悲しいホントの話 [2006年10月23日(月)]
昨日、普通救命講習を受けてきた。
そこで、記事にしようと思っていたが、
とても疲れてしまい、
長く文章を綴るパワーが欠乏していた。
原因はCRP=胸骨圧迫、心臓マッサージである。
講習はモニターを見ながらテキストの説明があり
インストラクターから手順を繰り返し実習を受ける。
心臓マッサージで疲れる?
そう、すごい体力が必要なんである。
大人の場合、上から体重をかけ胸が3-4cm沈むくらい
押す。
もちろん、健康な人にはやってはいけないので
講習用の人形でやるが、
これが結構な力なのである。
しかも、1分間に100回のスピード
(車の方向指示器のカチカチ・・・の速さ)で
30回&人工呼吸2回が1セット。
詳細をかくというより、
掻い摘んで幾つかの話を記事にしたいと思うので
よかったらお付き合いください。
さて、なぜタイトルが<悲しい>なのか。
インストラクターから聞いたこの話である。
あるインストラクター(消防で救命の講習をする人)が
飛行機に乗っていて、あと30分で着陸と言う時、
乗客が倒れた。
どなたかお医者様・看護士様がお見えになったら・・
というアナウンス、新幹線等でも聞いたことあるが、
そのアナウンスで、救命のインストラクターとして
名乗りでたそうである。
キャビンアテンダントも乗り合わせた医師もいたが
救命措置はできず、AEDも機内にあったが
キャビンアテンダントは使うことも出来なかったらしい。
そして、医師も
何科が専門か不明だが、
救命行為はできなかったそうである。
病気の診断はしても、救急の行為は
本業ではないということか。
そのインストラクターはAEDを使い、心臓マッサージを
開始した。
その間、手伝おうという人はなく、
乗客から聞こえてきたのは
この人が疲れて止めたら
あの人、もうだめだね、死んじゃうね
という言葉だったという。
なんと!
かかわりたくない、巻き込まれたくない、だけでなく、
キャビンアテンダントはAEDを使えず、
症状を診断した医師も手伝わない中、
一人、人命救助に真剣な人に言う言葉だろうか?
本当に悲しくなった。
インストラスターが話した中で
人が倒れ人だかり、野次馬が集まると必ず
動かすな、触るなという人がいるらしい。
かかわりたくない、巻き込まれたくない、
動かしてどうにかなったらお前のせいだ、ということを
口にする人間がいる、ということ。
これに関し、
何もしなければ確実にその患者は
死に近づいていくといわれた。
そして、意識があっても声が出せず、
反応なくとも案外、患者は聞こえているので
大丈夫ですよ!今、助けますから
頑張ってください!という言葉に
「あー苦しいけど、今助けてくれるんだ」と
患者も頑張るんだという。
蘇生した人達からの言葉だろうと思う。
機内での
「この人途中で止めたら、あの人ダメだね。」
これも聞こえていたことになる。
そして、機械から地上へ敏速に連絡はなされ、
着陸間際、倒れた人は意識を取り戻し、
無事、救急車で運ばれたという。
なんと、手伝いもしないで、
いうに事欠いて、心無い一言。
自分の家族が心臓マッサージを受けていても
いうのだろうか?
そして、
キャビンアテンダントがAED使えず(当時)
医師もこれは○○です、といえても
そこまでとは・・・。
受講して知った事実である。
このシリーズ続きます・・・
注:キャビンアテンダントの件は
今日現在ではありません。
航空会社も某ですが全てといっている訳ではありません。
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MIX茶トラ猫
Posted at 13:55
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