うちのごはん

先日の記事にコメントをくれたみなさま。
お祝いの言葉をありがとうございます
こうやってお互い近況報告ができるのってやっぱりいいですね
時間の許す限り、がんばって書こうという気になれました

娘が眠ったので前回の続きを書いてしまおうと思います。

ちなみに今日でちょうど１ヶ月半になるのですが
昨日初めて、あやすと声を出して笑うようになりました
だんだん可愛さが増して来て…
初めはそこまで可愛いとも思わなかったのですが（笑）
だって家の中に宇宙人がいるような不思議な感覚だったもん…


続きは帝王切開のその後編です。

ナースステーションに一番近い個室に引っ越しさせられて迎えたその夜。

麻酔が効いてる間は少しウトウトすることも出来ましたが
４〜５時間くらいして麻酔が切れるとそこからは激痛の嵐。
後陣痛という出産後にある陣痛の痛み（これは自然分娩でもある）が
帝王切開で切ったお腹の傷の痛みをさらに増幅させ
とてもとても言葉では言い表せない程の辛い痛みでした…

ガマン出来なければ痛み止めあるから言ってね、と看護士さんに言われてたのですぐにナースコールをしました。

使う薬は薬剤師の私ならすぐに予想がつきました。
麻薬性の鎮痛剤。
痛み止めとしてかなり強い薬です。

当然、絶飲食状態なので水も飲めないから注射なわけで…
それも筋肉注射
筋注って肩に打つんだけどすごく痛いのよね
でもそんな痛みなんか全然平気と思えた。

あまりたくさん打つと、麻薬だから幻覚とか出るので…
と言われ、４時間間隔ならOKとのこと。

注射を打つとやっと落ち着いて眠れる…と思ったら
今度は眠ってるのに意識があるという不思議な状態。
なんとなく
『あ、今私って呼吸してないよね…』
と感じた途端、計器類からアラームが

夜中、何度も呼吸が止まってました。
アラームが鳴る度に主人がそばにきて
私が呼吸するよう起こしたり…
看護士さんも来てくれて枕の位置を整えてくれたり。
熱があったのでアイスノンを交換したり
１時間おきに血圧の測定をしたり。

結局、痛み止めも４時間待たないと打ってもらえないから
それまでガマンするしかないので、ほとんど眠れず

高熱と高血圧が続いたのでしばらくベッドで寝たきりでした。
でも二日後からはまだ痛みで動けない身体を無理に動かさないといけなくて（内臓の癒着を防ぐため）
これが本当に辛かった
繋がれてた尿管カテーテルも外されて、自力でトイレに行くときが一番苦痛でした。
まずベッドの上で上半身を起き上がらせてスリッパを履くまで５分。
病室内にあるトイレに歩いて行くまで５分。
ものすごい激痛に襲われながら少しずつ身体を動かすだけで脂汗と涙が
でもカテーテルのせいで尿管が傷ついてるのでさらに痛みが
このときはおもいきり泣き叫んでました。
トイレから出てくると私の叫び声を聞いていたが涙ぐんでました。

主治医の先生が私のところにきて
「陣痛と帝王切開。どっちも味わって、まるで二人いっぺんに産んだような立派な出産だったよ。よくがんばったね。」
と言ってくれた時にはもう大泣きで泣いてばっかり

この時はとにかく不安で不安で…
あまりにも身体の状態がひどくて、元の身体に戻れるのか自信がありませんでした。
もうこのまま自分だけ亡くなってしまうんじゃないか。
産まれたばかりの娘と主人を置いていくなんて…と
考える度に泣きっぱなしでした。
今思えば一番辛かったのがこの時です。
赤ちゃんにも会えないし、身体は思い通りに動かないし
痛みは一向に治まらないから不安だし

回診に来た非常勤のDr.に
「血圧２００頭の血管切れててもおかしくなかったね」
と言われ、改めて恐ろしくなったりもしました。
この先生、ざっくばらんとしてて悪い先生じゃないんですが言葉が悪いです（笑）
次の出産もきっと命がけになるね〜なんてあっさり言われたり。
恐ろしくて今は考える事もできませんが


術後、ガスが出てからでないと水も飲めないと言われ
結局ガスが出たのが手術から丸二日半経った日でした。
（前日から絶食していれば一日くらいで出るらしい）
それまでずっと絶飲食。
ずっと点滴をしてるので喉の乾きはかろうじて治まってました。
食事はお白湯から少しずつ重湯→お粥へ。
楽しみにしてた豪華な産後食とは遠くかけ離れた食事内容でした。

産後の高血圧は後遺症として生涯残る可能性があるらしく
私はしばらく降圧剤の服用をすることになりました。
そのせいで赤ちゃんに母乳をあげることもできず、
授乳の時間になると私の赤ちゃんだけ粉ミルクをあげないといけなくてそれが悲しかったです。
あげることができないのに、やたらと母乳が出るので
おっぱいが張って痛くて痛くて、搾乳しては捨ててました。
初乳をあげることができなかったのも残念です。

赤ちゃんに会えたのは点滴が終了した４日後のことでした。
それまでは外来の人と同じようにガラス越しにしか見る事ができなくて…


先生の言う通り、身体は一日一日少しずつ回復していったので徐々に不安はなくなっていきました。
出産日が近いママさん達と親しくなったり
退院前のたった二日でしたが産後食も食べる事ができたり
なにより赤ちゃんが元気でミルクの飲みっぷりもいいし


そんな１０日間の入院生活が終わりました。

こうやって思い出して書いてみるとほとんど泣いてたような
不安と恐怖の出産経験となりました


ちなみに娘は出生時、体重3,315gでやや大きめだったからか
新生児のもや〜とした独特っぽさは無く、はっきりくっきりした顔立ちでかなりの美人さんです親ばかです


いよいよ「うちごは」とかけ離れた内容の記事になってしまいましたが、しばらくはいいですかね？

今は降圧剤も無事終了して、完全母乳なので母乳にいいと言われてるご飯と味噌汁をメインとした和食ばかり食べています。
おっぱいが詰まらないように乳製品や高カロリーなものは避けて
母乳の味がまずくならないようにカレーなども刺激物も避けて
将来の高血圧の予防のために減塩も心がけて…
（今回の出産がきっかけで高血圧予備軍になってしまったらしい）
とかなりヘルシーな食生活なので美味しそうな記事になりません（笑）

また思いつくまま気の向くままにブログは書こうと思いますので、よろしくお願いします