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第2章B44人の治療実験の参加者たちに共通のトラブル [2009年09月06日(日)]
 これは、あなたに勧めているわけでは御座いません。世の中には、「こういう考え方があり、それを実践している方が居る」と、云うことです。また、現在ではいろいろな研究により、それぞれの栄養素の効用や弊害(へいがい=副作用)についての情報が公開されております。
 実践されます方は、くれぐれも御確認の上、自己責任・自己管理の下(もと)で行って下さい。



第2章 こんな病気にオメガ―3が効く!オメガ―3の不足と病気には関連がある


驚くほどの効果を上げたオメガ―3作戦―69

 私のオメガ―3作戦は「人間は本来、健康になるように生まれついていて、健康は幸運な偶然で恵まれるものとは違う」と言う考えを根本的な考えとしている。生命そのものと同じように、健康も個々の細胞からスタートしている。人間は誰でも塵(チリ)よりも小さい1つの卵子からスタートしている。精子と巡り会って受精が行われ、受精卵は分裂を始めて次の細胞を造り、その細胞は再び分裂や分化を繰り返して無限な数の細胞となって、それが1人の人間を形成するに至る。
 オメガ―3とオメガ―6の必須脂肪酸は、1つ1つの細胞を取り囲む細胞膜の主要な構成要素である。結論は単純明快でオメガ―3とオメガ―6の必須脂肪酸をバランスよく摂ることが健康な細胞膜を造ったり、プロスタグランディンやその他細胞の働きをコントロールする生理物質を造るのに大切だと言う一語で尽きる。個々で繰り返していいたいのは、今日のほとんどの病気とまではいわないまでも、非常に多くの病気がある種の栄養の欠乏によって起きていて、それは過去の栄養飢餓病たる脚気(かっけ)などの起こり方と同じだと言うことである。今日の社会はオメガ―3欠乏社会になっている。

  「44人の治療実験の参加者たちに共通のトラブル」

 私のオメガ―3の必須脂肪酸による治療実験に参加した人々の病気の中には、驚くほどの共通点があった。

●40%の人には荒れ肌と言う皮膚のトラブルがあった。頭のフケ、眉(まゆ)、腕、脚、手な
 どの脱皮、指の皮膚のひび割れ等があったのだ。
●75%の人は「疲れやすい」と、訴えていた。最も彼らの中には自分の状態が普通と思って
 いて、治療実験の中で本当のスタミナを体験してからそのことに気づいた人が少なくなかっ
 た。
●50%の人には免疫機能のトラブルがあった。食物アレルギーその他のアレルギーや、リ
 ウマチ様関節炎その他がそれであった。
●45%の人に粘液嚢(ねんえきのう)炎(注 粘液を貯める部位で生じる炎症)、腱鞘(けん
 しょう)炎、骨関節炎などがあった。

粘液嚢…腱(けん)と骨との間や皮下の骨隆起上などの摩擦部位に見られる液をためておく
     場所。

粘液嚢 (bursa) とは - コトバンク
粘液嚢 (bursa)に近い言葉 粘液嚢炎 (bursitis) | 粘液 | 粘液腺 | 粘液質 | 粘液水腫 | 滑液包 (bursa) ... 「胆嚢粘液嚢腫」と診断されたのですが、肝機能の数値が異常に高いため手術はできない、と言われました。 ...
kotobank.jp/word/%E7%B2%98%E6%B6%B2%E5%9A%A2+(bursa) -キャッシュ

●多くの人が頭痛、皮膚のかゆみや炎症、耳鳴りを持っていた。
●イライラは治療実験参加者の共通項のようだった。
●多くの人がいま挙げた症状を1人で全部持っていたり、それ以上の症状を持っていたりし
 た。

 これらのトラブルに加えて主要な病変があるわけで、それがつまり彼らの症候群だった。しかし多くの者が、亜麻仁(あまに)を補う私の治療実験に良好な反応を示した。だから彼らの症候群とは、結論として言えば現代の文明化症候群だったと言ってよいことになる。

