ロードバイクに乗りながら、多摩川サイクリングロード(多摩サイ)で見た夢、見た風景、想った事などを中心に、気ままに更新中のブログです。地球の上の様々な場所の一つ、東京の近郊から。

自分の存在理由 [2007年04月05日(木)]
鎖骨骨折から83日目。

昨日、一昨日に続き、「プロフェッショナル 仕事の流儀の宮崎駿監督」、について。

素顔の宮崎駿監督は、ちょっと偏屈で、カリスマ性があり、力強さに溢れていた。無邪気で、子供のようなところもある。

宮崎駿監督の反対を押し切って『ゲド戦記』で映画監督デビューした長男の吾朗には、近寄らない、と言う。「不愉快だからに決まってるじゃないですか。僕は人間ができてませんからね」、と。

「これだけ名声を得たのに、何故また(苦労して)映画を創るのですか?」、といった主旨の質問を、キャスターがした時のこと。

「名声ねえ。そんなものどこにあるんでしょうかねぇ。少なくとも僕には関係ない。」

「あなたが今仕事をしているように、それによって自分が存在しているからですよ。今どうであるかが大事で、かつて何を作ったかは関係ないし、興味ないです」、と少し不機嫌そうに答えていた。

今が大切。今を生きる。

イメージボードに描かれた金魚の「ポニョ」は、とっても愛らしい。但し、可愛いだけでは終わらないのが、宮崎駿のジブリ映画。『崖の上のポニョ』 にも大いに期待が持てそうだ。

ポニョに早く逢いたい。
posted at 22:45 | この記事のURL
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想像力の風呂敷 [2007年04月04日(水)]
鎖骨骨折から82日目。

昨日に続き、「プロフェッショナル 仕事の流儀の宮崎駿監督」、について。

宮崎駿監督のオリジナル映画には、最初から決まったシナリオや筋書きはない、という。想像力を頼りに、「イメージボード」と呼ばれる絵を描き、重要なシーンやキャラクターを決めていく。「イメージボード」から、映画の「核」を作りだす。

想像力の風呂敷を思い切り広げて、絵の面白さを追求する。こうして、奇想天外なストーリーが生まれ、印象深いシーンが数多くできあがっていく。

何かを訴えたい、という意図で作った映画は、「くだらない」、と言う。伝えたいテーマを簡単に言うのは、「格好はいいが、信用できない。いかがわしい」、と喝破する。「命が大切、と言いたいなら、”命が大切”と書いたらいい」、とまで言う。

数年前の日経ビジネス誌に、宮崎駿監督のインタビュー記事があった。

「ディズニーの作品はキライだ。入口と出口が同じ低さと広さで並んでいる。入口は低く広くて、誰でも招き入れるが、出口は高く浄化されていなければならない。」

僕自身、ディズニー映画の「ダイナソー」を観た印象は、「な〜んだ、ライオンキングと同じじゃないか」、だった。愛、勇気、友情。勧善懲悪。単純明快なテーマは、呆れるほど全く同じ。ライオンと恐竜の違いがあるだけ。That's it。

トンネルを抜けるとそこは雪国だった、と川端康成は書いた。宮崎駿監督の 「千と千尋の神隠し(2001年7月公開)」 では、トンネル(廃墟の廊下)を抜けると、そこには異次元が広がっていた。

異次元ではあるが、ハリーポッターのような荒唐無稽さは、何故か感じない。何度観ても新しい発見があり、謎解き的な面白さがある。異次元なのに懐かしい。

千尋、ハク、湯婆婆(ゆば〜ば)、銭婆婆(ぜに〜ば)、釜爺(かまじい)、りん、坊、青蛙、カオナシ。八百万の神が体を休める温泉旅館を舞台に、ちょっぴりドジな普通の少女が成長し、愉快な登場人物(動物達)の個性が、躍動する。

千尋に逢いたい。 銭婆婆や坊にも逢いたい。温泉に行きたい!
posted at 22:53 | この記事のURL
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映画「Terminal」のPG-13 [2007年03月27日(火)]
鎖骨骨折から74日目。

映画「Terminal」の公式サイト(英語)が、非常によくできている。
http://www.theterminal-themovie.com/ 

但し、映画を観る前は、このサイトに行かない方がいい。(詳しすぎる)

ところで、この映画は、「PG-13 for brief language and drug references」、になっている。13歳未満の子供は親の強い同意が必要、という事。

Motion Picture Association of Americaの公式な説明は、以下。
http://www.mpaa.org/FlmRat_Ratings.asp

アメリカがdrugに神経質になっている事がよく判る。

「Terminal」では、drugは気にならなかったが、brief languageの方は少し気になった。空港で働くマイノリティー達が、「性」について語るところ。役どころの品格を象徴的に示す会話でもあるが、日本人の一般的な感覚からすると、「中学生以下には聞かせたくない会話」、ではと思う。

そこさえ耳を閉じれば、家族で大笑いできる、愉快な映画だ。
posted at 23:59 | この記事のURL
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映画「Terminal」 [2007年03月26日(月)]
鎖骨骨折から73日目。

左腕を意識的に使ったリハビリを継続中。

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映画「ターミナル」(The Terminal、2004年米国作品)を、DVDで観た。

監督はスティーブン・スピルバーグ(Steven Spielberg)、主演はトム・ハンクス(Tom Hanks)。美貌のキャサリン・ゼタ=ジョーンズ(Catherine Zeta-Jones)も出演。

ヴィクター・ナボルスキー(トム・ハンクス)は、東欧のクラコウジアという(架空の)国から、JFK国際空港に降り立った。ニューヨークで、ある約束を果たす為に。ところが、ちょうどその頃、祖国でクーデターが起こり、事実上、国が消滅してしまう。パスポートを没収されたヴィクターは、アメリカへの入国を拒否され、帰国もできず、空港から一歩も外に出られない。

英語が判らず、お金もないビクターは、ターミナルの中で生活しながら、事態の改善を「待つ」。

アメリカへの入国を拒否されるところの英語が、とても鮮烈。
You are a citizen of nowhere. You are unacceptable. America is closed.

人種の「るつぼ」、ニューヨークを象徴する様々な人種が登場する。空港で働く愉快な人々との出会い。小粋な会話。人間賛歌。

空港での入国拒否と空港内での生活は、実際にはあり得ないと思えるが、この映画には実在のモデルがある。

イランを国外追放された、マーハン・カリミ・ナセリ(Merhan Karimi Nasseri)さんという、1942年生まれの男性。欧州各国での政治亡命申請が認められず、ようやくベルギーで国連発行の難民証明書を得たが、移住の為にイギリスへと向かう途中でバッグを盗まれ、ロンドンのヒースロー空港で入国を拒否される。パリのシャルル・ド・ゴール空港へと引き返すが、ここでも身分証明ができず、入国を拒否され、空港ターミナルビルの中での生活が始まった、という。

1988年8月から2006年8月までの18年間、シャルル・ド・ゴール空港のTerminal Oneで生活していたというから、驚きだ。Wikipediaの英語版に、詳しい記述がある。

それにしても、ド・ゴール空港での実話を、現代のJFK国際空港に舞台を変え(実際は巨大なセット)、ニューヨーク色を出し、ウィットに富んだ人間賛歌に昇華させたスピルバーグほか製作スタッフの手腕は、大したものだと素直に思う。

この映画のキャッチ・コピーは、「Life is waiting」。

但し、ただじっと待つのではなく、前向きで積極的な行動が、幸運を呼ぶ。ヴィクター(トム・ハンクス)のように!
posted at 22:09 | この記事のURL
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