DHCのアロマアイテムを意欲的に企画するアロマセラピー課から発信する癒し系ブログ

橘の香り [2008年04月25日(金)]

朱塗りのお弁当箱と柑橘のランチタイム。
そろそろゴールデンウィークに突入ですね。
旅行もいいけど、ご近所ピクニックでもウキウキ気分になれます

写真の柑橘は甘夏ですが、柑橘の“橘(タチバナ)”は、
日本に古くから野生していた日本固有の柑橘で、
ミカン科ミカン属の常緑小高木。
ミカンに似た外見をしていますが、酸味が強く生食には向きません。
香りはネロリをやや軽くした感じがします。

「五月待つ 花橘の 香をかげば 昔の人の 袖の香ぞする」
/『古今和歌集』 よみ人しらず/
(訳)→5月を待って咲く花橘の香りを嗅ぐと、
昔親しんでいた人(恋人)が着物に焚きしめていた
薫き物の香りが想い出される。

他の多くのミカン科と同様、橘は5月に開花します。
花の頃になると、橘の香りがどこからともなく漂っていたのでしょうか。
『古今和歌集』だけでなく、多くの歌集で橘の香りについて詠まれています。
今の日本人にとってはあまり馴染みのない橘ですが、
和歌が詠まれた当時では、橘の香りによって恋人や昔のことを思い出す
…ということが定着していたようです。

香りに想いを馳せる…なんて、ロマンティックですね。
現代のように携帯やメールですぐに繋がる便利な時代ではなかったからこそ、
歌や文に想いをこめていたのでしょうか。

常緑は「永遠」であるということで喜ばれ、
家紋や勲章にも用いられてきた橘。
古事記にも興味深いエピソードが残されています。

この話の続きは次回にね


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