ロードバイクに乗りながら、多摩川サイクリングロード(多摩サイ)で見た夢、見た風景、想った事などを中心に、気ままに更新中のブログです。地球の上の様々な場所の一つ、東京の近郊から。

茂木健一郎@駒場     [2008年11月27日(木)]
●鎖骨骨折から684日目。

11/24(月)、東大駒場祭の「茂木健一郎 講演会」に行ってきた。

7号館4Fの広い教室は、立ち見が出る程の大盛況。

写真は自由にどうぞ、と言われたので、写真も撮ってきた。


後輩の大学生達に語りかける茂木さんの口調が、いつも以上に熱気に溢れていた。

「東大入学なんて大したことじゃないぞ」、「世の中には凄いものがたくさんある」、と茂木さんは言う。夏目漱石の「坊ちゃん」、加藤和彦の「あの素晴らしい愛をもう一度」、ユーミンの「海を見ていた午後」を例示し、質の高さと想像力の素晴らしさ、驚異的な程の短期間で作られた作品であることが語られる。

日本のインテリ層への批判は容赦ない。「ムラ社会で出世競争している」、「ワールドワイドで活躍できている人が皆無に等しい」、「本気で文化を作ろうと思っていない」、「日本語の情報は質が低い」、と。

「新聞の書評はひどい、何故全て同じスペースなのか」との指摘は、正鵠だと思う。

次期米大統領バラック・オバマのTシャツ姿になった茂木さんは、「オバマは政治的思想が卓越しているから大統領になった」、と言う。

オバマのスピーチをYouTubeで見てみた。2004年7月の民主党全国大会でのスピーチ「The audacity of hope(希望が持つ大胆さ)」、2008年11月の「Yes, we can」。いづれも、聴衆のココロを激しく揺さぶる、信念、情熱、知性、そして若々しいエネルギーがある。こういう政治家は日本では生まれない、と諦めるしかないのだろうか。

「野心を持って欲しい」、「普段いる場所から垂直に進め、90度違うところに行ってみろ」、「感動を大事にして欲しい」、「机に座ってやることだけが勉強ではない」、「脳は青天井」、と後輩達を鼓舞する。

黒板も自在に使う。黒板に大きく書かれた言葉の一つが、「偶有性」。確実性と不確実性が混在する「偶有性」が現実の世界であり、これが脳にとっても大切、だと。

明日の事はわからない。茂木さんの鼓舞に呼応して、偶有性の海に飛び込もうではないか。脳の無限の可能性を信じて、偶有性の海を泳ぎ回ろうではないか。刺激溢れる発見が、豊潤な出会いが、新たな飛躍への糸口が、きっと我々を待っている。

偶有性の海を、楽しみながら、泳ぎ回ろう!
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