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帚木の心を知らで [2008年07月19日(土)]
源氏物語第二帖「帚木」の巻名になっている
帚木ですが、信濃国園原伏屋といいますから
現在の長野県あたりにあるという、ヒノキで
遠くから見ると箒を逆さに立てたような姿をしている
けれど、近くにいくと見えなくなってしまうという
伝説の木です。

この木は現存しているので、実際にあった木
なんでしょうが、近くにいくと見えなくなるというのは
どういう現象なんでしょうね。

いずれにしても、そんな木を庭に植えるというのは
不可能なので、何か代わりになるものはないかな〜
と、思っていたら、ありました。

帚木(ははきぎ)⇒箒木(ほうきぎ)、別名:箒草




最近、園芸店では、コキアという名前で売られています。
遠くから見ると、箒を逆さに立てたような姿。
近くにいくと...




よく見えます

この実は、とんぶりという健康食品
秋田県の特産品になっています。
日本でも、古くから栽培されているんですね。

アカザ科の一年草ですが、毎年秋には種が落ちて
春には芽がでるんですが、うちでは今年は
どういうわけか、あまり芽が出ませんでした。
本来なら、こんな姿になるんですけど




そして、秋も深まると紅葉します。




綺麗ですね。
今年の秋には、種をまいてみようと思います。


さて、「雨夜の品定め」で、中流の女が良いという
話を聞いた源氏くん、いったいどんなもんだろうかと
あれこれ想像をしてみますが、まだ未経験なので
見当がつきません。

そんなある日、天気も良くなったので内裏を出て
せっかく左大臣の屋敷でくつろいでいるのに...
その日、内裏からこの屋敷へくるのは、方角が悪く
方違え(かたたがえ)をしなければいけません。

横着者の源氏くん、「ああ、面倒くさいな〜」と
知らないふりを決め込もうと思っていたら
紀伊守というものの屋敷が、川の水を引き込んで
しそうにしているという話を聞いて、さっそく
行ってみることにしました。


一方、紀伊守のほうはと言えば、ちょうど折悪く
父親の伊予介が単身赴任中で、その妻の一行も
この屋敷に滞在しているので、源氏の急な訪問など
迷惑千万というところですが、主筋にあたるので
断るに断れません。
「急なことなので、何のおもてなしもできませんが」
と、言いわけタラタラで応対するのですが...

生真面目そうな(表面的には)紀伊守を見た
源氏くん、イタズラ心がムクムク。
「もてなしも結構だが、とばり帳の用意は
 できているんだろうね」
と、からかいます。

「とばり帳」は「我家」という催馬楽(当時の流行歌
みたいなもんです)の一節なんですが...
要するに「女は用意してあるのか」と
催促してるんですね。
あせる紀伊守を見て、心の中でほくそえむ源氏くん、
も〜、人が悪いんだから


夜も更けて横になっていると、隣の部屋から
ひそひそと話し声が聞こえてきます。
これはもしかしたら、さっき話に聞いた
紀伊守の父・伊予介の妻ではないかと
関心を持った源氏くん、そっと盗み聞きをしていました。
紀伊守の父の妻と言っても、後妻で紀伊守には継母
なので、まだ若いのです。
そんな女がそばにいるのに、放っといて寝られるわけがない

「中将の君はどこへ行ったのかしら
女が呟いています。
どうやら、お側についているはずの女房は
暑いので、湯を浴びにいっているようです。
これは絶好のチャンス到来
目の前には、夢にまでみた中流の女。
据え膳食わぬは男のナントカ

「中将をおよびのようでしたので...」
その頃自分も、中将の官位になっていたのを良いことに
都合の良い口実を作って、女の部屋へ押し入ります。
あとは野となれ山となれ〜

一夜明けて...とりあえず目的は達したものの
一向に打ち解けてくれない女を、心残りに思いながらも
紀伊守の屋敷をあとにする源氏くんでした。


どうしても、伊予介の妻を忘れられない源氏くん
なんとかもう一度逢う、良い手立てはないものか
考えているうちに、妙案を思い付きます。
こういうところには、人一倍知恵が回ります。

女の弟に、小君という器量の良い少年がいて
紀伊守の屋敷に引き取られていました。
源氏は、その子を、自分の手元で召し使いたいと
紀伊守に申し出ます。
紀伊守のほうには、もちろん異存などないので
話はあっさりとまとまります。

この当時、器量の良い少年を召し使うというのは
単に身の回りの世話をさせるだけではありません。
えっ、何をするのかって そりゃ...ねえ
元服前の男の子は、来るべき初夜に備えて
年上の男性から教えられるんです。
何をって、訊かないで〜

さて、小君を味方につけた源氏くん
こうなればこっちのものと、張り切って手紙を書き
小君に届けさせるのですが、一向に埒があきません。
溜息をついて... 


