お気楽な専業主婦だけど、家族には頼られているかな?
気ままに日常のあれこれを綴ってみま〜す(^^)

∴∵2007年4月17日スタ−ト∴∵

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図書館で借りた本がDHC出版でした! [2009年10月09日(金)]
午前中、次女から頼まれた予約本を図書館に取りに行きながら・・・
時間があったので、久しぶりに館内の棚をゆっくり見て廻りました。

小説の類は、手元にまだ未読のがあるので、違うものを何か借りていこうと、小説の棚はササッと通り過ぎ、ノンフィクションの棚をジ〜ッと見ながら・・・・・

そして、赤くて、目だったこの本!
「キレイはマネから おしゃれは勇気」を手に取りました。

著者は浜田マキ子さん。
才色兼備な方と以前から思っていました。
で、ふとみると・・・・DHC出版

早速、家に帰り、読みました。
浜田マキ子さんの簡単な生い立ちから始まるのですが、ビックリ!
戦後の混乱期でのご苦労があった方なのですね・・・。


多くの美女たちのお写真!

その写真を眺めているだけでも、目の保養になりました。
そして、本の内容もとても勉強になりました。

40歳を越えたら、素材がいいかどうかはもはや問題ではない

この言葉が一番、わたしには印象的でした。
素材が良くないと、あきらめてはいけないのね!!

女性なら誰もが楽しめる本です!
そして学ぶ事がとても多い本でした!

マキ子さんの実践していらっしゃるサプリメントの摂りかたを早速、試そう!
キレイはマネから・・・笑

最後のエピロ−グの中で、DHCサプリメントは他社の同じ物より安い。
安いけれどいいとおっしゃっていました。
キレイな方がおっしゃると説得力があります


63 キレイはマネから おしゃれは勇気
What’s Beauty? 伝説になった美女に学ぶ
¥2,100 (税込)
商品番号:893760

posted at 14:08 | この記事のURL
読書 「風花病棟」 [2009年03月17日(火)]
風花病棟


箒木蓬生/著

発行年月:2009年1月


壊れそうな医師の心を、患者が救うこともある・・・・・。

乳ガンにかかり「病と生きる不安」を初めて知った泣き虫女医の覚悟、アルコ−ル病棟で半生を過ごした男が最期に明かした誇り、三十年間守り続けてきた診療所を引退せんとする町医者の寂莫__現役医師の著者にしか書きえない感動と衝撃。十人のドクタ−と患者たちが織り成す、儚くも美しい人生の輝きを描いた傑作小説集。

(新潮社HPより)



名前は知っていましたが、なんとなく読みそびれていました。
現役の精神科医師なんですね。

十人の医師とその患者さんたちとの関わりを描いた短編集。
どの医師も誠実で真摯な人柄はそれぞれに好感が持てます。

わたし自身、看護師として病院で勤務していた時期もあるので、医療従事者の立場として読んだり、患者側の気持ちで読んだり、いろいろな感情が交錯しました。
患者にとっては、なんだか近寄り難い存在でもある医師。
そんな医師も人間には変わりなく、いろいろな思いも抱えながらいる事が、よくわかります。

10の話の中で、わたしは最後の「終診」が一番、いろいろ考えさせられたかな?
大学病院、市立病院で15年勤務の後、診療所を開きそこで30年間、町医者として患者さんを診て来た医師が、診療所を閉める話。
医療の現場もIT化が進み、開業医でも電子カルテ、診療報酬請求は近くオンライン化が義務化される現状。
新しいシステム導入の為には、結構な設備投資資金が必須。それらは自己負担。
そんな時代の流れにももう無理してついていかなくてもいいか?と考える高齢の開業医師も実際に多いんだろうなと思いました。



posted at 08:59 | この記事のURL
読書 「黒百合」 [2009年03月12日(木)]
黒百合


多島斗志之/著

発行年月:2008年10月


「六甲に小さな別荘があるんだ」父の古い友人・浅木さんに招かれた私。
浅木さんの息子さんの一彦と、別荘に到着した翌日、ヒョウタン池で少女と出会う。
夏休みの宿題、ハイキング、次第に育まれる淡い恋、そして、死。
1952年、六甲の避暑地でかけがえのない時間を過ごす少年たちを瑞々しい筆致で描き、文芸とミステリの融合を果たした傑作長編

