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ノーマン・カズンズ [2010年02月10日(水)]
 これは、貴方にお勧めしているわけでは御座いません。「世の中には、こういった考え方があり、それを実践されていらっしゃる方々がいる」と、云うことで御座います。
 もしも実践されます時は、自己管理・自己責任で、お願い申し上げます。
 また、加療中の方には不適切な表現が含まれております。お気に障りましたならば、即座に、他のURLへ移行されてくださいますようお願い申し上げます


検索結果笑いの医学的効果
この笑い療法のもとになったのは、強直性脊椎炎という膠原病の一つを同療法で治した米国のジャーナリスト、ノーマン・カズンズ氏の闘病記『五〇〇分の一の奇蹟』(日本では八〇年に翻訳されたが、すぐ絶版になり、九六年に『笑いと治癒力』の題で岩波文庫 ...
www.mmi-net.co.jp/menu/book/bb8/bb8warai.html - キャッシュ - 類似ページ 

 「お疲れのところを、お呼びたてしてすみません」Z先生は、個室のベッドで横になって化学療法を受けておられました。「左季肋部痛を主訴に同僚の医師に診てもらったところ、貧血と血小板の減少を指摘されました。そして、9月下旬に当院で左上腹部に弾性硬の腫瘤を触知≠ウれました。
 血液検査では貧血と血小板減少が確認されました。
 腹部CT では脾臓に一致して一部が造影される内部不均一な腫瘍を認められました。
 FDGPETでは左上腹部から側腹部に集積像を認められました。
 輸血と血小板輸血を施行するも血小板減少が増悪するため、脾機能亢進による汎血球減少と診断され,脾摘除術を施行してもらいました。
 摘出標本は大きさ15×12×12cm、重量990g。表面平滑は弾性軟です。割面は充実性でした。
 病理組織学的検査で血管肉腫と診断されました。
 術後に、末梢血幹細胞移植を併用した超大量化学療法を施行してもらい、術後36 か月無再発生存中でした。なのに…」
 「3年間(36ヶ月)も無再発!頑張りましたね。現代医療も捨てたものではありませんね」
 「副作用には悩まされましたが」
 「この御様子ならば、私の出る幕はありませんね。実費の交通費をいただくのが申し訳ない」
 「もう、副作用と戦う気力がなくなってきましてね…」
 笑うでもなく、怒るでもなく、先生は無表情に呟かれました。
 「抜け毛も皮膚の爛(ただ)れもない…いやァ、立派なものです。もっとも、ここに至るまでの頑張りたるや、想像を絶するものがあったでしょうけれど」
 「生き残るためです…亡くなった両親が言っていました。命根性が汚い人間が勝つ≠チて」
 「失礼ですが、ご家族は?」
 「交際を申し込もうと思った矢先に病気が発覚しまして…失うものは、己が命だけです」
 「斧が命≠ニは、樵(きこり)か大工さん?」
 「…?残念ながら、そんな余裕はありません」
 「御存知かもしれませんが、NK細胞を活性化する最も費用のかからない方法は笑う≠アとです。笑えないということは病気に負けたこと、になってしまいます。バカになりましょうよ」
 「バカでも死ぬ時は死にますからね」

