日々悪戦苦闘する芸術家の浮き沈みを薀蓄で飾ってもっともらしくお伝えします.よろしくね。

ヘアスタイリングを科学的に説明すると・・・ [2008年06月13日(金)]
ヘアスタイリングとは、シャンプー後の濡れた髪を乾かしながらヘアスタイルを作る作業を言いますが
上手にスタイリングするコツをお教えします。

 * 「上手に」 とは: @短時間で出来ること Aいつも同じように出来ること  です。

ヘアスタイルが上手く決まったり、決まらなかったりした経験は、誰でもあるでしょう。
その原因は、手抜きは論外ですが、髪の中の水分の状態にあります。
少しだけ科学的に説明しましょう。

(科学的というのは、同じことを同じ条件でやれば、同じ結果になるということで、再現性を意味します。「いつも同じように出来る」ためには、科学的な理解が必要だからです。)

ヘアスタイリングとは、タンパク質(髪)の結合の中で、 「水素結合」 というものを利用しています。
水素結合は、水が来る(濡れる)と外れて、水が飛ぶ(乾く)と結びつきます。

シャンプーすると水素結合が外れた状態で、髪は柔らかく、伸びた状態になります。それをドライヤー等で乾かすと再結合しますが、その際に、髪がどのような状態にあったかで形が決まります。

即ち、小さなカーラーに巻きつければ、くるんとしたカールに、大きなカーラーに巻けばゆるやかなカールになります。この場合、カーラーは 「鋳型」 の役割を果たしている訳です。

ブロー仕上げの場合も同じで、ブラシの台の上に乗っている状態で形が決まります。



@短時間で仕上げるには・・・

  髪にくせがつく(水素結合が再結合する)のは、乾き切る瞬間です。ですから、髪が湿った状態からくせを付ける作業をしても意味がありません

  先ず、髪全体を半分位乾いた(半乾)状態まで、乾かします。その後、くせ付けの作業を行いましょう。

 髪は、密集した根元付近は乾き難く、自由に動ける毛先部分は乾き易くなっています。上手に乾かすには

  先ず、髪の根元付近を乾かしましょう。

  その際、ボリュームが出易い人は、髪の上方向からドライヤーの風を当てて、根元の立ち上がりを抑え、ボリュームの出難い人は髪の根元を持ち上げるようにして乾かします。その後、髪の方向付けや毛先のカールを作って行きます


Aいつも同じように仕上げるには・・・  

 いつも同じ位の半乾の状態から、くせ付けを始めましょう。

 くせ毛混じりの人は、乾かし過ぎると(仕上げのスタートが遅れると)くせが出て来てしまって、ボリュームが出てしまいます。髪が太い人も同じ傾向にあります。

 一方、髪が細い人は、乾かし過ぎると(仕上げのスタートが遅れると)、髪の根元が寝てしまい、ボリュームが出ません。

  いつも同じように仕上げるには、乾かし過ぎないこと、そして、いつも同じ位の半乾の状態からくせ付けすることです。

 髪質(くせの程度、髪の太さ、傷み具合等)は、人それぞれ異なりますから、繰り返しスタイリングしていく中で、自分で掴み取って下さい。

 DHCのヘアフォームやヘアスプレーは、くせ付けが終わった後に使用して、「髪の流れやカールを強調したり、キープします」。


*ヘアスタイリング:水素結合の結び換えでくせを付けること

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