(本の表紙裏解説より)


みんな同い年14歳の進、一彦、香。
彼らの避暑地での行動は、明るく楽しいので青春小説という雰囲気。
裕福な暮らしをする彼らには、暗いものなどないのですが、話は途中から、進と一彦の父親の若い頃の話が交錯するように語られ、香の叔母、香の義母(母親は亡くなっている)の存在も昔から因果を含んだものである事が段々とわかってきます。

そして、一つの殺人があるのですが、事件の背景も徐々に明かされていきます。
その過程が、すごく面白かった!

あ、でも最初、読んだときは「?」の部分があって、実は終盤に差し掛かったあたりで、もう1回前に戻って二度読みしました。
そしたら、不鮮明だった事がわかってきて、読み終えたときには「上手い!!」と心の中で拍手でした!

解説どおり、文芸とミステリの融合です!
言葉にすっかり騙されました。

こういう言葉のトリックは、映像では成功しないでしょうね・・・・これちょっとヒント(笑)

この著者の作品、初めてでしたが、今後は気にしたい作家さんです。
posted at 08:51 | この記事のURL
読書 「五月の独房にて」 [2009年03月08日(日)]
五月の独房にて


岩井志麻子/著

発行年月:2009年2月


元同僚の美容師を殺してバラバラにして捨てた岡田彩子。
世間では、不倫で恋仲になっていた男性を巡り三角関係のもつれからの怨恨が原因と思われている。
が、そうではない。
二人の男女に侮辱され、笑い者にされた事が許せなかったのだ!



久しぶりの岩井作品。
ホラ−小説大賞の「ぼっけえ、きょうてえ」は(主人が買ったのが家にありますが)怖くて、読んでないのですが、今までは「チャイ・コイ」や「自由戀愛」などを読んで、意外と良かった覚え。

この本は、殺人を犯した女性が女子刑務所に入り、刑期(求刑は16年だったが実質11年)を終えて再び、社会に出るまでを書いています。
女子刑務所の日常、どうして、殺人を犯すまでに至ったか?自身の生い立ちを踏まえての自分の気持ちなどが詳しく書かれています。

幼い頃は、勉強も出来、素行も優等生なみだった彩子。
そこには、母親の抑圧があった。
子どもの為と言うよりは、自身のため。
だから、母親が最も、忌み嫌うタイプの男性と結婚、出産。
そして、出産後の再就職の場で出会った男性との関係も母親が嫌う不貞。

彩子は、幸せだった時期があるのか?
心から信頼できる人との出会いがあったのか?

なんだか、気の毒。

刑務所に面会に来てくれた、姉が唯一、信頼できる人だったのかも。
生涯独身の姉は、押し付けでない優しさで妹をいつも守ってくれていたところが、救い。

でも53歳で出所した彼女のその後が、少し最後に書かれていますが、その後、幸せになれるのか?やや心配なかんじ。

後味、スッキリとは行かない話ですが、ある意味リアルかも。
話の展開は、面白く、一気に読み終えました。
posted at 09:36 | この記事のURL
読書 「桃の向こう」 [2009年03月04日(水)]
桃の向こう


平山瑞穂/著

発行年月:2008年9月


頭でっかちで素直になれない退屈男子と自己中心的でノリが身上のお気楽男子に生真面目で誇大妄想気味な一本気女子。
出会いから紆余曲折のその後の10年を描く、バブル後の絶不況時に青春をおくったすべての人々へお届けする、青春純情小説!
(本、表紙裏の解説文より)


大学時代に知り合う男二人と女一人。
女性は、才色兼備の仁科煌子。
男性は、哲学的物の見方をするちょっと近寄り難い来栖幸弘。
そして、父親は中小企業を経営しているボンボンで無邪気な自信家、多々良晃司。

来栖と多々良、それぞれが短期間だが、仁科煌子と付き合っていた様子が可笑しかった。
来栖の「制度な恋愛」を拒む考え方は変わっているけど、どこか納得出来るものがあって、煌子もそんな物の考え方をする来栖に他の男性にはない魅力を感じたのかも。
一方の多々良はストレ-ト。明るくて元気でノリがよく、お金持ちだから一緒にいるのは楽しいかんじ。
でも、このどちらとも発展せずに月日は流れ〜社会人になってからのそれぞれの話もなかなか面白かった。

男性二人は、それぞれ伴侶を見つけて結婚というところまで行くのに、煌子のその後は、詳しくわからずちょっと謎な部分ありましたが。
ま、それは重要じゃないか?

