ロードバイクに乗りながら、多摩川サイクリングロード(多摩サイ)で見た夢、見た風景、想った事などを中心に、気ままに更新中のブログです。地球の上の様々な場所の一つ、東京の近郊から。

小林秀雄の響き     [2008年11月26日(水)]
●鎖骨骨折から683日目。

先日、新潮12月号(1,100円)を買ってきた。


小林秀雄の講演が収録されたCDが、特別付録として付いている。

この講演CDが、実に素晴らしい。

小林秀雄の声は、茂木健一郎著「脳と仮想」にも書かれている通り、まさに「古今亭志ん生」。

よく通る声で、澱みもなく、情熱的に語る。

温かみのある肉声は、硬質な文体とは違う魅力がある。

未発表音源「勾玉について」で、小林は「美」について語る。
 - 「美」を愛している人は、1万人に一人もいない。「美」につきあっていない。
 - 人ごみに行って、「ミロのビーナス」を見物してきたところで、美しさに接している訳では
  ない。「ミロのビーナス」という名前に接している。
 - 「美」というものは、一つの経験。知識では決してない。親しまなくてはいけない。時間
  をかけなければいけないものがある。

卓越した確信。

70分超の講演が、ココロに響いた。 ■
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