ろこたろう童話【お嬢inワンダーワールド】 [2010年07月19日(月)]
ろこ村に住む

ある、家族のお話です…





近頃…我が家のお嬢大変ややこしゅうございまして…
自分の殻不思議の世界)に閉じこもりますとなかなか出て来ず‥
何を言っても聞く耳持たずでございまして

そんな、お嬢に一歩二歩と歩み寄って
じっくりと向き合ってみる事に致しました‥
そんな状況を物語り風にしてみました



その家には、今年で13歳になる女の子が
おりました


女の子は、巷で大変
流行っている便利な道具に興味を持ち


お父さんとお母さんに

『私もみんなが持っている
あの、便利な道具が欲しい

と言い
たいそうねだったそうで

お父さんもお母さんも
本当にそれは
便利で娘にとって良い物なのだろうかと
少し、心配でしたが


約束事を引き換えに
その便利な道具を買ってあげる事にしました

女の子は、それはそれは
大喜びし

早速、友達にその事を
報告し
便利な道具を使い始めました


そして
数ヶ月が経ったころ

女の子は、お父さんとお母さんと
交わした約束事も忘れてしまい

便利な道具を使いたい放題…

そんな事をしていると
そのうちに大変なめに遭ってしまうと

お父さんもお母さんも
何度も言い
便利な道具を取り上げて
女の子に言い聞かせました

少し
反省した様なので

もう一度
約束を交わし
再び便利な道具を使うことを
許してもらえましたが

またもや
同じ事を女の子は
繰り返してしまいました…


そうしているうちに

女の子は、暗い森の奥へ
引き込まれるように
訪れて行くようになりました


そして


とうとう
その森の奥にある
不思議な国へと入って行ってしまいました




その様子を
見ていたお母さんは、心配になって
女の子を連れ戻そうと
森の奥にある
不思議な国へと近づき
外から覗いてみると

女の子が、さ迷っている姿が
見えました

お母さんは、大きな声で
何度も女の子の名前を呼びましたが
一向に気づく気配も無く

女の子は
たださ迷っています……

お母さんは、決心をしました

『娘の所に行って連れ戻して来よう

けれど
不思議の国へ入るには、条件があります

お母さんの持っている時間を



国の門番に預けなくては、いけません


お母さんは
自分が持っている時間を全て門番に預けて
女の子の所へ向かいました







そして
さ迷っている女の子の所へ行き
ギュッと手を握り締めて

『さぁいっしょに…

お母さんと一緒に…少しづつ帰ろうね

お母さんがそお言うと
女の子はうなづき

女の子も
お母さんの手を
ギュッと握り締めました


一人で歩いて来た道を今度は、二人で一緒に
歩いて帰るのですが

二人で帰る時は
とても遠回りして帰らねばなりません

けれど
一人で帰るのなら
近道が出来る不思議な道です



女の子は一人で帰ることが出来ないので
お母さんは、時々女の子を
待たせて




おうちで待っている
お父さん、お兄ちゃん、弟の所へと行き

また、すぐに不思議な国の
女の子の元へと向かいます

お母さんは、自分の持っている
時間を門番に預けているので
自由が無くだんだんと疲れてきました

けれど
女の子を連れ戻さなくては
ならないので
お母さんは、がんばります


不思議の国の出口は
もう少し

お母さんは
女の子の手を繋ぎ
一緒に帰る事が
出来るのでしょうか…


つづく……
記事の感想をクリック タメになる
おもしろい
ほしい!
おうえん!
最近の評価状況