ほのぼの見つる花の夕顔 [2008年07月31日(木)]
夕顔の花が咲いてます。
源氏物語の第四帖「夕顔」に登場する女
はかなげで、控え目、こんな花のイメージなんでしょうか。
夏の夕方に咲く、白い花。
園芸店などで、「夕顔」という名前で売られています。
しかし、残念ながら、この花は夕顔ではないんです。
夜顔(よるがお)、または夜会草、夜開草(やかいそう)。
これがこの花の、本当の名前です。
熱帯アメリカ原産で、日本に入ってきたのは
明治の初め頃...ということは、源氏物語が書かれた
平安時代には、日本にこの花はなかったんですね。
では、源氏物語に出てくる夕顔って、どんな花
それを話すと、源氏物語ファン、特に夕顔ファンの方の
夢を壊してしまうかもしれませんよ。
夕顔の女に、上の
花のイメージをもたれている人は
ここから先は、読まないほうが良いかもしれませんね
源氏物語の第四帖「夕顔」に登場する女
はかなげで、控え目、こんな花のイメージなんでしょうか。
夏の夕方に咲く、白い花。
園芸店などで、「夕顔」という名前で売られています。
しかし、残念ながら、この花は夕顔ではないんです。
夜顔(よるがお)、または夜会草、夜開草(やかいそう)。
これがこの花の、本当の名前です。
熱帯アメリカ原産で、日本に入ってきたのは
明治の初め頃...ということは、源氏物語が書かれた
平安時代には、日本にこの花はなかったんですね。
では、源氏物語に出てくる夕顔って、どんな花

それを話すと、源氏物語ファン、特に夕顔ファンの方の
夢を壊してしまうかもしれませんよ。
夕顔の女に、上の

ここから先は、読まないほうが良いかもしれませんね

帚木の心を知らで [2008年07月19日(土)]

帚木ですが、信濃国園原伏屋といいますから
現在の長野県あたりにあるという、ヒノキで
遠くから見ると箒を逆さに立てたような姿をしている
けれど、近くにいくと見えなくなってしまうという
伝説の

この木は現存しているので、実際にあった木
なんでしょうが、近くにいくと見えなくなるというのは
どういう現象なんでしょうね。
いずれにしても、そんな木を庭に植えるというのは
不可能なので、何か代わりになるものはないかな〜
と、思っていたら、ありました。
帚木(ははきぎ)⇒箒木(ほうきぎ)、別名:箒草
最近、園芸店では、コキアという名前で売られています。
遠くから見ると、箒を逆さに立てたような姿。
近くにいくと...
よく見えます


この実は、とんぶりという健康食品で
秋田県の特産品になっています。
日本でも、古くから栽培されているんですね。
アカザ科の一年草ですが、毎年秋には種が落ちて
春には芽がでるんですが、うちでは今年は
どういうわけか、あまり芽が出ませんでした。
なほ常夏にしくものぞなき [2008年07月06日(日)]
源氏物語の、第一帖「桐壺」は
源氏が12歳で元服して、左大臣の一人娘、葵の上と
結婚しても、まだ藤壺の女御のことが忘れられず...
というところで、終わっていますが
続く第二帖「帚木」では、源氏は17歳になっています。
その5年の間にも、さまざまな恋を経験してるんだけど
ここでは、それは置いといて...
「帚木」の帖の最初のシーン。
梅雨の長雨が降り続く、ある夜
内裏で宿直をしている源氏のところへ
頭の中将や、馴染みの男たちがやってきて
女性の体験談を始めます。
有名な、「雨夜の品定め」ですね。
現代語訳本の中には、このシーンをほとんど
カットしてしまってるものもありますが
面白い話が、たくさん出てくるし
当時の男性の、女性観みたいなものも
(昔も今も、あんまり変わらないように思いますが)
よくわかるので、じっくりと読みたい場面ですね。
そのシーンの中で、頭の中将が、「ある愚か者の話」
と、前置きして話した、若い頃の話...と言っても
話している時にもまだ若いので、もっとずっと若い
青二才
の頃の話ですね。
その話に出てくるのが、常夏の女。
常夏撫子(トコナツナデシコ)。
撫子は、晩夏〜秋の花ですが
まだ夏真っ盛りのように華やかな花です。
源氏が12歳で元服して、左大臣の一人娘、葵の上と
結婚しても、まだ藤壺の女御のことが忘れられず...
というところで、終わっていますが
続く第二帖「帚木」では、源氏は17歳になっています。
その5年の間にも、さまざまな恋を経験してるんだけど
ここでは、それは置いといて...

