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最新コメント♪
フジコは新聞派 [2008年10月24日(金)]
最近さぼっていた読書の記録。
ちょっとまとめて記しておこう



『掘割で笑う女  浪人左門あやかし指南』 輪渡颯介・著 (写真・左)

城下の掘割に現れた女の幽霊を見た普請方の侍が、間もなく病気で亡くなり
女の幽霊を見た者は必ず死ぬという噂がささやかれる様になる。
そんなお江戸に暮らす、酒と会談を愛するという一風変わった浪人・平松左門
と、そのかつての門弟である純朴で少々臆病な刈谷甚十郎らが繰り広げる
怪談ミステリー。
幽霊話に御家騒動など複雑な話が絡み合い、ミステリアスに仕上がっている。
次々と起こる奇怪な現象も、何処までが本当の話なのか、仕組まれたものなのか・・
様々な背景と相互して不可思議であると共に、幽霊話が意外とゾクリときて
怖い。
キャラクターよし、内容よしの、なかなか面白い時代小説であった。


『百物語』  輪渡颯介・著 (写真・右)

「堀割で笑う女」に続く、浪人左門あやかし指南シリーズの2作目。
幽霊嫌いの甚十郎がひょんなことから百物語に参加させられる事となり、
そこで主催者の商人・和泉屋の主人が姿を消すという事件に巻き込まれる。
前作同様、怪談好きの浪人・平松左門も加わり、奇妙な百物語の意外な
真相を暴いてゆく。
甚十郎の怪談嫌いに拍車がかかり、ちょっと笑えてしまうところも・・
キャラクターに馴染んできたせいか、個人的には2作目のほうが面白く
第3弾の刊行が楽しみでもある
  



『深海のYrr(イール)』  フランク・シェッツィング・著
      上・中・下巻

ノルウェーの海洋生物学者ヨハンソンのもとに届けられた「ゴカイが海底で
メタンハイドレートの層を堀り続けている」という奇妙な知らせ。
それを発端に、カナダではクジラやオルカが人や船を襲い始め、フランス
では猛毒バクテリアに侵されたロブスターで多くの死者が出、その他
世界各国の海で不可解な現象が起こり始める。
アメリカ軍指揮のもと、世界中の研究者が集まったチームが結成され
謎の解明に迫る。
深海からのメッセージは何なのか、人間の未来はどうなってしまうのか・・
ケールの大きな深海ミステリー。

この物語、フィクションではあるが何人かの学者は実在する人物でもあり、
科学的な内容は素人には難解な部分も多いのだが、今、地球にせまって
いる環境破壊や資源問題等について考えさせられる、現実味のあるストーリー
であった。
まだまだ知られざる部分の多い深海の世界、そこには本当にナゾの
知的生命体がいるのかもしれない。




『おそろし』 宮部みゆき・著
     三島屋変調百物語事始

ある事件をきっかけに心を閉ざしてしまった「おちか」は、叔父夫婦の営む
三島屋に身を寄せることになる。
三島屋で奉公人に混じって働く中、留守中の叔父に代わって訪れた客の
身の上話を聞いた事がきっかけで、「百物語」と称した話会の聞き手役に
任ぜられる。
怪談というより、語り手の体験した不思議な話を聞いていくうち、おちかの
心情にも変化があらわれ始め、やがて過去の事件の真相も明らかになっていく・・。

ちょっぴり怖くて、ちょっぴり悲しい、宮部みゆきらしい「百物語」。




『トンネルU  ディープス』 上・下巻
     ロデリック・ゴードン  ブライアン・ウィリアムズ  著

以前ご紹介したことのある「トンネル」の続編。
地下世界に紛れ込んでしまった少年ウィル、その友人チェスターの冒険物語。
地上に暮らす人間社会を避け、地中深くコロニーを作って暮らす人々。
そこはスティックスと呼ばれる組織に厳しく統率された規律ある社会。
命がけの冒険に挑む少年たちの運命はどうなっていくのか・・。

ちょっとジュールベルヌの「地底探検」を彷彿とさせるような、今後も目の離せない1作。




フジコ、みんな面白い本たちだったよ☆
フジコも読んでみる?