  帚木の 心を知らで 園原の
     道にあやなく 惑ひぬるかな


  近づけば消えてしまうという
  帚木ようなあなただとは知らないで
  うっかり近づいてみたら
  園原の道に迷ってしまいましたよ。



強引に押し入っておいて、そりゃないでしょう。
という感じですが...

帚木は、この時代


  園原や 伏屋に生ふる 帚木の
     ありとてゆけど 逢はぬ君かな

        坂上是則 (新古今集・恋1-997)


の歌で知られるようになっていて、転じて
近づいても逢えない人、逢えそうで逢えない人の
喩えに用いられるようになっていました。

女のほうも、気にはなっていたので


  数ならぬ 伏屋に生ふる 名の憂さに
     あるにもあらず 消ゆる帚木


  数ならぬ身の、伏屋に生える帚木の名を恥じて
  いるにもいたたまれず、消えてしまいたいのです。



やんわりと、もう近付かないで欲しいと訴えるのですが
そんなことで諦める、源氏くんではありません。
帚木の帖は、ここで終わっていますが
この話はまだまだ続きます。


手紙はしばらく出さないでいましたが
何とかしてもう一度、逢う機会はないものかと
小君に様子を尋ねていました。

そんな折、たまたま紀伊守が任国へ出かけて行き
屋敷は女たちばかりになるという話を聞いた源氏くん
これはチャンスとばかりに、まだ明るいうちから
小君に手引きさせて、紀伊守の屋敷に忍びこみます。

物陰から、中の様子を窺っている、覗き魔・源氏くん
屋敷には、紀伊守の妹もいて、今夜は継母のところへ
遊びにきているようです。

まず見えたのが、地味な色合いの衣装を着た女。
痩せていて、器量もいまひとつパッとしません。
これがあの、伊予介の妻なのでしょう。
もう一人の女は、衣装も女自身も、明るく華やかで
むっちりと肥えていて(この時代の美女の条件ですね)
器量も良い女です。 これが紀伊守の妹なのでしょう。
こっちも悪くないな〜と、源氏くん、もう浮気心です。
難をいえば、少し軽薄なところがあるようなので
できればもう少し、落着きが出てくれたらなあ
などと勝手に、注文なんかつけてみたりしています。
こちらは、キープですね


夜が更けました。
紀伊守の妹は、自分の部屋まで帰るのも面倒で
継母の部屋で、一緒に寝てしまったようですが
源氏くん、そんなことはお構いなし...
とりあえず、今夜の目的は伊予介の妻
そっと忍びこむと、女が一人で寝ています。
何の迷いもなく、女の横に滑り込み
添い寝して...あれっ、あれれっ

寝ていたのは、紀伊守の妹のほうでした。
伊予介の妻のほうは、入ってくる源氏の気配に気づいて
さっさと逃げ出していたのでした。
しかし人違いだからといって、すぐに逃げ出す
というわけにもいきません。
とりあえず、こっちも好みのタイプ...

「ずっと前からお慕いしていたのですよ」
出た〜、源氏流口説きの常套句。
ずっと前って、さっき知ったばかりでしょ。
女のほうも相手が源氏と知れば、まんざらでもない様子。
その場は、上手くおさまって...

逃げ出した伊予介の妻が、残した薄衣を持って
まだ夜が明けないうちに、帰っていく源氏くん。
娘のほうも、悪くはないんだけれど
やはり母親のほうが気にかかります。
なかなか手に入らないものを欲しがるのが
この人の性質のようで。

家に帰った源氏くん、まだ気がおさまりません。
この光源氏を振るなんて、え〜い、いまいましい
傍らに寝かせた小君に
「おまえは可愛いけど、あの女の弟だと思うと
 いつまでも可愛がってはやれないね」
などと、八当たり。

傍らにあった懐紙に書き付けるようにして


  空蝉の 身をかへてける 木のもとに
     なほ人がらの なつかしきかな


  蝉が殻を脱ぐように、衣を脱ぎ捨てて
  逃げ去ったあなただけど
  それでもやはり人柄が、懐かしく思われますよ。

  

