ロードバイクに乗りながら、多摩川サイクリングロード(多摩サイ)で見た夢、見た風景、想った事などを中心に、気ままに更新中のブログです。地球の上の様々な場所の一つ、東京の近郊から。

不思議、大好き。 [2008年06月23日(月)]
●鎖骨骨折から528日目。

先日の土曜日、詩人・谷川俊太郎さんと写真家・松本美枝子さんのトーク&サイン会でのこと。

対談前の待ち時間に、「谷川俊太郎質問箱」(東京糸井重里事務所、2007/8)を読んだ。

糸井重里さんのwebサイト、「ほぼ日刊イトイ新聞」での連載をベースに、単行本化されたもの。

64個の質問に、谷川さんが丁寧に答えている。

その答えは、まるで魔法。

しなやかで、暖かい知性が、キラキラ光る。

優しいコトバが、真夏に浴びる霧雨のように、爽やかに飛んでくる。

江田ななえさんのイラストが、愛らしく寄り添う。

思わず笑顔がこぼれでる。

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巻末に、糸井重里さんと谷川さんの対談が、写真つきで掲載されていた。

糸井さんの写真を見た時、背筋がゾクッとした。

その翌日、世田谷美術館で、横尾忠則さんと糸井重里さんの対談を見に行く予定を思い出したから。

谷川さんと、横尾さんが、糸井さんを通じて一本の線で繋がった。

何たる偶然、何たる交差。

何たる不思議。

20数年前の、糸井さんの名コピーを思い出した。

「不思議、大好き。」

posted at 08:15 | この記事のURL
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谷川俊太郎さんに会いに行く [2008年06月22日(日)]
●鎖骨骨折から527日目。

先日の土曜日、詩人の谷川俊太郎さんに会いに行った。

場所は、自由が丘のブックストア。

谷川俊太郎さんの詩「生きる」に、写真家・松本美枝子さんが写真を撮りおろした、写真詩集『生きる』の出版記念トーク&サイン会。

谷川さんが松本さんに質問する形で、トークは始まった。

今回「ボツ」になった写真を幾つか取り出して、ボツにした理由を松本さんが話してくれた。

ボツになった写真も、なかなか味わい深かった。

松本さんは、フィルムカメラで撮影し、ご自身で現像するという。便利なデジカメをあえて使わないところに、女流写真家の心意気を感じた。

参加者からの質問で、「生きる上で最も大切なこと」を尋ねられた時、谷川さんは笑顔で即答された。

「そりゃ、愛でしょ。」

「愛にも様々あります」、とも付け加えられた。

素敵だなぁ、と思った。

谷川さんは76歳、松本さんは33歳。

谷川さんが「生きる」を創作されたのは、30歳代後半だという。

40年前に作られた詩が、今でも読み継がれ、詩が書かれた後に生まれた赤ん坊が大人になって写真家になり、その詩に写真を添える。

何と素敵なことだろうか。

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トークの最後に、谷川さんが「生きる」を朗読された。

詩の中の一字一句が、谷川さんの口を通じて、宙に舞った。

音楽のようだ、と思った。

谷川さんの詩に聴き入っていると、不意に、僕の目から、涙が出てきた。

唐突に、静かに、そっと、涙が出てきた。

呼吸をするように、瞬きをするように、ごく自然に、無意識の行為として、涙が出てきた。

驚いた。

不思議な不思議な体験だった。

谷川さん、松本さん、有難うございました。

posted at 15:50 | この記事のURL
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大晦日、走り収め [2007年12月31日(月)]
●鎖骨骨折から353日目。