『いえ、ワタシは新聞派なので』
          ガジガジガジ・・ 

新聞って・・ちぎって細かくしてるだけじゃない!
散らかるからやめて〜


フジコも読みたい本たち [2008年04月16日(水)]
最近読んだ3冊。
1冊目は、宮部みゆき・著 『楽園』

図書館で予約をして、やっと届き読むことができた。かなり待った・・すごい人気。
このお話は、映画化もされた『模倣犯』に登場するフリーライター・前畑滋子が主人公。
あの事件から9年後の設定となっており、続編ではないが、全体を通して「模倣犯」の
事件が絡んでくるので、先に読んでおいた方が楽しめるのかな。
久しぶりに読んだ宮部みゆき作品は、扱うテーマが重いだけに少々内容も暗め。
決して面白くない訳ではないのだけれど、個人的には『あかんべえ』や『震える岩』など
時代モノが好きだなあ・・と思った。


2冊目は、マーガレット・ワイス、トレイシー・ヒックマン 著 『ドラゴンランス』シリーズ

題名からも分かるように、ドラゴンファンタジー。
人間とエルフのハーフであるタニスを主人公に、ドワーフやケンダー、人間の仲間たちと
共に繰り広げられる冒険ファンタジーである。
ひとつ、この物語が他のドラゴンファンタジーと違うのが、ドラゴンが敵であるということ。
ドラコニアンと呼ばれる、トカゲのような醜い姿の配下を従えたドラゴン軍と、自分たちの
世界を守ろうとするタニスらとの戦いを描く。
読んでから知ったのだが、実はこの本、ロールプレイングゲームのD&D(ダンジョン&
ドラゴン)を元に小説化されたものらしく、本国アメリカでは今も刊行が続く人気作品とか。
今回読んだのは2巻まで。
ゲームの事は全く知らないが、ストーリー的に面白いので、このまま続編も読み進めて
みたいと思う。


3冊目は、平岩弓枝・著 『新・御宿かわせみ』

昔から続く『御宿かわせみ』シリーズの最新作。
「かわせみ」って全部で何巻くらいあるのだろう・・・多分30巻以上あると思う!
江戸は大川端町(深川の辺り?)に建つ宿屋かわせみを舞台に、女主人・るい、恋人の
東吾を中心に、彼らを取り巻く個性あふれる登場人物たちが、物語の進行と共に成長
していく姿がおもしろい。
今回の『新・御宿かわせみ』は、主人公が彼らの子供世代に移行している。
時代も、明治維新を経て大きく変わり、新しい時代と江戸の狭間で揺れる人々の様子
なども興味深い。
ずっと馴染んできた主人公がかわる寂しさがないでもないが、今までどおり深く関って
くるし、それ以上にストーリーの面白さに引き込まれてしまう。
今後の展開がますます楽しみな一冊である。



読書に夢中になっていると、本の向こうからのぞく白いモノ・・

がんばって伸び上がってマス・・。


仕方がないので一緒に読むことに

かなり真剣な様子。
フジコ、読書って楽しいね☆
でもいんのすけ、フジコが邪魔でよく見えないよ・・・
フジコ・藤松へお願い [2008年03月27日(木)]
最近読んだ2冊。
1冊目は、ナオミ・ノヴィク著 『テメレア戦記』
この本、とっても面白かった。
いわゆるドラゴンファンタジーなのだが、ドラゴンが登場する事を除いては
戦争冒険小説のようなカンジ。
舞台は19世紀ヨーロッパの統一戦争時代で、主人公は英国海軍に属する
ウィリアム・ローレンス。
軍艦・艦長だったローレンスが、ある出来事から孵化寸前のドラゴンの卵を
手にする事となり、生まれてきたドラゴン・テメレアの『担い手』となって海軍から
空軍へと変籍を余儀なくさせられるところから物語りは始まる。
そう・・ここでは空軍の戦闘機が飛行機ではなく、ドラゴンなのである!
それ以外は、フランス軍率いるナポレオンとの戦いなど史実に基づいたものと
なっており、ファンタジー好きだけでなく、歴史ファンにも楽しめる1作ではないだろうか。
この作品、日本ではまだ1巻が出ているのみだが、本国アメリカでは確か5巻くらい
まで出てるハズで、日本での続編刊行が待ち遠しい
ちなみにアメリカでは、「ロード・オブ・ザ・リング」のピーター・ジャクソン監督での
映画化が決定しているとのこと。
映像でも是非見てみたい

2冊目は、神永学 著 『心霊探偵 八雲 7』
「7」という数字からも分かるように、シリーズ7作目。
赤い左目を持つ大学生・斉藤八雲が主人公で、その目で死者の魂を見る事が出来る
という特殊な能力を持っている。
そんな八雲の周りにおこる様々な事件を、彼を取り巻く仲間と共にといていくミステリー。
見たことはないが、漫画化・ドラマ化もされていたと思う。
とても読みやすく、この7巻も1日で読み終えてしまった。
でも、最初の頃の方が面白かったカナ・・って少し思う。


さて、今日は誰が本の紹介をしてくれるのカナ

『最近ね、なんか変なの』

何が変なの?フジコ

『だって、ホラ』

もしかして藤松が本の所にいるから?