学生時代はこの二人の男性、性格も真反対なので、接点はない感じでしたが、同じく大学の同級生・向井竹博の結婚式の場で再会し、その後意気投合して、学生時代の話をお互いが話し始めた内容も楽しかった。
全然、関係なかったような二人だけど、案外、接点あったんだ!

ちょっと変わった話の展開だったけど、なかなか面白い話でした。

この著者の作品、初めて読んだけど、結構、好み。
表紙の写真が綺麗だというだけで借りてみたけど、当たり!でした。
posted at 13:30 | この記事のURL
読書「どこから行っても遠い町」 [2009年03月02日(月)]
どこから行っても遠い町


川上弘美/著

発行年月:2008年11月




東京の東の方にある商店街
魚屋の「魚春」・小料理屋の「ぶどう屋」・八百屋の「八百吉」・鶏肉屋の「鳥勝」・喫茶店の「ロマン」
その町に住み、商店街を行き来する人びとを描いた
11の短編連作集



最初の「小屋のある屋上」での舞台は魚屋の魚春。
奇妙な形の建物で3階建てなのだが、屋上の部分には小屋のような建物が付いているという妙な建物。
そして、その1階で魚屋を営んでいるのは、男性2人。
二人の関係が、また妙で、最初から魚屋を営んでいたのが平蔵さんで、もう一人の男性は、平蔵さんの亡くなった奥さんの浮気相手だった男で源次さん。
どうしてそんな二人が?と先ずは疑問に思いつつ読み始めていきました。
最初の章でその疑問は解けないのですが、最後の方で魚春のル-ツのような話が出てきてなるほど!そういう事だったのね!と納得します。

11の話の中にも、出てくる人びとが微妙に関わってきたりで、読み進めるうちに段々と相関図みたいなものが頭の中に出来上がっていく楽しさがありました。

どの話も面白いけど、わたしはやはり魚屋の「魚春」がらみの話が良かったな。
最初の話とそれに続くような最後の方2つの話、表題作の「どこから行っても遠い町」と「ゆるく巻くかたつむりの殻」

生きているのは、おもしろかったです。の言葉がよかった♪

ほかにも東大中退後介護師の資格を取り今は占い師の男性、深夜に姑と紅茶を飲みながら会話する主婦、過去に3度も別れたりしている板前とおかみさんなどなどの話。

頭の中に相関図が出来たところで、また最初から飛ばし読みで読んでみました。
これは2度読みしたくなる物語でした!
あぁ〜楽しかった
posted at 10:01 | この記事のURL
読書 「光」 [2009年02月25日(水)]



三浦しをん/著

発行年月:2008年11月

 

美浜島・・・信之らが暮らしていた島だが大津波で一瞬にして破壊された。
島で生き残ったのはわずかな人数。
島を後にした生活を経て信之たちは大人になった。

そして、信之にはその島を出る直前に犯した罪があった。




少し前に三浦さんの楽しい話を読んでいたので、あまりに暗く、救いがないこの話はちょっと意外でした。

津波に襲われた後の島の様子がリアル。
映像化されたらとても見ていられない惨状でしょう。
活字を追いながらも、読むのを少し止めたくなるかんじでした。

そんな災害の中、小学生の信之、美花、輔と数名の大人が生き残ります。
物語は、少しその間の出来事を省いて、災害から20数年後に飛びます。
それぞれ違う場所で、それぞれの居場所を確保しながら生きています。

信之は結婚し幼稚園の娘との暮らし。
美花は美貌を生かして芸能界での暮らし。
輔も社会人として独立している。

しかし、美花と輔は信之の犯した罪を知っている。
今までは、なかったことにして過ごしてきたが、それが大きく圧し掛かってそれぞれを苦しめる。

とにかく、重いです。暗いです。少しも光は見えません。
題名は「光」なんですが、それは幻のごとく闇の深いところで必死に光を見たいと足掻いているかんじ。

よくニュ−スで普段は温厚で真面目で普通の人が、驚くような事件を起こして「まさかあの人が!?」なんていう事があるけれど、この物語のなかの信之みたいな人って事かな?なんて思ってしまった。