冬晴れの朝、多摩サイに行った。2007年の走り収め。

Yahoo!の天気予報で調べると、多摩サイの終点・羽村市の朝9時の気温は、0℃。

かなり寒い。

北上コースは断念し、羽田空港方面に南下した。

大晦日だからだろうか、いつもよりロードバイクが少なく、ジョギングの人も少なかった。

寒さは思った程ではなかったが、時折吹く突風がちょっと辛い。

復路の途中、川崎大師に寄り道した。

参道の両側には、久寿餅、切り飴、だるま等が並び、お店から元気な声が響いている。

自転車を降りて、参道をゆっくり進み、四天王に守られた山門をくぐって、参拝した。

今年1年のお礼と、来年の祈願。

明日の元旦から、凄まじい混雑になるだろう。

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帰宅後、TVで「ごくせん」最終回(再放送)のハッピーエンドで和み、バラエティ番組の小島よしおで大笑いした。

iPodでBill Evansを聴きながら、読みかけの本を開き、年賀状を数枚書いた。

穏やかな、日本的な、大晦日。

2007年は、色々な意味で刺激に満ちた、いい一年だったと思う。

来年も、実りの多い一年であります様に。

来年も宜しくお願いします!
posted at 18:10 | この記事のURL
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9.11から6年。 [2007年09月12日(水)]
●鎖骨骨折から243日目。 (夜12時を過ぎたので、正確には244日目)

2001年9月11日の夜、会社で残業をしていたら、同僚が血相を変えて飛んできて、職場のテレビをつけた。

アメリカン航空11便が、ツインタワー北棟に突入し爆発炎上している映像が写っていた。

唖然として観ていると、今度はユナイテッド航空175便が南棟に突入し、爆発炎上した。

あり得ない光景に、言葉を失った。

その日から丸6年。

アメリカの価値観は右往左往し、僕のウエスト・サイズも大きく変わった。

大きな変化と、小さな変化。

新しいiPodが発売され、インリン(様)の第二子も誕生した。(関係ないか..)

世の中も、確実に変わりつつある。

“It is not the strongest of the species that survives, nor the most intelligent that survives. It is the one that is the most adaptable to change.”

ファイトぉ!
posted at 00:10 | この記事のURL
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インリン(様)、再び [2007年08月28日(火)]
●鎖骨骨折から228日目。

インリン(様)のブログを、改めて見てみた。 http://blog.livedoor.jp/yinlingofjoytoy/

8月16日の、やや過激な平和への熱いメッセージの反響は大きかったようで、以下の記載があった。

 前回の日記にたくさんのコメントありがとうございました!
 もちろん全部読みましたよ〜。
 私と近い考え方を持っている方がたくさんいることでホッとしました。
 また、真面目に反対意見を書いてくれたみなさんにも本当に感謝してます。
 なぜかというと、反対意見のみなさんも、もちろん平和を願って書いて下さってるのが
 よくわかったからです。
 立場が違っても意見が違っても目指すのは平和!当たり前のことですね!
 願いは、日本だけじゃなくって中華民国・中華人民共和国やアジアの国々の政治家が、
 地球共通の平和に目覚め、くだらない軍備増強や国民の自由や命を奪う政治を行わ
 ないことです。
 あと、言葉づかいやマナーやノリって人それぞれ。
 私は私以上でも以下でもないので、これからも何事も思ったことを自分のスタイルで、
 ベストで真剣に表現し続けるつもりです。 (8月20日、インリンのブログから)


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インリン(様)って、なかなか凄い奴だなぁと、改めて感じた。

強い意志を持つ女性だと、改めて思った。

まあ、あのスタイルを貫く姿勢は、只者ではない。

インリン(様)の第二子、モンスター・ボノは、大成するだろうか?

何故だか判らないけれど、元気が沸いてきた。

がんばっていきまっしょい!
posted at 19:54 | この記事のURL
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涼しい東京の有効活用 [2007年08月23日(木)]
●鎖骨骨折から223日目。

今日の東京は、朝から雨模様。空は、どんよりとした雲に覆われていた。

都心の最高気温は30℃で、昨日より7℃低かった。

明日から又、暑くなるという。

猛暑の中の一休み。

忙中閑あり。(ちょっと違うか)

こんな日は、有意義に過ごしたい。

お相撲さんは外出して気分転換、格闘家は試合に向けて技を磨き、サッカー選手は試合後のリフレッシュ、ビジネスマン(ウーマン)は仕事をテキパキ片付ける。(順不同)

がんばっていきまっしょい!
posted at 18:45 | この記事のURL
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楽観は意志、火もまた涼し [2007年08月11日(土)]
●鎖骨骨折から211日目。

今朝、朝食前に犬の散歩に出かけたが、既に暑かった。今日の最高気温も、昨日に続いて、35℃を超えるらしい。暑い!

