日々悪戦苦闘する芸術家の浮き沈みを薀蓄で飾ってもっともらしくお伝えします.よろしくね。

最近の紫外線防御研究 [2008年04月18日(金)]
これからの季節、気になるのが紫外線

紫外線は、お肌にとって百害あって一利なしなのです

近年、紫外線を防ぐための研究は著しいものがあり、はじめは日焼けを防止するという目的で始まり

紫外線による老化を防止する

免疫システムの低下を減少させる

さらには皮膚がんを予防する

といった消費者の期待に応えるように発展してきました


そこで、アメリカで開催された紫外線防御シンポジウムの中から、

最先端研究の一つとして、Yarosh博士の研究を紹介したいと思います

上述の3つの症状はすべて直接的には皮膚の光吸収により、間接的には紫外線によって発生した活性酸素種により皮膚DNAが損傷されたために起こります

彼は、その際損傷したDNAを修復できるある酵素を発見し、その酵素を含有したリポソーム(DDS)製剤を用いてマウス実験により肌の改善効果を確認しました

さらに、Yarosh博士は、DNA修復酵素と紫外線防御剤を組み合わせたものを30代の女性に使用させたところ、使用後4週間しみの41%しわの74%が減少したという結果を出しています

現在、この酵素は新薬承認申請中とのことです

これからの紫外線防御研究は、物質へのアプローチからさらに一歩先の紫外線による老化やDNAを修復するアプローチへと変わっていくことでしょう
posted at 14:30 | 研究 | この記事のURL |
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