前回は実質第一回ということもあって力んで長い文章になり、大変読み辛くて申し訳ありませんでした。ちょっと肩の力を抜きますね。
さて、前回の内容をおさらいしてみましょう。
・基礎代謝量は生命活動を維持するために最低限必要なエネルギーの量。
・基礎代謝量は関係する要因の中でも、除脂肪体重と相関が高い。
・よって脂肪を減らしても除脂肪体重を減らさなければ基礎代謝量を維持できる。
・基礎代謝量そのものを増やすのは難しい。増やすより減らさないことが大事。
・食事制限のみの
ダイエットは除脂肪体重も減らし、その他の要因にも悪影響を及ぼし危険。
・数字にとらわれず目安として自然と食事の必要量を把握できるようになることが大切。
と言った内容でした。
さて、今回は脂肪を減らしても除脂肪体重を減らさない方法を一緒に勉強しようと思います。
答えは「運動する」こと。
ハイ、当たり前のことです。でも、これだけで話を終わらしても何ですから、もう少し話を進めましょう。
よく運動で
ダイエットしようとする場合、(1)運動をする時間が取れない、(2)運動をした割に消費するカロリーが少ない(=効果がない)とよく聞きます。
何故そんなに運動時間が取れないのかということと、消費カロリーが少ないという考えは個人差がありそうなので、ひとまず置いておきます。
ただ上記の通り、運動だけでは無理がありそうですし、ここは上手く食事制限を使いましょう。食事制限のみの
ダイエットは危険ですが、運動と合わせることで危険を回避できます。
実際、本当かどうか、ある実験結果を見てみましょう。
◆Zuti, W.B. & Goldingの実験(1976)◆
http://www.exrx.net/FatLoss/DietExStudy.html
※リンク先が見られる方は、見ながらですとわかりやすいです。
この実験は、肥満女性を3つのグループに分けて、以下の条件の元、16週間行われたものです。
(1)500kcalの食事制限(Diet)だけを行う
(2)250kcalの食事制限と250kcal消費する運動(Exercise)を行う
(3)500kcal消費する運動だけを行う
すると、結果は(2)のグループが最も体重が減り、ついで(1)、(3)の順であったそうです。つまり、運動と食事制限の併用グループが最も体重が減ったのです。
おっと、何処から「運動と食事制限を併用した場合、どちらの効果か特定できない」との声が聞こえてきそうです。
<怒りに燃えた炎文字>
何言うか、このタコは!</怒りに燃えた炎文字>
すいません。ちょっと取り乱しましたwww
リンク先をご覧になられた方は、既におわかりでしょう。いずれも体重が減ることに変わりありませんでしたが、運動と食事制限では効果の違いが特定できます。カラダの内部ではハッキリと異なる変化が起きているからです。つまり
(1)体重(Weight)、脂肪(Fat)、除脂肪体重(Lean mass)のいずれも減少
(2)体重、脂肪は減少、除脂肪体重は若干増加
(3)体重、脂肪は減少、除脂肪体重は増加
と、明らかな異なる変化です。この結果から運動と食事制限の併用が、除脂肪量(=除脂肪体重)を減らさず最も効果的に体重を減らすことがわかりました。結局、王道と呼ばれる
ダイエットが一番効果的だったのです。
それでは、実際どの位運動すれば良いのでしょうか?
次回は、それについて一緒に勉強しましょう!