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ルール [2010年02月13日(土)]
 これは、貴方にお勧めしているわけでは御座いません。「世の中には、こういった考え方があり、それを実践されていらっしゃる方々がいる」と、云うことで御座います。
 もしも実践されます時は、自己管理・自己責任で、お願い申し上げます。
 また、加療中の方には不適切な表現が含まれております。お気に障りましたならば、即座に、他のURLへ移行されてくださいますようお願い申し上げます



 「あんなことがあった後だけに、もう、会ってくれないかと思いました」
 「暇人ですから」
 「しかしですね、Sさん。世の中でプロと認められている人は、全て、自分の知識や技術に自信が有るからこそ、経験をお金に換えることが出来るのです。依頼主は、その経験と言う名の知識や技術に、喜んで貴重なお金を払ってくれるのと違いますか」
 「その通りだと思います。不必要なものに大切なお金を払う人はいませんからね」
 「ならば、どうして貴方は医師としての国家資格を習得しないのですか」
 「医師の資格を取るためには、心ならずとも、信念に反する行為をしなければなりませんから」
 「世間の人は、皆、そうやってプロとしてお金を稼いで生活されていらっしゃる。それを否定するのは失礼なことだとは思いませんか?」
 「否定も批判もいたしません。私は、健康弱者からお金をいただくことを善しとはしない、変な人なんです。第一、法律に違反して逮捕されたくはありませんから」
 「それがプロを否定して批判している、とは思いませんか」
 「残念ながら。これは私の趣味であり、生業(なりわい)を建(た)てる仕事ではありませんからね」
 「医療従事者は健康弱者からお金を奪う悪者みたいな言い方だ」
 「そんなことは御座いません。私自身、10年の上、医療従事者として生活を建てさせて頂いていた時期があります。それだけに、医療従事者の皆さんの苦労は身に染みているつもりです。
 ただ、どうしても私の思うところと現実が噛み合わないところがあるだけの話です」
 「聖者を気取って生活が出来るお坊ちゃまですか」
 「40過ぎ(今年50歳)の居候(いそうろう)です、お恥ずかしい」
 「ご結婚は?」
 「先生と同じ、花の独身貴族です」
 「御両親がいらっしゃるだけ羨ましい」
 「私に言わせれば、御両親がいない先生の方が数倍も羨(うらや)ましいですよ」
 「罰当たりなことを」
 「御経験がない方には分かりますまい…もっとも、いなければいないなりに、考え方も変わってくるでしょうけどね。私はもう充分に尽くして来ました。5枚もある椎間板を2枚と半分しか骨にしただけね」
 「その言い方がよろしくない。感謝の気持ちが微塵(みじん)も感じられない」
 「骨にした組織と退職金を戻してくれたなら、発言も変わるかと…それよりも、実費(交通費)を払ってまで、喧嘩(けんか)相手が欲しかったのですか?」
 「いや…失礼しました。実は、明日から1グレイ(放射線の単位)15回の治療が始まります。そこで、ぜひ、サプリメント…いや、世間話しのお相手をと」
 「かしこまりました。ただ、繰り返させていただきますが、ゲルソン博士は放射線療法を勧めてはいらっしゃいませんよ?」
 「私は医師です」
 「お薬は?」
 「あれから主治医の先輩と相談して、中止してもらいました」
 「化学療法も?」
 「喧嘩の続きはやめましょう。時間がもったいない。私なりの折衷(せっちゅう)案と申しましょうか、誠意と受け止めていただきたい」
 「私の命ではないので構いませんが…出来れば、世間話をせずに、このままさようなら≠ウせていただきたい気分ですね」
 「話しを元に戻したい、と」
 「実績のあるゲルソン博士をして駄目≠セと云う治療をしながら、どうやって治そうと言うのですか?私には大切なお金を払って喧嘩を売っているサディステックな病人としか思えません。勘弁してくれませんか…」
 「…放射線療法で快方されていらっしゃる方がいます。それをどう解説されますか」
 「私は見た事も会ったこともありません。だいいち、化学療法も放射線療法も拒否して快方されていらっしゃる方々を、どう説明されますか」
 「それこそ、私は会ったことも見た事もない」
 「ゲルソン関係の書籍はお読みになりましたか?」
 「ひととおり、拝読させていただきました。が、俄(にわ)かには信じられません」
 「レントゲン写真や詳細なデータまであるのに?」