 電話をいただいた時の印象と違い、かなり追い詰められている―私は、自らの観察眼の甘さを痛感させられました。

 「脾臓原発の血管肉腫は悪性度が高く、病状が急速に進行するとされる、まれな疾患す。現在のところ、有効な治療法が確立されておらず、長期の予後は期待できません。私は運よく、破裂前に脾摘除術を受けることができました。術後に末梢血幹細胞移植を併用した超大
量化学療法も乗り切ることができました。これも同僚や諸先輩、スタッフの皆様のお陰です」
 「俺がオレがの我≠捨てて、お陰オカゲのゲ≠ナ生きて行ければ、病は克服できます。もっとも、笑いを忘れてはいけませんが」
 「そんな余裕はない、と言ったろ!」
 「私の名前は、太郎ではありません」
 「…失礼」大きく息を吐いて目を閉じて、ゆっくりと、目を開けられました。「関係書籍とブログを拝読させていただきました。本当に、奇跡が起きますか」
 「奇跡?万に1つの偶然で起きるものが奇跡です。たとえ百万、十万に1つだとしても、確実に延命されていらっしゃる方々が存在している以上、奇跡ではなく然(しか)るべくして起きた現象―必然=当たり前のこと≠セと思っておりますが。
 3年再発、5年再発なしに頑張っていらっしゃる方がおられる。ゲルソン療法の現実を理屈で看破できない以上、これは誰にでも起きる必然です。お櫃(ひつ)の前に座ってご飯を盛った方が美味しくいただけますでしょう?櫃前(ひつぜん)とは、それぐらい当たり前のこと≠ネんです」
 「いまは、電子ジャーの時代ですからね」
 「だから、米が蒸されて美味しくないんですね」
 「コメったものですか…」
 「さすが難関を潜(くぐ)り抜けてこられた国家資格者、面白くない!」
 「駄目ですか…」
 「いえ、いえ。バカになれる資格は充分ございます。わたし以上に」
 「喜んでいいんでしょうかね…」
 「泣いているよりは、喜んで笑っていたいじゃないですか」
 「笑える状況じゃないんですがね」
 「なんでしたら、脇腹くすぐりましょうか?」
 「点滴が漏れたら洒落(しゃれ)にならんでしょう」
 「先生の天敵は私、ってことですか」
 「へんな人と関わりを持っちゃった…」
 「人間関係は大変なんですヨ。肉体関係よりも、ね?」
 「Sさん、アンタ、本当に変わってらっしゃる!」
 「だから金にもならない、逮捕のリスク(危険)を背負(しょ)ったボランティア(無料奉仕)をしてるんでしょうね」
 「いや、これは好奇心を満たすための無責任な人体実験ですゾ」
 「だから最初に申し上げましたでしょ?世間話し≠ナすって。世間話しは無責任、と相場が決まっているんです」
 「幸福の壷とロザリオ(十字架のペンダント=クロス*インコの名前じゃないヨ!)の手続きはしていないから、解約できますよね?」
 「充分に」
 「でも、変な人を困らせたいから…もうしばらく様子を観るのもいいかな」
 「脇腹をくすぐられる前に関係を断ち切られた方がいいかも知れませんよ?」
 「クーリング・オフ(解約期間)は何日ですか」
 「私が手を引く、と宣言するまで」
 「N.Gワードは?」
 「死にたい、やめる、諦(あきら)めた、もう駄目だ」
 「本当に変わった方だ」
 「変わった人から出世させてくれましたか。じゃあ、点滴の後で、ゆっくりと、御飯を食べながら続きをしましょう」
 「食事は勘弁してもらえませんか…食欲がね…」
 「点滴の中身は…大丈夫です。食べなきゃ、病気に勝てませんよ」

 と、格好つけて、私は各種サプリメントを先生に渡した。

 「本来ならば、点滴前に飲んで欲しかったんですが…いま、ぬるま湯でこれだけ(5種類、8粒と1包)。あとは、点滴終了後にすぐ、これを飲んでください(6種類2包)」
 「こんなに!?」
 「血液検査の結果と食事内容、生活態度次第ではもっと増えますよ」
 「薬だけでも大変なのに…」
 「薬は今日から、全てやめてもらいます」

 私は、クスリともせずに、言い放った。専門家に面と向かって楯突くんだから、いい根性してましたね…つ〜か、怖いもの知らずのおバカ≠ナ御座いました。

 尚、文中のサプリメントの種類は病態・病状・病理などによって異なるため、表記は差し控えさていただきました。
 亡き父のブログをお読みいただいておられました方は「あっ、アレか!」のアレ≠ナ御座います。
 お読みいただけていない方には、差し障りが御座いますので、御勘弁を…外野が煩いのよ。んでもって、私以外への家族や親戚への誹謗中傷が雨・アラレで大変だったのネ…なもので、世間話仲間をみつけて聞いてください。
 もっとも、下手に手を出したらヤケド≠カゃすみませんよ

 さて、明日の更新やいかに!結構、へヴィーなのよ。この作業…

 あなたと貴方の大切な方の毎日が、1秒でも長く、健やかに穏やかなものとなりますように。
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