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腹水を抜くということ [2013年04月01日(月)]
精巣腫瘍は手術で回復の望める病気です。
けれどフジコの場合、年齢と体力を考えて難しいと
云われました。
今、フジコを苦しめている要因をひとつひとつ取り除いて
あげる事が治療になります。
お腹の中で大きくなり悪さしている腫瘍は、まわりの色んな
臓器にも影響を及ぼしはじめています。
呼吸困難、食欲減退、排泄不良、神経圧迫による足の麻痺・・
そして腹水がたまりお腹が大きくはれとても苦しそうです。
お腹に水はたまるのに体内では脱水をおこしているので
お水をよく飲みます。

この腹水は注射で抜いてもらいます。
はじめ先生にこの処置のお話いただいた時、そんなおそろしい
事をして大丈夫なのかと思いました。
確かにリスクもあるし、ショックで亡くなってしまう子が居ない
訳でもない、と聞きとても悩みました。
けれど、目の前の小さなフジコは、お水が抜けない限り
ずっと苦しい状態のままなのです。
ただふくれてうずくまっているフジコを見て、処置を受ける
決心をしました。

その日こそぐったりと疲れた様子でしたが、翌日から少しづつ
食欲も戻り元気に。
久しぶりに明るい気持ちになりましたが、その喜びも1週間
もちませんでした。
気が付くとまたお腹はふくらみ元気のないフジコに。

昨日2度目の処置を受けました。
食欲が戻り増えていたと思っていた体重は、みんな水でした。
フジコは今22グラム。
10グラムも減ってしまいました。
何とか私の手からビスケットを食べようと、力の入らない足で
私の指を掴むフジコの足の弱さにはっとします。
前向きに頑張らなくてはいけないのに、ふとした瞬間すぐに
涙がこぼれます。

腹水を抜く処置を拒否される飼い主さんもいらっしゃるそうです。
針を刺し苦しい思いをさせるより、おうちで出来る事をして
見守りたいという考え方もあるのだそうです。
そんなお話も聞き、2度目の処置に迷いもありましたが、やはり
受ける事にしました。
本当にフジコのためになっているのか、正しいのか、不安になる
こともありますが、少しでも楽になる手段が残っている
のなら、やっぱりあきらめたくはないと思うのです。