こんにちは。
内科医のA.I.です。
我が家には、以前にここに書いた
フェレットと
ウサギのほかに、
10匹のカブトムシがいます。
3年前から飼い始め、今年
3世代目になりました。
はじめは一つがいだったのですが、秋に死んでしまったあと、飼育に使っていた水槽をかたづけようとしたら、昆虫マット(土)の中に
小さな幼虫たちを発見したのです。
以後、毎年卵から成虫になるまで、いくつかの水槽に分けて育てています。
同じカブトムシのはずなのに、成虫になると、
大きな個体と小さな個体が
はっきり分かれます。
上の写真、小さい方はメスじゃなく、小さなオスなのです。
もしかして、別の亜種なのかなァ、とずっと思っていたのですが、調べてみると、どうもそうではなく、
幼虫の時の生育環境によって、成虫の大きさが決まってくるのだそうです。
小さいうちにしっかり食べると大きな成虫になる、と。
実は去年の秋から、息子と競って大きなカブトムシを育てようと、自分用の水槽を別にしてとりくんでみました。
ふと読んだ
サプリメントの本に、なんと
カルニチンを使ってクワガタを大きく育てた話を見つけ・・・
密かにカルニチンの粒を水に溶かし、霧吹きでせっせと自分用の水槽にだけかけ、ひと冬手塩にかけて育てました。
その結果・・・!
6月になって羽化した成虫は、上のちっちゃい方でした!(泣)
やっぱり亜種なのか、新鮮な昆虫マットへの入れ替えが足りなかったのか。
ちなみに
カルニチンとは・・・
1905年にロシアの科学者に発見された、
脂質代謝に関連するアミノ酸の一種です。
体内でも肝臓や腎臓で合成されます。また、肉類などの食材から、かなりの量を摂取している
アミノ酸と考えられています。
おおよその量は
ヤギ肉 2200
仔羊肉 1900
牛肉 1200
豚肉 300
鶏肉 100
(単位 mg/kg)
と動物のお肉にたくさん含まれています。
(当社の
サプリメントでは750mg/日 →牛肉ならおよそ600グラム相当か)
カルニチンは
分解された脂肪を、細胞の中のエネルギー工場、ミトコンドリアに輸送する働きを持ちます。
よって、
脂肪燃焼(ダイエット)や疲労回復が期待できる、ということになります。
少し専門的になりますが、心臓はエネルギーの7割を脂肪分解から得ているため、カルニチンは心機能の維持にもよいとされています。(
コエンザイムQ10との併用でさらに効果的)
カルニチンが不足すると、体脂肪が燃焼しにくくなり、さらに食事から摂取した脂質が体脂肪として貯蓄されやすくなる、ということに他なりません。
お肉の嫌いな方や、ダイエット中の方は、カルニチン不足にお気をつけください。
昆虫学者ではないので詳しいことはわかりませんが、なんとなく、
巨大カブトムシをつくるのにも役立ちそうな気がします。
この冬も密かにカルニチンをじゃぶじゃぶかけて、巨大カブトムシを狙いたいと思います。
(地元の花火大会、綺麗でした!)