のだめを読み始めたり西本さんのファンになりたての頃
指揮者のお仕事に異常に興味がわいて
図書館から本借りて読んだり
エアコン(エアーコンダクターの略)に精を出していたfoo
今日子供らとbookoffに行ったら
以前図書館から借りて読んで面白かった本が
105円で売っていたので買ってしまった
「指揮のおけいこ」岩城宏之著
何のために指揮者はいるのか?
無表情で指揮してみたら
女には向かない職業?
指揮者の
ファッション
指揮棒の謎
などなど
面白エピソード盛りだくさん
この方
無表情で指揮するのと
顔だけで指揮するのとどう違うのか
実際に実験したらしい
そのためにデスマスク作ったんだって
ウケるー
結果は手だけよりも顔だけの方がかなりの線をいったらしい
指揮に重要なのは目力みたいね
実際は指揮者の手の動きを通して目や顔や全身から出る
放射能みたいなものを感じているのだそうだ
偉大な指揮者は指揮台に立っただけでみんなを引きつける
オーラを放つということなのでしょう
「元来ちゃんとしたオーケストラなら指揮者なしで立派に演奏できるのだ。
下手な棒振りに邪魔されない方がずっとうまくゆく。
しかし指揮者なしだとオーケストラはいわば安全運転するので
テンポの動きや表情の幅が希薄になる。
このことのために指揮者の存在理由があるのだ。」
だって。にゃるほど。
指揮者によって音が違って聴こえるのは
曲の解釈がひとりひとり違うから
しかしオーケストラもひとりひとりがプロの音楽家ですから
指揮者が指示する音楽に対して必ずしも共鳴するとは
限らないのであろう
そこをひとつに引っ張って行く指揮者の力と
それに応えようとするオーケストラのプロ根性
思いが一つに重なったときの音楽は
さぞかし素晴らしいものになるのでしょうね
オペラではいわば現場監督の指揮者ではありますが
演出家との立場によっては納得のいかない演出のまま
やらなければいけないこともあるという
私の大好きな西本さんは
その華麗な指揮について
大袈裟だとか振れてないとか
あげくの果てには振り付け師がついているとか
言われていますが
一方では無駄な動きが無くシンプルでわかりやすい
とも言われています
本人は「巨匠のように指先だけで引っ張っていくのが
理想だけれどまだまだその域まで達していないので
力で引っ張って行くしかない」と言ってたような
どっちにしろやっぱ見た目は重要でしょー
人前にでるお仕事ですからね
美しいに超した事は無い
どう言ったってひがみにしか聞こえないっす
(今日は新日のニューイヤーのチケ取り日だったのですが
指揮がアルミンクじゃなかったので取るの止めちったよ
)
とある演奏者が
「演奏が良いと指揮者が褒められ
悪いとオケがけなされる」
と言っていたのを聞いた事もあります
ぶっちゃけ彼女の指揮するコンサート全てが
素晴らしくて感動したという訳ではありません
そのときのコンディションや席の位置
オーケストラや会場との相性などによっても
違うのだと思います
だからこそ逆に毎回新鮮な気持ちでいられる
のかもしれない
まあだれがなんと言おうと
自分の感じた事こそが真実
自分の感性を信じたいと思います
楽しみ方は人それぞれですもんね
それにしても
いろいろなことを知れば知る程
まだまだ知らない事がたくさんある事を知り
興味が尽きませぬ
音楽ライターの山尾さんが自身のブログで
「音楽はステージ上で聞こえてきたものがすべてだとする人たちが
いるけれど、僕にはどうしてもそうは思えず、やはり音楽家の人柄や
考え方を知りたくなってしまう。
それに聴いている自分の知識がそう深いとも思えず、
1回の演奏だけでものごとの白黒を判断するのは危険だし、
自分の考えは果たして正しいのだろうかと考えるときに、
その支えとして当の音楽家の言葉はけっこうな指針になるものだ。
そして人間というのは意外にもろいもので、
その人間が好きになれば同じ音楽でも少しはよく聞こえるし、
その人間に何らかの疑問を持つようになれば、
その音楽にも懐疑的になってしまうものなのである。」
と書いていた。
同感です。
これからも自分なりにコンサートを
楽しみたいと思います