育児と美容について徒然なるままに・・・。

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愛されない女たち (マニュアルの女) [2009年03月07日(土)]




高貴な生まれで、容姿も優れ、教養もあり、周囲がお似合いだと

認知されている結婚の理想と現実を表しているのが、

光源氏と葵の上だと思う。








葵の上は、光源氏より4歳年上の最初の正妻。

左大臣の正妻腹の娘として大事に育てられ、

当時の東宮(後の朱雀帝)に入内が打診されていたほど。

光源氏をして、才色兼備な彼女を”理想的な妻”だと

人々は言うのだろうと思うものの、彼らはいがみ合うように

不仲なまま、葵の上は一児(夕霧)を出産後に死亡する。








源氏物語の冒頭にもあるように、入内するような女性は

一族から選ばれた女性で、”愛されて当然”というお妃教育をされる。

その葵の上が愛されないと知り、ますます心を閉ざすので、

「愛人の存在を知っているのに、なんてそんなに無関心を装うのか」

と、光源氏も勝手ながら思う。

(当時は一夫多妻制だから、ある意味当たり前なのだが、

それでもプライドの高い彼女にしたら心外であろう。)

彼だって、臣下にくだったとはいえ、ミカドの最愛の息子である。

周囲にかしずかれて育った御曹司だ。

お高くとまるな、と言いたくのもわからなくはないが。








繰り返すが、熱愛されない葵の上は、プライドを踏みにじられるほどで、

こんな人生になるとは心外だったろう。

この私になにが不満なんだ、というような。

そのときには既に、光源氏は初恋で最愛の人、藤壺が心を占め、

”なんで少しも嫌なところがないのか”という絶世の美女なのだから、

彼女も不運としかいいようがない。








それでも、光源氏は彼女の良さを認めてはいる。

少し打ち解けて話すと、さすがに素晴らしいと。

また、妊娠中に物の怪に苦しむ彼女を見て、

長年なんでこの人に不満を抱いていたのか、とも思っている。

光源氏は高飛車な態度の葵の上が嫌いなのだ。

先にも述べたが、お妃教育とはそういうものだ。

しかし、マニュアル通りにいかないことなんて多々ある。

まして人間同士だと対応も無限大だ。

惜しいことに、葵の上は出産後まもなく亡くなるが、

その直前には彼女も光源氏に心を開きつつあったので、

まだ生きていたら、夫婦のあり方は変わったかもしれない。

子供が生まれて絆が強まるように。








話は変わって、源氏物語には、対になる存在が多い。

親友でライバルなら、光源氏と頭の中将、夕霧と柏木や、

血縁関係なら藤壺と紫の上、玉鬘と近江の君など。

そして、六条御息所には、この葵の上ではないかと思っている。

共に、大臣の息女で、六条御息所は故東宮(桐壺帝の弟)に入内し、

葵の上も東宮(後の朱雀帝)に入内が検討されてた。

彼女らの血筋などを考えても、后になった可能性が高い。

また、どちらも子供を産んでいることから、国母になりうる人物だ。

光源氏という人物がそんな女性と結婚できる、

つまり東宮やミカドと大差ないという設定なんでしょうが、

ここまで酷似しなくてもいいような。

それに、愛されないと知って、自分の殻に閉じこもってしまうのも、

プライドの高い彼女らに共通して、ますます愛されないなんて

とても悲しいものがある。



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posted at 12:22 | 恋愛 | この記事のURL
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