「悲観は気分、楽観は意志」

フランスの哲学者アラン(本名:エミール=オーギュスト・シャルティエ)が、「幸福論」(1928年、原題:Propos sur le bonheur) に書いた名言。

悲観論からは何も生まれない。

困難な場面でも、決してうつむかず、自らの強い意志で、楽観的に立ち向かう。慧眼だと思う。

「心頭滅却すれば 火もまた涼し」、という言葉もある。

安土桃山時代、臨済宗の快川国師が、織田信長に火を放たれた時に残した辞世。(正確には、多分、「心頭滅却すれば火も自ら涼し」。)

夏は暑くて当たり前。

「暑い、暑い」と言わないで、自らの意志で、心頭を滅却して、「涼しい、涼しい」と考えよう。

(でも暑いなぁ。)
posted at 16:20 | この記事のURL
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素顔のままで♪ [2007年07月08日(日)]
●鎖骨骨折から177日目。

人前での化粧について、あれこれ思ってブログに書いたが、その人の個性を引き出す化粧が、一番いいのではと思う。

素顔に近い化粧が一番、と言い換えてもいいかも知れない。

ビリー・ジョエルの名曲、『素顔のままで』 (Just The Way You Are) を思い出した。

1977年発売のアルバム、「Stranger」からの2ndシングル。「Stranger」は、1978年度のグラミー賞・最優秀レコード賞を受賞している。

Don't go changing to try and please me
you never let me down before

Don't imagine you're too familiar
And I don't see you anymore

I would not leave you in times of trouble
We never could have come this far

I took the good times, I'll take the bad times
I'll take you just the way you are


そのままの君がいい、そのままの君が好き、とBilly Joelは歌う。

2番で、Don't change the color of your hair と歌っているが、化粧はダメとは言ってないから、「素顔のままで」という和訳は、少しおかしい。

Just the way you are.

30年前の古さを感じさせない、永遠のラブソング。

いつまでも、just the way I am、素直でありたい、と思う。
posted at 16:30 | この記事のURL
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人前で化粧をするということA [2007年07月07日(土)]
●鎖骨骨折から176日目。

人前で化粧をすることについて、人前での化粧を見ることについて、もう少し考えてみた。 (一昨日のブログ)

「これから逢う人に失礼にならないように、化粧をする」、という考え方自体が、少し古いのだろうか。

「化粧をしないと失礼にあたる」という感覚が、希薄な時代になっているのかも知れない。確かに、個人的に、素顔の女性に逢っても、失礼とは感じない。

素顔で人に会っても失礼ではなく、恥ずかしさも感じない。従って、より化粧をしている姿を人に見られても、全く構わない。そう考えると、人前での化粧を巡る今日的状況が、少しは理解できる。

デパートの化粧品売り場の光景や、化粧品の大量のTVコマーシャルも、「化粧のオープン化」を助長しているのかも知れない。

但し、それでも、人前での化粧を見た時に感じる、ある種の違和感が、完全に消え去ってしまう訳ではない。

化粧という神秘的なプロセスは、できれば知らずにいたい、と思う。

化粧前後のギャップは、できれば知らずにいたい、と思う。

秘かに身なりを整えようとする全ての人に、大きな敬意を払いつつ。
posted at 10:34 | この記事のURL
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人前で化粧をするということ [2007年07月05日(木)]
●鎖骨骨折から174日目。

先日、朝の通勤途上、地下鉄のホームのベンチで、若いお母さんがお化粧をする姿を見かけた。傍らには、小学校低学年の年頃の女の子が立っていた。

最近、電車の中でも、化粧をする女性を見かけることがある。

人前で化粧する女性を見た時に感じる、ある種の違和感は、一体何だろうか。

化粧は、これから逢う人に失礼にならないように、身だしなみを整える大切な作法。化粧は敬意を払うべき作法の一つであり、化粧で使う「鏡台」は、昔は大切な嫁入り道具の一つだった。

