●鎖骨骨折から645日目。
国立西洋美術館の「ヴィルヘルム・ハンマースホイ 静かなる詩情」展に行った。
ヴィルヘルム・ハンマースホイ(1864-1916)は、19世紀末のデンマークを代表する画家の一人。1997-98年にオルセー美術館とグッゲンハイム美術館で、2003年はハンブルグ美術館で行われた回顧展で再び脚光を浴び、世界的な再評価が高まっている、とのこと。
美術館の階段を下りて、展示室に入って、驚いた。
モノトーンを基調にした、静謐な世界が広がっていた。
音のない世界。
特に、写実的に描かれた自宅アパート、そこを舞台に繰り返し描かれた女性(画家の妻)の後姿が、実に印象的だった。
約90点の作品は、そのスタイルが一貫している。
あくまでも、静謐。
静かなる詩情(The Poetry of Silence)という副題が見事な展覧会だった。