生きづらい世の中 [2019年12月15日(日)]
高齢化が進展すると同時にひきこもりの問題や
孤独死など寒々とした話題や事件が報道される。

なんとも心が痛むのは例の元農水省エリート官
僚の方の息子殺害の事件だろうか。誰かに相談
できれば、専門家のアドバイスがもらえれば、
1人で抱え込まなければ。起こってしまった後
のたらればはいくらでも上げられるが、本人に
してみれば精一杯家族を支え続けて来たのだ。
責任感の強い人だからこそ、最後は悲劇になっ
てしまったのかもしれない。裁判の様子を聞い
て思わず、涙が込み上げた。

元職場の恩師も実は類似の状況だった。殺害さ
れたのは彼本人だった。アルコール中毒、車椅
子の生活で兄に介護される状態となり、年老い
た母親に暴力をふるった。その姿はかつてエリ
ートだった彼の姿からはかけ離れたものだった
ろう。母親と弟の介護に疲れた兄は、この弟を
自分の手で殺してしまった。

遠い世界のことではなく、身近に起こり得る。
隣近所との付き合いは薄れ、個室化した家庭の
中は誰も見えない。その中で子が親に苦しめら
れ、誘拐された子が過ごし、独り暮らしの者は
孤独死するなど事件が起こる。誰も気づかない。

物質的には豊かでも寒々とした人間関係になっ
てしまった日本をなんとかしなくてはならない。
posted at 08:12 | Altri | この記事のURL
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