「紅をさす」という、美しい日本語もある。

人に失礼にならないよう、不快感を与えないように「化ける」神聖なプロセスは、かつて、秘めやかに行われていた行為だった。

それが、昨今、少し崩れつつあるように思うのは、気のせいだろうか。

傍らにいた少女も、数年後には大人になり、化粧をするようになるだろう。

その頃は、駅のホームでの化粧が、ごくごく普通の風景になっているのだろうか。
posted at 12:25 | この記事のURL
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上野の森のコビトカバ [2007年05月03日(木)]
鎖骨骨折から111日目。

上野で『受胎告知』を観たその足で、上野動物園に立ち寄った。

上野動物園に行くのは、10年以上振りになる。「ゴリラのすむ森」や、「トラのすむ森」が建設中だった、と思う。

West Zoneの奥で、コビトカバを見た。

コビトカバは、1840年代にリベリア(アフリカ)のジャングルで発見された。

発見当初はカバの子供と思われたらしい。体重はカバの約1/10で、英語名は「Pygmy Hippopotamus」。主として水中で生活するカバと違い、陸上で生活する。性格はやや攻撃的。生息地は西アフリカの森林地帯。

コビトカバは、ワシントン条約で絶滅危惧品種に指定された。

日本にいるのは7頭で、上野動物園、東山動物園(名古屋)、アドベンチャーワールド(和歌山)で飼育されている。

上野動物園のコビトカバは、柵で区切られた各々のスペースで、周囲に関せずの風情で、黙々と藁草を食べていた。ムシャムシャ、ムシャムシャ。普通のカバも愛嬌があるが、コビトカバの原始的な素朴さは、何とも言えない味がある。生きた化石は、昔も今も、ムシャムシャ、ムシャムシャ。何を考え、何を感じているのだろうか。

小川洋子著『ミーナの行進』(2006年、中央公論新社)には、とても素敵なコビトカバが登場する。名前はポチ子。助演(動物)賞級の重要な役割を持ち、その仕草が活き活きと描かれている。

上野動物園には、世界三大珍獣の、ジャイアントパンダ、オカピ、コビトカバがいる。東京国立博物館には、国宝級の収蔵物がたくさんある。今なら『受胎告知』も待っている。恐るべし、上野の森!
posted at 18:59 | この記事のURL
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負ける建築、制約と創造 [2007年04月11日(水)]
鎖骨骨折から89日目。

4月10日(火)の「プロフェッショナル 仕事の流儀」は、世界的な建築家・隈研吾

負ける建築」と自ら呼び、本も出されている。

「負ける建築」とは、周囲の環境、予算、敷地など様々な「制約に負ける」、建築。

時に過酷な制約条件の中で、挑戦的かつ斬新なコンセプトで、建物を設計する。

「負ける建築」の対極とも思えるのが、新宿副都心の東京都庁舎。丹下健三が設計し、約1,600億円の建設費をかけて、1990年に完成した。完工時の高さは日本一。年間の維持管理費用は、約40億円。雨漏り対策の改修に、1,000億円かかるという。ポストモダンな外観は、その強さと大きさで、周囲の環境を圧倒する。

番組の中で、熊本の老舗・醤油醸造蔵の横に建設中の建物が紹介された。組まれた割り竹が、ガラスの天井を支えている。竹という難しい素材を選び、挑戦する。歴史のある醤油蔵と竹がシンクロし、竹の間を自然の風が通り抜ける。 (隈研吾建築都市設計事務所の粋なHP)

隈は、「制約の中で考える」、「制約がなかったら制約を探す」、と言う。

「創造は制約からなんですね」、と茂木健一郎も嬉しそうに応じていた。考えてみると、制約が全くない仕事はないだろうし、人生そのものが制約に満ちている。容姿、体型、健康状態、生活環境、経験、知識、自由になる時間と金銭、など等。

制約を認め、制約を克服する。制約を逆手に取り、制約を活かして楽しむ。

隈が目を閉じて熟考する姿は、宮崎駿が映画の構想を練る姿とも重った。制約を前向きに捉え、しっかりと自分自身で考えることの大切さを、改めて想う。

さて今晩、我が家にある焼酎とワインの中から(=大きな制約!)、何を飲もうかなぁ? (笑)
posted at 23:17 | この記事のURL
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