「帚木」の帖の最初のシーン。
梅雨の長雨が降り続く、ある夜
内裏で宿直をしている源氏のところへ
頭の中将や、馴染みの男たちがやってきて
女性の体験談を始めます。
有名な、「雨夜の品定め」ですね。
現代語訳本の中には、このシーンをほとんど
カットしてしまってるものもありますが
面白い話が、たくさん出てくるし
当時の男性の、女性観みたいなものも
(昔も今も、あんまり変わらないように思いますが)
よくわかるので、じっくりと読みたい場面ですね。
そのシーンの中で、頭の中将が、「ある愚か者の話」
と、前置きして話した、若い頃の話...と言っても
話している時にもまだ若いので、もっとずっと若い
青二才

その話に出てくるのが、常夏の女。
常夏撫子(トコナツナデシコ)。
撫子は、晩夏〜秋の花ですが
まだ夏真っ盛りのように華やかな花です。
いかにまがへて折れる榊ぞ [2008年06月29日(日)]
源氏物語の10番目の帖に、「賢木」というのがあります。
賢木=榊です。神事の玉ぐしに使う榊です。
うちは神道なので、神棚に上げるために庭に植えてます。
買うと、高いからね〜
今、ちょうど花が咲いています。
物語の中に、榊の花が出てくる
というわけではないんですけど...
六条御息所が、源氏をあきらめて
娘の伊勢下向に同行するために
潔斎のために籠っていた、野宮(ののみや)神社に
源氏が訪ねて行くというシーンが書かれた帖です。
薄い黄色がかった半透明な白い花です。
小さくて、華奢なように見えますが
じつは、とっても強い花なんですよ。
まったく、源氏くんには困ったもので
なかなか手に入らないとなると、必死で追いかけるくせに
いちど手に入れたと思いこんでしまうと
こんどはほったらかしで、滅多に逢いにも行かない...
賢木=榊です。神事の玉ぐしに使う榊です。
うちは神道なので、神棚に上げるために庭に植えてます。
買うと、高いからね〜

今、ちょうど花が咲いています。
物語の中に、榊の花が出てくる
というわけではないんですけど...
六条御息所が、源氏をあきらめて
娘の伊勢下向に同行するために
潔斎のために籠っていた、野宮(ののみや)神社に
源氏が訪ねて行くというシーンが書かれた帖です。
薄い黄色がかった半透明な白い花です。
小さくて、華奢なように見えますが
じつは、とっても強い花なんですよ。
まったく、源氏くんには困ったもので
なかなか手に入らないとなると、必死で追いかけるくせに
いちど手に入れたと思いこんでしまうと
こんどはほったらかしで、滅多に逢いにも行かない...
末摘花を袖に触れけむ [2008年06月26日(木)]
たくさんの美女たちが登場する「源氏物語」ですが
そんな中で、最も美しくない(醜い
)女として
登場するのが、故常陸宮の姫君、末摘花です。
末摘花...べに花ですね。
べに花油やべに花マーガリンに使われるべに花です。
昔から紅の染料を作るために、栽培されていました。
どちらかというと、鑑賞するより実用的な花ですね。
宮家の姫君が、後見してくれる人もなく
寂しく暮らしている、という噂を聞いた源氏くん。
生来の女好きですから
そんな女性がいれば
放っておけるはずがありません。
ライバルの頭の中将くんも
ひそかにこの姫君を、狙っているようなそぶりです。
のんびりしてはいられません。
さっそく姫君に逢いに、出かけていくのですが...
そんな中で、最も美しくない(醜い

登場するのが、故常陸宮の姫君、末摘花です。
末摘花...べに花ですね。
べに花油やべに花マーガリンに使われるべに花です。
昔から紅の染料を作るために、栽培されていました。
どちらかというと、鑑賞するより実用的な花ですね。
宮家の姫君が、後見してくれる人もなく
寂しく暮らしている、という噂を聞いた源氏くん。
生来の女好きですから

放っておけるはずがありません。
ライバルの頭の中将くんも
ひそかにこの姫君を、狙っているようなそぶりです。
のんびりしてはいられません。
さっそく姫君に逢いに、出かけていくのですが...
太液の芙蓉、未央の柳 [2008年06月17日(火)]
源氏物語の花、特に帖の順番に書くつもりはないけど
やはり最初は、第一帖「桐壺」からじゃないと
なんとなく落ち着かないような、気がするんですが...
巻名「桐壺」の桐の花は4月頃ら咲くけど
あんまり綺麗じゃないし、大木になるので植えません
桐壺の巻の中に、藤壺の女御も登場してるんだけど
藤も、場所がないので、植えていません
さて、どうしましょう

と、思ったら、ちょうど今咲いている花が
この巻に書かれているんです。
直接その花が物語に出てくるわけではなくて
桐壺帝の桐壺更衣への寵愛ぶりが
まるで唐の玄宗皇帝と楊貴妃のようだというので
引用されている長恨歌(※)の中に出てくる
やはり最初は、第一帖「桐壺」からじゃないと
なんとなく落ち着かないような、気がするんですが...
巻名「桐壺」の桐の花は4月頃ら咲くけど
あんまり綺麗じゃないし、大木になるので植えません

桐壺の巻の中に、藤壺の女御も登場してるんだけど
藤も、場所がないので、植えていません

さて、どうしましょう


と、思ったら、ちょうど今咲いている花が
この巻に書かれているんです。
直接その花が物語に出てくるわけではなくて
桐壺帝の桐壺更衣への寵愛ぶりが
まるで唐の玄宗皇帝と楊貴妃のようだというので
引用されている長恨歌(※)の中に出てくる
「太液の芙蓉、未央の柳」
源氏&小町 [2008年06月16日(月)]