じーーーーっ

フジコ、そんな遠巻きに見てないで、一緒にやろうってお願いしてみたら?

『一緒にやる?』  
モジモジ
コラコラ、そんなそっぽ向きながらお願いする子が何処にいますか

『やろー


フジコ、ずい分お姉(兄?)さんになったんだね
フジコの両目読み [2008年02月08日(金)]
2名のイギリス人作家、ロデリック・ゴードン、ブライアン・ウィリアムズによる
共同作『トンネル 上・下』を読んだ。



物語の舞台はロンドン。
主人公は、考古学者で穴掘りが趣味の父と色々な所を発掘しては
古代の遺物にふれるのを楽しみとしている14才の少年ウィル。
ある日見つけた穴、その先に待っていたのは14才の少年の人生を
大きく変えてしまう程の大発見。
突如失踪してしまう父のナゾ、周囲をつきまとい始める怪しい男たち・・
トンネルの先に広がるのは、想像を超える地下世界への入り口だった。

友達もいなく、やや卑屈な感じのある主人公ウィルに、最初はあまり
感情移入できず、「ちょっとイマイチかな・・」とも思ったが、上下巻と
読み進めていくうちに、ウィルが試練に立ち向かいながら成長していく
姿と共に、展開していくストーリーの面白さに引き込まれてしまった。

上下巻だし、これで完結だと思っていたが、終わり方はどうやら続編に
続きそうな雰囲気。
割と新しい本なので、続きが出るのはまだまだ先になりそうだが、
注目しておきたい一作


そして、読書といえば・・フジコの妨害がつきものである!
今日も元気に(?)邪魔してマス

『また読書?遊んでー』

フジコ、藤松と遊びなさいよ。
それとも一緒に読む

必殺・両目同時読み

さすが目が両サイドにあるインコ。
すごい読み方をしている。

『おもしろくない・・』

じゃあどいてくれるカナ

フジコの妨害工作 [2008年01月13日(日)]
先ごろ映画化されて話題の『ライラの冒険 黄金の羅針盤』の
原作を読んだ。
11歳の少女ライラが主人公の冒険ファンタジーで、児童文学という事もあり
かわいらしい冒険小説を想像していたのだが、ちょっと想像とは違い意外と
シリアスなお話だったように思う。
とは言え、物言うクマが登場したり勿論ファンタジーである事には違いないの
だけれど、全篇に科学の要素が織り込まれたりしてちょっと小難しい感もある。
3巻中、1巻を読み終えたのだが、かなり「続く」的に終了してしまったので、
早速図書館で2・3巻を借りてきたので読み進めたいと思う
映画も、日本公開されたら是非とも観てみたいナ。

フィリップ・プルマン「黄金の羅針盤」

読書に熱中していたら、フジコのものすごい妨害にあった。
最初はまわりでウロウロしていたのだが、無視してたら本の上に乗っかって
遊び始め、しまいには寝てしまった。

読めない

もしもしフジコさん、見えないんだケド・・

『安眠妨害め』そっちが読書妨害だよ〜
ちんぷんかん [2007年11月20日(火)]
畠中恵の「しゃばけ」シリーズの最新刊、「ちんぷんかん」を
読んだ。
江戸の商家の若旦那が主人公のお話で、今回で6冊目になる。
最初読み始めた頃は、予約もほとんどなく、図書館でもすぐに
借りる事ができた。
けれど今は大変な人気になっており、この最新刊を借りるのも
予約して何ヶ月も待った。
来週からは、どうやらTVドラマ化もされるらしく、いつの間にやら
たいそうな人気になっている。
でも、それもうなずける。
身体の弱い若旦那と、彼を取り巻く気のいい妖怪たちが繰り広げる
時におかしく、時にホロリとくるような心温まるお話となっており、
誰にでも読みやすく面白い。
ドラマの方は、正直言ってあまり期待していないが、多分
気になって見てしまうだろうな〜


「しゃばけ」
「ぬしさまへ」
「ねこのばば」
「おまけのこ」
「うそうそ」
に続くシリーズ6冊目
「ちんぷんかん」








なんか覗いてる
白いモノが・・・!

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