  「治療実験参加者たちの普段の食事」―71

 参加者の2/3は少量の野菜、サラダ、果物等を食べ、少なくとも1日に1回は牛肉を食べていた。米や小麦は精白した白米や白い小麦粉で、バターやショートニング、マヨネーズ、砂糖はかなり使っていた。デザートはクッキー、アイスクリーム、清涼飲料水などがごく一般的だった。
 残り1/3の者は、大体同じような食事パターンだったが、意識的に低コレステロール食≠ノ執着していて、バターの代わりにマーガリンを使い、肉も脂肪のない部分を食べ、牛乳も無脂肪のものを飲んでいた。サラダのドレッシングにはオメガ―6系列の不飽和脂肪酸に属する油をふんだんに使っていた。この1/3のグループの人のグループの健康状態は、前の2/3の人々に比べて別によいとは云えなかった。
 前述したように肌荒れその他の皮膚のトラブル、スタミナの欠如、免疫上の欠陥などの多くの症状が共通してあり、その他にそれぞれに主な病気を持っていたのが、私の治療実験参加者たちだった。
 そして彼らの食事は、いま言ったように典型的な現代風な食事で、当然オメガ―3の必須脂肪酸も不足していた。その彼らが本書で勧めているようなオメガ―3メニューとオメガ―3の必須脂肪酸やビタミンなどの抗酸化物質のサプリメントで、次章に紹介するように目覚しい効果を上げたのだ。このことは取りも直さず、現代の食事がいかに不健康なものかと言うことを逆の面から証明しているものに他ならない。

  「狂った脂肪」が病気を引き起こす」―73

 10年か15年位前まで、日本では乳ガンや大腸ガン、前立腺ガン、心臓病などは少なかった。伝統的な日本食の中では、牛肉や乳製品で摂る飽和脂肪酸も少なく、水素添加して造ったマーガリンやショートニングから体に入る狂った脂肪≠熄ュなかった。そして逆に繊維は多く、オメガ―3の必須脂肪酸やセレニウムも魚から摂られていた。しかし、アメリカに移住した日本人はアメリカ人と同じぐらい大腸ガンや心臓病、その他の病気に罹(かか)ることが昔から知られていたし、今では日本本土でもこれらの病気が増えている。
 いま日本についていったことは、食事がいま西洋化している南方地域やその他、かつては伝統的な食生活だったどこの国についても同じように言える。ということは、逆に言えば現代の西洋のような食生活ではない食生活にすれば、いまの西洋諸国に多く日本などでも増えている多くの病気は減らせると言うことでもある。「逆もまた真なり」なのだ。

  「食事と病気の関係」―74

 精神分裂病もガン、心臓病、糖尿病などと同様に、食事との関連で増えている病気と思われる。そしてこれらの病気は繊維やミネラルビタミン、オメガー3およびオメガー6の必須脂肪酸が多い伝統的な食生活をしている社会には稀(まれ)だと言うことを統計は教えている。また、先進国でも加工食品便りの食生活をやめて伝統的な食生活に戻った人々の間では、これらの病気がずっと少なくなることも明らかにされている。

ノルウェーの覗き窓′サ象―74


 第2次世界大戦中のノルウェーで偶然に起きた1つの現象は非常に説得力がある。ノルウェーでは1900年以降ガンや精神分裂病、心臓病が2倍に増えた。ノルウェー国民が伝統的な食生活を捨てて、食生活を現代化する中でそうなったのだった。しかし、突如としてこれらの病気が40%も減って驚かせた。病気の減少した時期は、戦時中のドイツによるノルウェー占領の時期と正確に一致していた。
 この恐怖の時期に、ノルウェーの食事には何が起きたのか?ドイツ軍の占領により、ノルウェー国民は水素添加した脂肪や生成した加工食品が入手できなくなり、やむを得ず、伝統的な食生活に戻ったのだった。
 豆類や無精白穀類、魚などかつてはノルウェー人の主要な食品だったものが再び毎日の食事の内容となった。この現象を調べた研究者たちは、精神分裂病や心臓病、ガン等の40%の減少は、ドイツ占領下の食事の中にオメガ―3の必須脂肪酸が50%増えたことと符合することを突き止めた。私はこの現象をノルウェーの覗(のぞ)き窓≠ニ呼んでいる。
 この時期には繊維の摂取が増えたのも間違いないし、マーガリンの使用がウンと減ったのも確かである。第2次世界大戦が終わると、ノルウェー人もまた商業的な加工食品に頼る食生活に戻り、心臓病や精神分裂病の発生もすぐに第2次世界大戦の水準に逆戻りした。
 アメリカ、カナダ、オーストラリア等では、戦時中も食事に大きな変化はなかったのでいまのような現象は起きなかったが、ノルウェーの覗き窓≠ヘ我々に重要な事実を覗かせてくれるものである。
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コメント
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Posted by: norton.com/setup  at 2019年05月01日(水) 14:55

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Posted by:Anthony Devis  at 2019年01月04日(金) 04:34