花を待つ想い [2012年04月10日(火)]

薄紅のこの花を区切りに
咲くのを待ち
咲くのを怖れ
人それぞれの想いが




桜がもう咲くのに…


桜を…


飼い主は
桜が咲く遠方の地で
難しい名前の病と闘う身内と
散歩した日々は
胸にまだ尖る記憶


風が花びらを散らせて
その薄紅の花吹雪の下、それでも
季節が地球が正しく動いていることを
なんとも言えない感情で居ながら
刻むようにレンズを覗いてその瞬間を切り取った



はらはらと散るその中にいることが
刹那と消えないように祈りながら…



妖しい力が宿るともいう桜


今日は
時折の青い空に垂れ桜が微笑う


時の流れを恨めしく、有り難く感じて


カメリアの紅が
今日は少し
悲しく見えた

Posted at 02:39 | この記事のURL | コメント(0)

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