出産予定日の2日前の診察で、赤ちゃんの推定体重が3kg超えてるのと他にも気になるところもあるし…とのことで
予定日に入院するように言われました。
入院したその日から誘発分娩の為、陣痛促進剤の点滴が始まりました。
30分おきに点滴の量を徐々に増やしていきます。
お腹に
モニター(NST)を付けられて、陣痛の波をみると
かなり張ってはいるんだけど痛みが来ない。
間隔が1分になっても痛みがない、という状況。
痛みが来ないと陣痛にならないんですね
点滴1本分が終わるとその日はそれで終了。
また明日の朝から開始、というスケジュールでした。
次の日も何事も起こらず1日が終了。
先生からは、もういつ産まれてもおかしくない!と言われ続け…
ある程度痛みが来るようになって、苦しい思いもしたけど
まだまだこんなもんじゃないよ?と言われ…
また次の日も点滴に繋がれて、延々
モニター測定。
私と同じ日に誘発分娩を始めた他の二人の妊婦さんは本陣痛が始まり…
その日に二人続けて無事に出産
看護師さんや先生方も不思議そうに私の顔を見るばかり
どうして私はなかなか産まれないんだろう?
赤ちゃんは骨盤の中にしっかり頭を下げて来てて
子宮口も開いてて準備万端なのに…
どうしていい陣痛が来てくれないんだろう…
と、夜になると病室で泣いてました
陣痛促進剤を使って4日目。いよいよDr.が
「これはなにかきっかけを与えないと難しいかもね…」と。
人工的に破水を起こすことになりました。
分娩台の上で、何か長い棒のようなもので穴を開けてました。
その途端、温かい湯水のようなものがどっと溢れ出て来て
「これが破水なのかぁ〜…」としみじみ。
その後、本陣痛がいきなり始まって陣痛室へ。
と同時に看護師さんが会社にいる
主人に連絡
20分後に
が駆け付けた時には私はもうすでに3分間隔に。
痛みに苦しむ私の横で心配そうに座ってました。
(すでにすごい痛みで記憶が定かでない
)
1分間隔になった時に診察の為に分娩台へ。
まだいきんだらいけないのにいき
みそうになる私を
先生や看護師さんたちが必死で抑えてました。
もう死にそうなくらい痛くて痛くて…
なにか叫んでたような
もう出したい〜!…とか
結局歩いて陣痛室に戻る事もできないほど痛みに苦しんでたので
そのまま分娩の準備を進めることになりました。
何分くらい経過した時なのかさっぱり分かりませんが
私の血圧を測ってた看護師さんが、
メモをとって先生に見せたんです。
その
メモをみた先生が私に向かって
「あと1cmで子宮口全開ってとこまで来たんだけど、
それでも産まれるまであと1時間くらいかかるんだよね。
血圧が異常に高くなっててこのままだと母体に危険を及ぼすかもしれないので…」
といいかけたときに私が
「帝王切開ですか…血圧は?」
「上が200で下が160。危険だよね。
ここまでがんばったんだけどね…
でも安全の為にはやむを得ないね。」
このとき、私の頭の中で脳出血の文字が浮かびました。
ふと見渡すと私の周りには産科の医師が3人も集まってて
あ〜なんか普通の状態じゃないんだな、と気づきました。
それでも激しく襲ってくる陣痛の痛みに耐えられなくて
その時は帝王切開でもいいから早く出して欲しい
と思ってました。
帝王切開がどんなに大変なのか全く知らずに…
あれよあれよと手術室へ移動。
さっきまで分娩室で分娩着?に着替えかけてた看護師さんや先生が
一気にそれを脱ぎ捨てて、私をキャリーに乗せて運びました。
手術室に向かう途中でも1分間隔の痛みでのたうちまわってたような
手術室に入ると着ていた
パジャマや靴下を脱がされ全裸に…
(予定帝王切開だときちんと事前に術衣を着てます…)
コンタクトレンズを外すよう言われ、ド近眼の私はもう何も見えない
冷たい手術台の上で腰椎麻酔を打つ時に横向きになって背中を丸めるよう言われ
でもお腹は大きいし陣痛が痛くて思うように丸められなくて
麻酔打つのにも時間がかかって…先生が
「あと2、3回でその痛みも終わりだから!」と言ってたけど
結局何回も痛みがあったような
麻酔が入ると一瞬で激痛が消え去りました…
そのときのあの痛みから解放された瞬間のことは今でも忘れられません。
いや、ほんと。麻酔ってすごい
ていうか、陣痛ってものすごく痛い
緊急の帝王切開だったので、もちろん事前に手術内容の説明もなく
何をどうするのか分からなかったので不安でしたが
先生達が必死になって私と赤ちゃんを助けようとしてくれてるのだけは十分に伝わってたので、全てを任せようという気持ちでいました。
手術が始まってしばらくしてどうやら赤ちゃんの頭が出たように感じて
(麻酔してても若干の感覚はあります)
そのあと、先生が私のお腹を上から何回も押して
赤ちゃんの身体を出そうとしてるようでした。
夕方の手術だったので、私はその日のお昼ご飯も完食してたし
陣痛のとき、やたらと喉が渇いたので水分もめちゃめちゃ飲んでたので
(本来の帝王切開なら前日の夜9時以降絶食)
それが出て来そうで吐きそうで…とにかく気持ち悪い
吐きそう〜吐きそう〜とうめいてたら先生が
「吐けるなら吐け!」と
でも出ないし
なんだか気持ち悪いわ寒気はするわ頭は痛いわ…
どうやら熱が出てしかもパニックを起こしてたようで
その後安定剤を打たれました。
ほどなくして赤ちゃんの泣き声がして
あ〜〜産まれたんだなぁと漠然と実感。
やっぱり自然分娩と違って、産まれる時の感覚がないからか
本当に私が出産したの?という不思議な感じでした。
でも赤ちゃんの泣き声は聞こえるし(顔は見えないけど
)
顔の近くに連れて来てくれたけどよく見えないし抱く事はできないし
ただただ、良かった…と涙だけが溢れ出て何も言葉にならなくて。
すぐに眼鏡を持って来てくれて少しだけ赤ちゃんの顔を見て
そこから号泣
無事に産まれて来てよかった…とそればかり。
その後縫合をしてあちこちチューブや機械に囲まれて病室へ移動。
心電図や血圧の
モニターが取り付けられ、なんだか怖い
まだ麻酔が効いてるので完全に寝たきりの状態。
麻酔が切れたらどうなるのだろう…と不安な気持ちでした。
その日の晩は
主人が病室に泊まってくれることに。
それが結構大変な一夜だったのです
…長くなったので続きはまた時間のあるときに
とにかくゆっくり体休めてくださいなー。
くれぐれも男勝りな女の子には育てないようにねー(笑