偽善エコロジ−
「環境生活」が地球を破壊する
武田邦彦/著
発行年月:2008年5月(第1刷)
2008年7月(第9刷)
これがエコ生活の現実だ!
・割り箸追放→端材の使い道が消え、森林荒廃
・食品トレイのリサイクル→技術的にできず、ほぼ焼却
・古紙のリサイクル→漂白や廃液処理で石油を使い、環境悪化
・自動車燃料をバイオエタノ−ルに→作るのに同程度の石油を使う
じゃあ、本当のエコとは?
なかなか面白く読みました。
世間ではエコに取り組む事こそ、地球環境を改善する手助けになる。みたいな風潮なので、それらを「偽善」と言い切る潔さには、最初からビックリでした。
でも、ひとつひとつをわかりやすく、工学博士の著者なりの解釈で説明してくれています。
数年前から、わたしの住む自治体でもゴミの分別は規則で決められ単純に「そうする事が良い事」みたいに思っていたので、食品トレイや容器包装のプラスチックは分別して決められた日に出すことが習慣化していましたが、この本を読んで、「へ〜無駄なのぉ〜!?」とガックリ。
でも、知らなかったことがわかってよかったかな?
「ゴミの分別」については無駄とわかっても、一応、きまりなので、今まで通り続けますが、読んで安心した項目も幾つかありました。
その逆に、本当なら、とんでもない!と思うことも。
これは、皆が関わる個とばかりなので、読めば、その内容に賛否両論ありそうですが、面白いです。
読みながら、各自がどう判断するか?でしょう。
ほんとうに・・・・お金もかけずほかの資源も無駄にせずになんて不可能な事ですね。
この本では、エコとかリサイクルの名を借りて儲けている業者、お役所の話もあって憤りすら感じました。