物語の中の輔が最初から最後まで可哀相で・・・・。
違う親の元に生まれて来ていたらこんな生き方しないで済んだでしょうに・・・・・。


読後も暫くは暗い感情引きずります。
なので・・・わたしは素早く、明るい話の本を読み始めました(笑)

でも、読んでみて!と薦めたくなる本です!
posted at 14:46 | この記事のURL
読書 「観月観世」 [2009年02月24日(火)]
観月観世


曽野綾子/著

発行年月:2008年12月



宇佐美暁照が主催する観月観世の会。
月に一度、満月の夜に都合の付くものが5〜6人集い、参加者の体験談や何か変わった面白い話を披露する。

1982年から2007年まで、25年間にわたって、書き続けられた短編を集めた短編連作集。



曽野綾子さんと聞くと、いつも三浦綾子さんと混同してしまうのは、わたしだけ?
と思っていたら、図書館から借りた、本書をみて、主人が「あれ?この人亡くなったんじゃなかったっけ?」と。
それは三浦綾子さんのことでしょ?と言ったのですが、やはり混同しているのでしょう(笑)

考えてみたら、三浦綾子さんの作品はいくつか、読んだ記憶(氷点とか塩狩峠)がありますが、曽野さんの作品はあまり記憶にないです。


この短編集は、出てくる人物たちは、全て同じ人たち。
主人公の宇佐美暁照は、戦争で生き延び今はテニススク−ルを経営し独身、気ままな暮らしを楽しんでいる様子。
しかし、お金はあるが、自分の財産を継ぐ者もなくという孤独な面もある男性。
満月の夜、場所はひなびた海辺の家を借りてだったり、ホテルのスィ−トル−ムだったり。

最初の鱸というホテルマンという男の姉とその弟の恋を語った話から面白かった。
それだけで物語が1冊書けそうですが、淡々と述べられるので、身近にそんな話があれば「え!?」と思う事柄も最後は「よろしかったですね」で終わるのが、この会の雰囲気。
なんとなく品があるのです。

こんな感じで、参加者がそれぞれ見聞きしたことや体験話が語られ、飽きない。
もっと他の話はないのかな?この会の話なら続編としても出せないか?なんて思ってしまった。

が、著者が最後あとがき−或る世紀末の物語−のなかで

「・・・・・・・作品の終わりを、わたしは世紀末とし、21世紀にまたがることは望まなかった。20世紀の後半は、狂気よりも正気が優位を占め、いい時代だったのだ。私は、自分の狂気の部分を知っているから、現世には厳しく正気を求め、健全を愛した。
今でも、私自身、宇佐美暁照が「観月観世の会」を少なくとも私には知らさずに、どこかで再開していることを実感している。しかし彼は、決して私を招こうとしない」


と書かれているので、続きはないのかな?
今まで曽野さんの作品、あまり読んでこなかったけど、なんだか凄く興味が沸いて来ました。
ちょっと前の代表作の幾つかを読んでみたくなりました。
posted at 09:18 | この記事のURL
読書 「希望ケ丘の人びと」 [2009年02月23日(月)]
希望ケ丘の人びと


重松 清/著

発行年月:2009年1月



癌で亡くなった妻・圭子が生前、「ふるさとにしたい街」
と言っていた街に中学生の美嘉と小学生の亮太と共に引っ越して来た田島。
圭子が小学生〜中学まで過ごした期間に関わった人たちと田島親子も関わることとなる。


親とは?家族とは?幸せとは?なんだろう。(文中の田島の言葉)


最初、手に取ったとき、この本の厚さに驚き、中を開いたら二段書きで、また驚き、これが読むのに時間かかるなぁ〜と思ったのですが、読み始めたら一気読みでした。

重松さんって毎回、思うけど、学校の先生になったらいいんじゃないか?と思うくらい。
子どもの気持ちが、どうしてそんなによ〜く理解出来てるんだろ?
いろいろな問題で悩む子ども達に多く接する機会でもあったのだろうか?

