本日紹介する本です。
嶋田郁美さん著の「ローカル線ガールズ」です。嶋田さんは福井県の第三セクター鉄道「えちぜん鉄道」のアテンダントさんです。「えちぜん鉄道」ではアテンダントの主業務は切符販売・観光案内・乗降補助です。えちぜん鉄道は元々別の私鉄だったのですが、大事故を半年に2回起こし廃線となりました。が、地元の人々の強い要請で第三セクターとして復活した鉄道です。この本を読んで感動したのはアテンダントの彼女たちの仕事の素晴らしさです。ホスピタリティーに溢れ、カスタマー(顧客満足)を徹底して追及するその努力に頭が下がります。とにかくお客様ひとりひとりが何を求めているのか、どうしたら喜んでもらえるかを常に考えていて、その前向きさに本からパワーをもらいました。人と関わる仕事をしている人(特に女性)は必読の本です。ローカル線って不便、赤字とかいうマイナスの言葉を真っ先に思い浮かべる方も多いと思いますが、この本からはそういうマイナスの面は感じられません。実際えちぜん鉄道の利用客は右肩上がりだそうです。沿線に永平寺、芦原温泉、東尋坊など観光名所もありますが、彼女たちに会いたいから福井県に来る人もいるんだろうなと思います。週末お暇なら福井県にのんびりしに来ませんか?とアテンダントさんたちが誘ってくれているかのような気分になり読んだ後はえちぜん鉄道に乗りに福井県に行きたくなる・・・そんな本です。
この本は写真も満載で本当に電車に乗っているかのようです。この本のおかげでまた福井県に行く人が増えるんじゃないかなと思います。
仕事の姿勢からも学ぶべきことやヒントになることがたくさんあります。読みやすくてするすると読めるのでぜひ読んでみてね!