マッキンリー [2007年07月30日(月)]
このところ 本格的に暑くなりました。
ちょっと涼しい話でもして、クールダウンしますか。
以前にブログで書いた、アラスカ一人旅の 続編です。
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とにかく一人で、地球の果てまで行ってみよう。 と、
北極圏アラスカの原野に来てみましたが。
さみしかったです。
さむかったです。
もう車を大急ぎで、ひと気のあるところまで戻ってきました。
そこは、人口が500人程度のアラスカ中部
タルキートナという村。
夜の11時だというのに、白夜のために外は まだまだ明るい。
村のB&B(ベット アンド ブレックファスト=民宿)も
すぐに見つかりました。
アラスカの先住民族の顔は、自分たち日本人とまったく同じ顔だ。
B&Bのおばさんも 自分ちの近所によくいる顔ですから、
なんか ほっと安心する。
部屋に荷物を置いて、B&Bの片隅にあるバーでハムサンドと
ウィスキーを注文して、遅い夕食を食べていると、
カウンターの端に パンフレットが置いてあります。
「デナリ国立公園・遊覧飛行」
タルキートナの飛行場から、セスナ機でマッキンリー山を
遊覧することができるようです。
マッキンリー山は北アメリカ大陸最高峰。
尊敬する日本人の一人、冒険家の植村直己さんが冬期単独登頂
に成功した直後、下山途中いまだ行方不明になってる山です。
因みに植村氏はそれまで数々の冒険を成し遂げた偉大な冒険家。
マッキンリーで遭難した後
その功績をたたえられ国民栄誉賞を受賞しています。
翌朝早起きして、早速そのパンフレットの電話番号に

いちばん値段の安い、30分遊覧飛行のコースを予約しました。
セスナってちょっと怖いから30分で十分だ。うん。
村はずれの飛行場に来ると、すでに乗客が10人くらいいました。
ハーイ と挨拶をして話してみると、みんなアメリカ人のようです。
飛行場の受付のお姉さんに、電話予約してある旨を伝えると、
彼女はすこし離れた場所に 自分を呼んで、
「2時間の遊覧コースに乗らない?同じ値段でいいよ。」
どうやら他の客と同じ2時間コースのフライトに便乗してくれ。
と言ってるのです。
わざわざ飛行機を2回飛ばすのは手間なのでしょう。
特別あなたは同じ値段でいい。と強調するので、Noと言えずに
それでOKです。
でも怖いかも。
気軽にくるっと30分と思ってたのが、
2時間コースでは、飛行機は途中で氷河にも降りるらしくて
防寒着と長靴、アイゼン、ピッケルを渡されました。
まるで、冬山登山 に行くみたいだ。
セスナから撮ったマッキンリー山。上空は乱気流。
続く。