉 2200
仔羊肉 1900
牛肉   1200
豚肉   300
鶏肉  100
(単位 mg/kg)

と動物のお肉にたくさん含まれています。
(当社のサプリメントでは750mg/日 →牛肉ならおよそ600グラム相当か)

カルニチンは分解された脂肪を、細胞の中のエネルギー工場、ミトコンドリアに輸送する働きを持ちます。


よって、脂肪燃焼(ダイエット)や疲労回復が期待できる、ということになります。

少し専門的になりますが、心臓はエネルギーの7割を脂肪分解から得ているため、カルニチンは心機能の維持にもよいとされています。(コエンザイムQ10との併用でさらに効果的)

カルニチンが不足すると、体脂肪が燃焼しにくくなり、さらに食事から摂取した脂質が体脂肪として貯蓄されやすくなる、ということに他なりません。

お肉の嫌いな方や、ダイエット中の方は、カルニチン不足にお気をつけください。

昆虫学者ではないので詳しいことはわかりませんが、なんとなく、巨大カブトムシをつくるのにも役立ちそうな気がします。

この冬も密かにカルニチンをじゃぶじゃぶかけて、巨大カブトムシを狙いたいと思います。




     (地元の花火大会、綺麗でした!)
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