それを小君は、姉のところに届けます。
「またこんなお使いをして」
と、女は弟をしかりますが、その懐紙を手に取って読みます。
そして、その懐紙の端に


  空蝉の 羽に置く露の 木隠れて
    忍び忍びに 濡るる袖かな


  空蝉の羽に置く露が、木に隠れて見えないように
  わたしもひそかに、涙で袖を濡らしています。



決して口には出せないけれど、女のほうも密かに
源氏のことが好きだったのですね。
伊予介さえいなければ、と思ったこともあるでしょう。
この歌から、伊予介の妻は、空蝉と呼ばれています。

一方、人違いで源氏と関係してしまった
紀伊守の妹のほうですが、間違いなどとは思いもよらず
その後もしばらくは、源氏の訪れを期待していました。
源氏くんも、罪なことをしますね。
しかしいつまでも、そうもしていられず、やがて彼女は
蔵人少将と結婚することになります。

その時になって、源氏から


  ほのかにも 軒端の荻を 結ばずは
     露のかことを 何にかけまし

  
  一夜の逢瀬なりとも、軒端の荻を結ぶ契りを
  していなかったら、わずかばかりの恨み言も
  何を理由に言えるでしょうか



「死ぬほどあなたのことを想っているのに
 この気持ちをお分かりですか」
などという、しらじらしい言葉まで添えて送ります。

これから結婚しようという女には、今更こんな歌を
贈られても困るでしょうが、それでも彼女は
まんざらでもなかったようです。
この歌から、彼女は軒端の荻と呼ばれています。


さて、この話には、さらに後日談があります。
空蝉の夫の伊予介は、任地が変わり
常陸介となったので、空蝉も一緒に任地へ行きます。
その常陸介一行が、都に戻ってくるとき
たまたま、石山詣でに行く源氏の一行と
逢坂の関で出会い、二人は若い頃の恋を懐かしみます。

その後、常陸介が亡くなると、ちょっかいを出してくる
継子・紀伊守を避けるために、空蝉は出家するのですが
ここでも、源氏のアフターサービス充実ぶりが発揮されます。
なんと、出家した空蝉を、二条院・東院に住まわせます。

いくら源氏でも、出家した女性に手を出したりはしません。
その頃本邸になっていた六条院から、たまにやってきて
語り合う、良い関係になっていたのでしょう。

静かな屋敷で読経三昧の日々を過ごし
昔好きだった男と、たまに昔話などをする。
源氏物語の中には、たくさんの女性が登場しますが
その中で、もっとも幸せだったのは
もしかしたら、空蝉なのかもしれませんね。
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コメント
かんちゃん こんばんは
コメントありがとうございます

源氏物語は、1000年間も続いてる大ベストセラーです。
人の心情、特に女心が、これほどしっかり
書きこまれた小説は、昔も現在も
他には存在しないですね。

昔は印刷なんかできないから、みんな読みたい本は
書きうつしていたんですけど、保存状態の良いものは
なかなかないですね。
ときどき、これまでには書かれていないような
内容のものも出てきて、もしかしたら源氏物語の
一部だったんじゃないか、といわれているものもあります。
だらだらと書いていますが、また読みにきていただけると嬉しいです。
Posted by:かんちゃんへ (桜姫)  at 2008年07月21日(月) 23:19

桜姫 こんばんは!
今日のニュースで源氏物語の新しい写本が見つかったと聞きました
なんでも鎌倉時代のものとか。。。
源氏物語ってすごいですね
私も楽しみにしています 
Posted by:かんちゃん  at 2008年07月21日(月) 21:24

今日子ちゃん
こちらも、コメントありがとうございます

長い文章を読んでもらって
ありがとうございます
源氏は、とにかく女なら何でもいい
男の子もOKなんですから

次は、そうですね。
そろそろ夕顔も咲きますね。
別に順番にやってるわけじゃないんですけど
花の咲く順番が合ってます。
頑張って書くので、また読んでください。
Posted by:今日子ちゃんへ (桜姫)  at 2008年07月19日(土) 22:00

帚木、空蝉のお話、読みごたえがありました。
このあたり、実はよくわからなかったんですけど
こうして解説してもらうと、わかりやすいです。
桜さんの書き方が面白くて、惹きこまれます。
帚木の意味もはじめて知りました。
ずっとどんな木なんだろうと、疑問に思っていたんですよ。

源氏は人違いをしても、そのままいっちゃったんですね。
さすがっていうか…

次は夕顔でしょうか?
楽しみにしています。
Posted by:今日子  at 2008年07月19日(土) 20:11