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回想…長女の病気【再発】D [2006年10月26日(木)]
前回のお話はこちら

下垂体腺腫の腫瘍除去手術によって

  「脳脊髄液減少症」を併発した娘は

1週間寝たきりのまま、集中治療室に閉じこめられた


集中治療室(ICU)は、お昼12時からの1時間半と
午後は5時半から7時までの1時間半の面会しか出来なかった。

私は、昼夜とも毎日ICUに出向いた。
娘は、食事が全く取れず、24時間点滴で栄養補給されていた。
それでも、ヨ−グルトやアイスクリ−ムが食べたいと言うので
何種類か揃えて、持って行ったが、食べられる量はわずかだった。

私がICUに行くと、娘は足音で分かるらしく、本当に首を長くして
待っている様子がひしひしと伝わってきた。

術後2日ほどして、様態も落ち着いて、本を読みたいと言い出した。
本と言っても、気晴らしになるのはやっぱり漫画だった。

幸い、家には漫画好きの娘のコレクションが「漫画喫茶」が
開けそうなほどたくさんあった。
毎日、娘の指定するコミックを5冊単位くらいで持って行った。


寝たきりの日々で、お風呂に入れない事が、一番辛いようだった。
身体を拭き、着替えをするのも、管に繋がれた状態では
看護師さんと二人がかりで大変だった。

娘も、脊椎から差し込まれた管の部分に、動けば激痛が走る様で
着替えをさせてやるのも、痛々しく辛い作業だった。

生理になってしまったこともあって、お昼に私が行くと
待ちかねていて、ナプキンと下着を取り替えた。

そして歯磨き
寝たきりの歯磨きもかなり不自由だったろう。
口をすすいで、水を吐き出すのも、起き上がれない態勢で
難しい事だった。
それでも、毎日工夫しながら、徐々に上手く水を吐き出せるように
なっていった。

夕方の面会時には、シャンプ−をしたがった。
シャンプ−と言っても、ドライシャンプ−だ。
入院する前に、美容院でカットして貰っていたので
扱いやすくなっていたが、元々が髪の量が多い子なので
全体を「すっきりさっぱり」とは行かない。

それでも、毎日続ける内に綺麗に艶まで出て来た。
「ドライシャンプ−も侮れないね」と娘と話した

そうして1週間が過ぎ、髄液の漏れも何とか治まり
一般病棟に移った。

posted at 18:15 | 回想録 | この記事のURL
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