多摩サイで見た夢、多摩サイに見る夢

●鎖骨骨折から387日目。

朝、カーテンを開けると、雪が降っていた。

銀世界、とまではいかないが、あたりは真白。

この冬、都心では3回目の雪になる。

北国に比べると頼りない雪ではあるが、昼を過ぎても、やむ気配はない。

小学生の頃に教わった、三好達治の名詩を、思い出した。

　太郎を眠らせ、太郎の屋根に雪ふりつむ。
　次郎を眠らせ、次郎の屋根に雪ふりつむ。

我が家の愛犬を眠らせ、マンションの屋上に雪ふりつむ。

僕を家に閉じ込め、車のボンネットに雪ふりつむ。

静かな日曜日。

ふと、小林麻美が20数年前にカバーして大ヒットした、「雨音はショパンの調べ」（原題：I like Chopin）を思い出した。

　　耳をふさぐ　指をくぐり
　　心　しびらす　甘い調べ
　　止めて　あのショパン
　　彼には　もう会えないの

窓の外は雪。

ショパンを聴きながら、紅茶でも飲もうかしらん。

●鎖骨骨折から376日目。

都心は雪。この冬、2回目。

細かな雪が、風に舞う。

地面におちると、すっと消える。自己主張しない、控えめな雪。

都心は、この2週間余りで、急に寒くなった。今週も寒い日が続きそうだ。

鍋モノが美味しい季節になった。

カラダもココロも、暖かいものを求める季節。

俵万智さんの短歌を思い出す。.

　「寒いね」と　話しかければ　「寒いね」と　答える人の　いるあたたかさ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　（俵万智「サラダ記念日」）
柔らかな、優しい感性が光る、素敵な句だと思う。

今晩、帰宅したら、我が家でも試してみようかなぁ。

　「寒いね」と　話しかければ　腹を見せ　なでてとねだる　犬の逞しさ　（さぬ）

．．．。

●鎖骨骨折から238日目。

台風9号が上陸し、関東から東北へ北上している。

都心の風は少し弱まったが、雨は降り続いている。

多摩川の石原水位観測所（東京都調布市）では、氾濫の恐れがある「危険水位」に達しているらしい。

今朝、多摩川を見て実感した。

大量の濁流が、下流に向かって勢いよく流れている。

川中島は勿論のこと、河川敷にある野球グラウンドまでもが、完全に川の一部になっていた。

たった一晩で、風景が一変する。

自然の力は恐ろしい。

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今週末は晴れそうだが、多摩サイの一部は水没しているかも知れない。

多摩サイの風景も、少し変わっているだろう。

Life is short, too short.

今夜は飲もっと。

●鎖骨骨折から237日目。

21:40現在、外は凄まじい風と雨。

今日は、交通機関がマヒするのを恐れて、普段より圧倒的に早目に職場を出た。

電車は帰宅するサラリーマンで、すし詰め状態。

急行電車が駅に止まる度に、乗客が溢れ、扉が閉まらなくなり、駅員がプッシュしていた。

最寄の駅で降りて、歩いている途中、突風で傘が裏返しになる人がたくさんいた。傘を両手で押さえながら、恐る恐る帰宅した。

9月は台風の季節。

それにしても、かなりの暴風雨で、窓を閉めても、凄まじい音がする。

竪穴式住居に暮らしていた人達は、大変だったろうなぁ。

今週末は晴れますように．．。

●鎖骨骨折から201日目。

7/30（月）夜、東京では土砂降りの雨が降った。

梅雨がまだ明けていない事を、小さな折りたたみ傘で、しっかりと体感した。（とほほ。）

中学生の頃、英語の授業で、「土砂降りの雨」を、こう教わった。

　It rains cats and dogs.

土砂降りの雨音が、犬と猫のケンカのように騒々しい、という説明がとても愉快で、何十年か経った今でも、その授業の風景まで鮮明に憶えている。

今日8/1（水）は、朝から晴れ。都心の最高気温は31℃。

関東甲信地方で、ついに、梅雨明けが発表された。北陸、東北地方の梅雨明けも発表され、梅雨のない北海道を除き、全国で梅雨明けした。

　After the rain comes a rainbow.

雨の後には虹が出る。

梅雨が過ぎれば、夏がくる。

何があっても（rain or shine）、不退転の決意で、今年は夏休みを取りたいと思う。特に予定はないけれど。（とほほ。）