 「今の世の中、いくらでも捏造(ねつぞう=偽造)できますからね」
 「公聴会の記録も?」
 「政治に興味はありません」
 「先生は、いったい、何がやりたいんです。駄目なものは何をやっても言ってもダメなんです。私以上に、多くの症例を御覧になられて来られたはずでしょう」
 「相乗効果と言うものがあります。1つだけの何かが悪いわけではなく、体の中でさまざまな要因が複雑に絡み合って悪い結果を導いてしまう…違いますか?」
 「ならば、1つづつ、悪いと思われる要因を排除して行くのが理屈でしょう」
 「本当に悪ければね。残念ながら、悪いと証明されたわけではない」
 「殉職者(じゅんしょくしゃ=職に忠実な死者)ですか…しかし先生、貴方が望んでいる治療―栄養療法では禁忌(きんき=禁止事項)とされていることですよ?成功が望めない治療をする価値があるんですか」
 「私は医師です。たとえ99%の効果が望めなくとも、残りの1%に賭(か)けて来ました。また、賭ける―そうあるべき、なのが医師という人種なのです」
 「ならば、栄養療法なンぞ、やめちまえ」
 「な、なんですと!?」
 「どんな遊びや仕事にもルールと云うものがあるんです。先生だってあれやだ、これやだ、痛い注射なし、のレントゲンは怖い、本当に治りますか≠セのと受診ごとに言われたら、私が信用できないなら他へ行ってくれ≠ニなりますでしょう」
 「それはプロとしての意地―プライドだ。Sさんはアマチュア、趣味でやっておられるのでしょう?」
 「アマチュアだから、趣味だからこ。報酬を貰っていないからこそ、いつでも、気分次第で手を引かせてもらえるんです」
 「それでは、常に顔色を伺(うかが)いながら対応しなければならない―専制君主の独裁政治を営(いとな)む暴君だ…」
 「小沢○郎と呼んで下さい」
 「笑うところですか」
 「笑えるものなら、NK細胞活性化のためにも、大いに笑ってください。共感や共鳴できる部分がなければ、仲間とは云えませんでしょう?人間は損得でつながるか、ウマが合うかでしか付き合う事が出来ないものだと信じています。
 先生と私の間には利害関係はありません。ならば、人として共感できる魅力がなければつながっていることは出来ません」
 「それは理屈だ…」
 「世の中は法(ルール)≠ニ言う名の理屈で動いているものだと思い込んでいます。へ理屈で世の中を回せるのは政治家と小説家とマスコミだけです」
 「医療のルールを破っている人が、そこまで云うか…」
 「どんな遊びや仕事にもルールがあります。大事なことはルールを守りながら、その枠(わく)から半簿でも踏み出して、新しい領域を広げることが出来るかどうか、だと勝手に妄信しています。
 オーベン(指導医)から教わった処方や処置だけにしがみついていたならば、なんの進歩もないでしょう」
 「医学は日進月歩≠ナ進歩しています」
 「それで、アメリカや西洋諸国では減っているガン死が減少できないのはどういうことですか。病気の進歩が医学を上回っている、と言うことですか?ガンは人間の細胞の一部ですよ?そのメカニズムも、発症から転移、悪化まで解明できているんでしょう?それならば、なぜ治せないのですか。ガンを退治したけど患者も死んじゃった、じゃ洒落にならないでしょう」
 「現代の医療は、貴方には知り得ない、奥の深い問題を内包していのです」
 「それは患者や家族には関係のない、医師会と国と製薬会社の問題です。現場に立つ医師が唯々諾々(いいだくだく=しぶしぶ)とルーティン(日課)をこなしている以上は前に進まない―我々庶民にはどうしようも出来ない問題です」
 「だからこそ、私は自分の体で新しい地平を切り開こうとしているのです。そして、あなたに、その手助けをお願いしているのです…」

  尚、文中のサプリメントの種類は病態・病状・病理などによって異なるため、表記は差し控えさていただきました。
 亡き父のブログをお読みいただいておられました方は「あっ、アレか!」のアレ≠ナ御座います。
 お読みいただけていない方には、差し障りが御座いますので、御勘弁を…外野が煩いのよ。んでもって、私以外への家族や親戚への誹謗中傷が雨・アラレで大変だったのネ…なもので、世間話仲間をみつけて聞いてください。
 もっとも、下手に手を出したらヤケド≠カゃすみませんよ

 さて、明日の更新やいかに!結構、へヴィーなのよ。この作業…

 あなたと貴方の大切な方の毎日が、1秒でも長く、健やかに穏やかなものとなりますように。
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