連休中、夜はずっと読書をして過ごしていました。
流星の絆
東野圭吾/著
発行年月:2008年3月
殺された両親の仇討ちを流星のもと誓った功一、泰輔、静奈の兄妹。
十四年後、泰輔が事件当日目撃した男に功一が仕掛ける復讐計画。
誤算は、静奈の恋心だった。
(講談社HPより)
ドラマ化されていて、そちらを先に観始めたため、いちいち、俳優さんの顔が浮かんできちゃいましたが、面白く最後まで読めました。
面白いと言いましたが、幼いときに残虐な犯行で失った兄妹の話なので重いものが根底にはあるのですが、なぜか暗く感じなくこれはドラマの影響か?
施設で過ごした時代の話があまりないからか?
成人して、3人は、また一緒に力を併せて生きるのだが、地道に働くのではなく詐欺行為を続けて、お金を稼ぐ。
ここが、ちょっと「?」な部分でしたが、そうしないと話しは繋がらないので仕方ないか?^^;
頭脳明晰な長男。人当たりがよく長男が指示したとおりに詐欺のタ−ゲットを騙す次男。
そして、美貌で頭の回転も速い妹。
詐欺行為を続けながら、偶然巡りあった十四年前の事件の夜、目撃した不審な男。
今度の目的は詐欺ではなく、男を警察に突き出すこと!
作戦を練り、実行する兄、妹。
それぞれの持ち味を発揮して、目的を為し遂げるため進む。
が・・・・結末は、大どんでん返し。
なんとなく、途中から「もしかして〜」とは思いましたが、ここでもドラマの俳優さんの顔が浮かんできて、犯行に及ばなければならなかった経緯、その後の行動を考えたら許せないことをした犯人なのに、なんだか切なかった。
ドラマは、まだ続くので、わかってしまった犯人の言動などに注意しながらこれからは楽しみたいと思います。
厚い本なのに、数時間で読了しました。
そうさせる東野さん、やはりさすがです!
群青
宮木あや子/著
発行年月:2008年9月
離島の女と男をめぐる生と死と再生の物語
ピアニストの由起子は離島で知り合った龍二と結婚し涼子を産むが病死する。
涼子は小さい頃から、同じ島で暮らす同級生・一也と大介と殆どの時間を一緒に過ごす。
周りの大人たちも3人が一緒の光景は当たり前のように見守っていた。
が、やがて転機が訪れる。
違う題名でやはり「群青・・・」とつく本を探していて、偶然知った、この本の存在。
衝撃的な内容でした。
最初は、ロマンチックな話?なんて思っていたのですが、どんどん重い雰囲気に変わっていって・・・・涼子の辿る運命って、なんて哀しい・・・と絶句しちゃうほど。
ですが重く、なんとも救いがないような話の中に、一筋の明かりが見えるような後半はホッとしました。
あ〜、これからは、きっと幸せになれるんだろうな?というラスト。
あれがなかったら、後味悪かったけど、おかげで清々しい気持ちさえ抱くことが出来た。
読み終わってから気づいたけど、これ映画化されるそう。
来年。
主役は、長澤まさみさんとか。
ちょっと、すごい演技力必要とする役だけど、大丈夫かな?
でも、この役を演じ切れたら、すごい役者さんじゃないの!!と間違いなく感動するだろうな。
ちょっと映画も興味あるな〜。
とても美しい海の風景は、沖縄をロケ地にしているそうなので、景色も楽しめる映画になりそう。
大衝突
池上 彰/著
発行年月:2008年9月
池上彰、5つの対決軸で斬る、混沌の現代世界!
アメリカ・中国・ロシア・EU・サウジアラビア、そして日本。
激動する世界のなかで、繁栄と生き残りをかけて激突する巨大国群の衝突の行方を、気鋭のジャ−ナリストが斬る!
以前、早朝のラジオ番組にゲストで話されていた池上さん。
子ども向けNHKの週間テレビニュ−スではお父さん役で、子どもたちに政治や経済などの話しをわかりやすく解説してくれていて、わたしも勉強させていただきました。
その池上さんがラジオでも「難しくないですよ」と仰っていたので図書館で借りてみました。
厚くて、出てくる言葉は、難しいのですが、わかりやすく解説しながらなので、今の世界の様子がよ〜くわかります。
何が?どういうふうに?と聞かれると困るのですが、これは勉強になる本です。
もやもやしていて、なんだかよくわからないEUとECの違いも少し理解できました。
まだ少しとは恥ずかしいのですが・・・・
これは、もう一度読みたいかも!
図書館で予約者、付いていたので読み返す時間なく返却しましたが、また列について順番待とうかな?と思う本です。
買えばいいか?(笑)