わたしは先日、見たいと思いつつ、怖くて勇気がなくて見ることができなかったテレビ番組がありました。
NHK教育でやっていた、
「知るを楽しむ・人生の歩き方」
小児科医の細谷亮太氏が、生きることのつらさと素晴らしさを語るシリーズの最終回でした。
細谷氏は、子供の死に立ち会って涙を流せなくなったら、小児科医をやめようと考えているそうです。
わたしは、入院歴及び病院滞在時間が長いため、多分、みなさんより、多くの友人達を亡くしています・・・。
それももちろんショックですが・・・、
一番ショックだったのは、仲良しの看護師さんたちが、亡くなった患者さまの「エンゼル
メイク」などを施し、主治医の先生たちが霊安室にその方をお連れした後・・・、
普通に。談笑していました・・・。
その日は、月曜の朝でした。
個室にいた年配の男性と仲良しになり、週末はわたしにお見舞いがあって、
それで、月曜日の朝、その方のドアをノックして、いつものように、返事を待たずにドアを開けたら・・・。
ふと、「キャンディ・キャンディ」で、看護学校時代のキャンディが、お世話をしたおじいさんが亡くなり、落ち込んで・・・、
校長先生に
「なにをメソメソしているんだい!他の患者さんもおるんだよ!」
と、喝を入れられるようなシーンを思い出しました・・・。
舞台は、第一次世界大戦勃発後・・・、世の中が皆、暗くなっているとき・・・。
院長先生は、つぶやきます。
「これからは、ああいう子が必要となるのかもしれないねぇ・・・。」
以来、ずっと、考えました。
主治医の先生に、尋ねたこともあります。
「先生。わたしが死んだら、悲しいですか・・・?」
本当は、泣いてくださいますか・・・、ずっと、覚えていてくださいますか・・・。
そう、尋ねたかったのです・・・。
ただ、今日、母とたくさん、話をしました。
今となっては笑える、私の危篤の時の話や、先日の苦しみの時・・・。
その時。
実際に、わたしは少なくとも3人の。
素晴らしいお医者さんを知っている。
そう、思いました・・・。
なんでもない、些細な、ことなのです。
でも、お忙しい中、あのような対応が瞬時にできる。
その、「ことばのもつ力」。
わたしは。そういう先生方にも、助けられてきたのだ・・・。
今、感謝を感じ、生きることの、生かせてもらった神妙な気持ちを。
改めて、痛感しています・・・。
お医者様については、続きます・・・。