わたしの体験シリーズは、ちょっと疲れてしまいましたので、スミマセン、今は
お休みします・・・
どうやって、立ち直っていくか
を、どうしてもお伝えしたいのですが、ちょっと体調が
そこで、「うつ病」や「強迫神経症」だけでなく、
特に病気ではないけれど、誰でも、気分が落ち込んだり、
わたしのように過去のトラウマに縛られたり、
人間関係・家族関係に疲れたり、
怒りのコントロールができなくなったり、
自分が情けなくて完全に自信を失ったり、自分を責めてしまったり、
他の人が気になって気になってしかたなくなったり、
大切なものを亡くして、悲しみから立ち直れなかったり・・・。
人間ですから、誰でも、当たり前に、
そういうことはあると思うのです。
そこで、まだ日本では、専門のカウンセラーや精神科医が少ない現状ですが、
広がり続けていて、自分でもできる、
「認知療法」
を、
わたしの理解の範囲でご紹介したいと思います
わたしたちは、出来事や外部の刺激を、どのように捉えるか(認知)・考えるか(思考)によって、感情や行動は変わってくるそうです。
つまり、その「認知」「認知の歪み」を、繰り返し練習することで、
こころの「クセ」を治せる可能性があるのです
例えば、わたしの場合・・・
@
出来事・刺激 上司に無視されている。メールがこない。
A
認知 わたしなんか、ダメだと思っているんや
B
認知の歪み(他の可能性)を考えないと・・・
C
感情・行動 上司はわたしを無視している・・・。
怒っているんや・・・見捨てられた・・・
もう、わたしはダメだ・・・。
寝込む・・・。
ここでBを練習するのです。紙と、鉛筆を使って・・・
@
出来事・刺激 上司に無視されている。メールがこない。
A
認知 わたしなんか、ダメだと思っているんや
B
認知の歪み(他の可能性)を考えてみる・・・
上司は、ただ忙しいのかもしれない。
わたしのことをよく考えるのに、時間がかかっているのかもしれない。
わたしの容態がよく分からないから、気を遣っているのかもしれない。
C
感情・行動
上司にも、事情があるのだろう。
もう少し待ってみて、返事がなければ、もう一度こちらから問い合わせてみよう。
わたしの健康状態を、きちんと伝えるべきだったな。
こんなふうに、ポジティブに考えられるようになるのです。
最初は、難しいです。
でも、最初からムリ、と決め付けるより、やってみるほうが、一歩、二歩、と進むかも知れません。
最初は、紙と鉛筆に、上のような「コラム」というものを書き出していき、
時間をかけて半ば強引に、良い方向へ考えを持っていくのですが・・・、
その過程で、いろんな発見があるだけでなく、
慣れてくると、紙と鉛筆なしでも・・・
@
出来事・刺激の場面で、心の中で
A
認知
B
認知の歪み(他の可能性)を考えてみる・・・
が、できるようになってきます・・・ちょっとずつ・・・。
すると、
今まで
→
→
→
→
だったのが、
→
→
になるかもしれません。
長くなりますが、以下に、わたしのお薦めの本を紹介いたします。
@「こころが晴れるノート うつと不安の認知療法自由帳」
大野裕 創元社 税込み1260円
この本が、一番簡単で分かりやすく、お薦めです。
本の中に、書き込みながら、方法を学ぶこともできます。
薄いノートですので、気軽にもできます。
A「「うつ」を生かす うつ病の認知療法」
大野裕 星和書店 税込み 2447円
この本も、日本の認知療法で有名な大野裕先生が書かれたものです。
厚さの割りに、紙が厚くて活字が大きいので読みやすいのですが、
ちょっぴり理屈っぽい・・・という感想もちょっとありますが、入門書です。
うつ病の方だけでなく、なんだか落ち込みやすい・・・というときに、
パラパラめくってみるのも良いかもしれません。
B「うつと不安の認知療法練習帳」
デニス グリーンバーガー、クリスティーン・A. パデスキー
Dennis Greenberger、 Christine A. Padesky
創元社 税込み1890円
C「うつと不安の認知療法練習帳ガイドブック 」
クリスティーン・A. パデスキー、デニス グリーンバーガー
Christine A. Padesky、 Dennis Greenberger
創元社 税込み2625円
B、Cはセットです。ちょっと分厚いので、@を読んで、興味をもたれた方が、
もっと知りたいな、という時に、お薦めです。
「
認知療法」