転落して、目が覚めたスザクの目の前にいたのは、らくがきをしようとしていたアーニャ。
「ちっ。起きるのはやすぎ。」
「今はマリアンヌ。ルルーシュとナナリーのお母さんよ。」
「はあ?」
「さあ、時間だけはたっぷりある。答えてもらおうか 母さんを殺したのは誰だ?」
「おかしなものよ。人には真実を求めるか。ここまでウソばかり付いてきたお前が…」
それをルルは当たり前のことだという。
「誰もがウソを使い分ける。家族の前 友人の前 社会を前にしてみな違う顔をしている。」
「もはや我々はペルソナなしでは歩めないのだ」
それを否定するシャルル。
理解さえしあえれば争いはなくなると。
それがシャルルの目的であるラグナレクの接続。
「世界は欺瞞という仮面を脱ぎ捨て真実をさらけ出す。」
スザクとC.C.
Cの世界とは集合無意識。人の心と記憶の集合体。輪廻の海。大いなる意志。神とも呼ばれるもの。
「人とは集合無意識が着けた仮面。心と記憶の海に開いた窓。人の心は…」
扉を開けようとしていたアーニャは断念。
思念だけで先にシャルルのもとへ。
「枢木スザク。似ているな。お前と私は。」
「似てる?」
「死を望みながら死ねないところが。」
Cの世界を通じ先にシャルルのもとにやってきたマリアンヌ。
ルルとも久しぶりの対面です。
マリアンヌの死の真実。
シャルルやV.V.の母親も殺されたそうな。
「わしと兄さんは世界を憎み悲しみそして誓った。ウソのない世界をつくろうと…」
マリアンヌ達もその誓いに同意した。
けれどもV.V.はちがった。
そうマリアンヌはV.V.によって殺された。
≪君に出会ってからシャルルは変わってしまったよ。互いに理解し合っていくのが楽しくなってきたみたいだ。このままだと僕たちの契約はなかったことになってしまう。僕だけ残されちゃう。≫
その場に居合わせたのがアーニャ。
マリアンヌのギアス。
それは人の心を渡るもの。
肉体が死を迎えた時に初めて発動した力。
そして死の間際に心をアーニャに移した。
C.C.はそれを知り教団を離れ、シャルルの心もウソをついたV.V.から離れていった。
「私はルルーシュを利用していた。すべてを知っていながら、私自身に死という果実を得るために あいつが生き残ることだけを優先して…。」
「後悔を?」
「まさか。私は永遠の時を生きる魔女。捨てたんだ 人間らしさなんか…。」
「君と僕は 似てなんかいないよ。」
「たとえ愚かだと言われても立ち止まることはできない。」
C.C.にアーカーシャの剣へ送ってくれるよう頼むスザク。
V.V.から守るためにルル達は日本へと送られた。
そして目撃者であるアーニャとナナリーの記憶は書き変えられた。
そして、ラグナレクを接続するためにはV.V.とC.C.の2人が必要であり、ルルは世界のノイズであり邪魔ものであった…。
「ふふっ…どう思おう?お前たちは。」
いつの間にかいるよ、C.C.とスザク!
「だから確かめたいことがあります。あなたがつくろうとしているこれは…。」
「そう、ユフィもナナリーも望んでいた優しい世界だ。」
皇帝の手がC.C.にむけられ、ラグナレクの接続が開始される。
人々の怨念のようなものが声をあげ渦巻いている。