装いは知恵であり、美は武器である

「手術でね、傷痕が残るみたい」

「うん」

「男の人はそういうの嫌がるのかな？」

「嫌がるような男はのこと愛してないってことだよ。
　　ちゃんと受け止めてくれる人を探しなさい」





他人事だなぁ・・

やけに寂しく聞こえました・・





落ちて落ちて落ち続けてた精神力が

ここでポッキリと折れました

「手術は結婚された後でいいんじゃないですか？」

「・・・。（予定が無いですが・・）」

「結婚前に身体に傷があると嫌でしょうし・・」

「・・・。（そうなの・・？）」

「だいたい３０歳までにやればいいですが・・
　　時期は恋人とよく話し合われてみてはいかがですか？」





診察室を出て、待合室に戻ると、

やけに人に目がいきました。

乳腺外科に来てる患者さんは

だいたいより年齢が上の人が多かったですが、

皆、夫だったり家族だったりが付き添って来てました。

皆、誰かに心配されてる・・

やけに羨ましくなりました。





やけに孤独感いっぱいの病院の後、

の声が聞きたくなって電話しました。

２００６年１０月下旬。

１０月に入って２度目の検診





「あのっ、シコリをずっと放っておくとどうなりますか？」

「こうなります」





シコリが手の平サイズまで大きくなった写真を見せられました。





「これだけ大きくなったら放っておくのは難しいと思います」

「・・そうですね」





「・・手術って急ぎますか？」

「さんは今おいくつですか？」

「２６歳です」

「結婚はされてますか？」

「いいえ」

「じゃあ、恋人は？」

「・・・。（恋人・・(-_-；)→？・・ちがうらしいです）」





多分、お医者さんはのこの沈黙を恋人がいると判断しました・・

「最近病院を建て替えたばかりで

　お金が必要だから手術をやりたがる」

そんな風に聞いて、益々手術するのが怖くなりました





セカンドオピニオンを考えて、

ネットで乳腺科・乳腺外科のある病院を調べました

乳腺科・乳腺外科はどこの病院にもあるワケではありません

乳腺科・乳腺外科があるところで、

が通ってる病院の次に近いところは

車で１時間かかる場所・・。絶対通わない自信がある。





理想とされる乳腺科・乳腺外科は、

婦人科、精神科と連携をとってるところ・・

でもそんな条件で探すと、

さらに行ける病院が無くなります





どうしたらいいんだろう





と、悩んでるうちに次の検診に行く時になりました