最近読んだ3冊。
1冊目は、宮部みゆき・著 『楽園』
図書館で予約をして、やっと届き読むことができた。かなり待った・・すごい人気。
このお話は、映画化もされた『模倣犯』に登場するフリーライター・前畑滋子が主人公。
あの事件から9年後の設定となっており、続編ではないが、全体を通して「模倣犯」の
事件が絡んでくるので、先に読んでおいた方が楽しめるのかな。
久しぶりに読んだ宮部みゆき作品は、扱うテーマが重いだけに少々内容も暗め。
決して面白くない訳ではないのだけれど、個人的には『あかんべえ』や『震える岩』など
時代モノが好きだなあ・・と思った。
2冊目は、マーガレット・ワイス、トレイシー・ヒックマン 著 『ドラゴンランス』シリーズ
題名からも分かるように、ドラゴンファンタジー。
人間とエルフのハーフであるタニスを主人公に、ドワーフやケンダー、人間の仲間たちと
共に繰り広げられる冒険ファンタジーである。
ひとつ、この物語が他のドラゴンファンタジーと違うのが、ドラゴンが敵であるということ。
ドラコニアンと呼ばれる、トカゲのような醜い姿の配下を従えたドラゴン軍と、自分たちの
世界を守ろうとするタニスらとの戦いを描く。
読んでから知ったのだが、実はこの本、ロールプレイングゲームのD&D(ダンジョン&
ドラゴン)を元に小説化されたものらしく、本国アメリカでは今も刊行が続く人気作品とか。
今回読んだのは2巻まで。
ゲームの事は全く知らないが、ストーリー的に面白いので、このまま続編も読み進めて
みたいと思う。
3冊目は、平岩弓枝・著 『新・御宿かわせみ』
昔から続く『御宿かわせみ』シリーズの最新作。
「かわせみ」って全部で何巻くらいあるのだろう・・・多分30巻以上あると思う!
江戸は大川端町(深川の辺り?)に建つ宿屋かわせみを舞台に、女主人・るい、恋人の
東吾を中心に、彼らを取り巻く個性あふれる登場人物たちが、物語の進行と共に成長
していく姿がおもしろい。
今回の『新・御宿かわせみ』は、主人公が彼らの子供世代に移行している。
時代も、明治維新を経て大きく変わり、新しい時代と江戸の狭間で揺れる人々の様子
なども興味深い。
ずっと馴染んできた主人公がかわる寂しさがないでもないが、今までどおり深く関って
くるし、それ以上にストーリーの面白さに引き込まれてしまう。
今後の展開がますます楽しみな一冊である。
読書に夢中になっていると、本の向こうからのぞく白いモノ・・
がんばって伸び上がってマス・・。
仕方がないので一緒に読むことに
かなり真剣な様子。
フジコ、読書って楽しいね☆
でもいんのすけ、フジコが邪魔でよく見えないよ・・・