今回の、物語の主となる親子は一家の母親を亡くして二年。
父親は引越しを機に会社を辞め、希望ケ丘の地ではフランチャイズ制の進学塾の教室長としての再出発。
そこの塾での生徒との関わり方。
中学3年生という多感な時期の娘・美嘉との関わり方。
いろいろな問題が次々出てきて、どう対処していくのかな?など気になりながら読みました。

妻・圭子がこの街に居た当時、関わりのあった人たちが、どの人も個性的でちょっと頼りなかったり、ちょっと過激だったりするけれど、憎めない人たち。
中でも「エ−チャン」は最高!圭子の同級生で、学生時代の武勇伝も多く、いつも矢沢永吉きどり。
名前が阿部和博でイニシャルが「A」だから「エ−チャン」という強引さにも笑えた!

そのエ−チャンを筆頭にいろいろなキャラクタ−の人びとが良い感じで影響を与え合って暗い「いじめ」の問題も明るく解決(?)。
少し、現実味はないかもしれないけど・・・こういうお父さんが居たら頼もしいだろうな。
教育問題って母親が絡んでコンガラガッテルものが多いけど、父親の目からも冷静に見て、もっと、ここに出てきた父親たちみたいに関わったら、解決できるものもあるのかもなぁ〜なんて思いました。

親たちの年代が、わたしとも近いので、父親同士が意気投合してカラオケで歌う歌の題名がまた懐かしかったりでした。



・・・・・おまけのはなし・・・・・

少し前からこのブログに読書メ−タ−を貼り付けてみました。
この週末は、特にお出かけもなく、おかげで4冊ほどの本を読み終えました。
それらを全部、ここで紹介するのは大変なので・・・^^;
ここで紹介しなかったけど、ほかにも読んだ本は読書メ−タ−に緑色の文字をクリックしていただくと、わたしの読書記録が出てきます。
そこでは、一言感想を載せていますので、気になる方はどうぞ、ご覧ください。
posted at 08:37 | この記事のURL
読書 「天使の歩廊」 [2009年02月19日(木)]
   天使の歩廊−ある建築家をめぐる物語−


   中村 弦/著

   発行年月:2008年11月


時は明治〜大正〜昭和。
洗濯屋の息子として生まれた笠井泉二は、幼い時から、絵心があり、父親の仕事で一緒に行った鹿鳴館の魅力にはまりその絵を描き、やがてはその絵を褒めてくれた教授の下で建築を学び、建築家となる。
そして、依頼人の望みに叶う家を建てる。
老伯爵夫人には「亡き夫と過ごせる部屋」を。変わり者の探偵作家には「永久に住める家」を。


物語は6つほどの話に分かれていますが、それぞれ繋がりがあります。
明治から大正にかけての時代設定も何か独特の雰囲気で良かった。

先ず最初の話、<冬の陽>では江戸から明治に変わり廃藩置県を経て、日本の国の形態も大きく変わり今まで力を持っていた大名や公家が華族と呼ばれるようになった時代を生きてきた老伯爵夫人が亡き夫と共に過ごせる家を依頼。

依頼人の話をよく聞きながら、泉二本人がその希望を叶えるための考察をする過程が良かった。こんな風に希望を叶えてくれる建築家が居たらいいな〜と思いました。

ほかの話は泉二が子ども時代の話。東京帝国大学工学科での級友や教授との関わり。妻となった黎子とのこと。
どれもそれぞれに良かった。
読みながら、段々に泉二という人間の人物像が出来上がっていくかんじ。
淡々としていて物静かで人から見たら変わり者で近づきがたい雰囲気がどうして出来上がったのか少し、わかるような気もしました。

6つの話の前には明治14年 後には昭和7年の話が短くあります。

全体を通した構成がいいです!
読んでいて心地良かった!


著者は、これがデビュ−作で会社員だそうです。
このデビュ−作で昨年夏に選考会があった第20回日本ファンタジ−大賞の大賞を受賞されています。
次の作品も絶対に読みたい!!


今までこの賞の作品、気にしてなかったけど、これが大賞ならば
同じ賞の優秀賞に選ばれた作品も読んでみようかな?なんて思いました。
posted at 09:25 | この記事のURL
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