人生において
皮膚が痒いということは
絶対にいい事無しです。
私の人生が
全然痒くない皮膚の人生だったら
どんなにいいことでしょう。
小さい時から
プールに入るのが嫌で
もちろん、皮膚のぶつぶつを見られるのが嫌だからで
体中につける紫色の殺菌剤、そして絆創膏。
子供の頃、親戚のおじさんが遊びに来ても
「うう、うつるから触るな、触るな!」
と、よけものにされ
子供ながらに傷つき
夏になると
ひざの後ろは血だらけ
冬には
顔や首は鮫肌。
頭の中も年中皮膚病。
流行りの
シャンプーなど使っても
サンプルどまり。
記憶のある限りで
体に皮膚病が無かったことは
一度もありません。
小さい時から
ずっと皮膚科の渡り歩き。
幼稚園から大学まで
現在のような皮膚を覆う
水着など無い時代ですので
背中の大きく空いたスクール
水着では
皮膚病が丸見えで
毎年毎年悲しい思いをしました。
また、大学時代に体育会系のスポーツに所属しましたが
連日の
紫外線と初めての
化粧品で
顔の皮膚が大変なことに。。。
いろんな皮膚科を探し
最後に紹介された先生のところで
半年かけて顔の皮膚の脱皮を繰り返し
皮膚が産まれ変わったと思ったら
全身毛深くなり
しかも体のあちこちから膿がでてくるようになり
一体これは・・・ ・・・???
一番強いステロイド軟こうを使っていたことが分かりました。
恐ろしくなって
また他の病院を探す。
これの繰り返し。
どの先生も御自分の治療に自信を持っていらっしゃいましたが
何年通っても完治することはなく
33歳ころになったらちゃんと治るという言葉を信じて
我慢してきましたが
どんどんひどくなる一方。。。 。。。 。。。
34歳の時、神戸の先生を頼って
水治療を行い
何年も何年もかけて現在の皮膚となりました。
それ以降
自分の皮膚の状態をよく観察し
痒みを起こす原因となるものを生活から取り除くようにしてます。
でも、
でも、
もともと私の体の中には
アレルギーが存在し
それは決して無くなることはなく
この体と付き合って行くしかないのです。
ああ、人生に痒いことがなかったら
どんなに素敵な人生だろうと
この頃
と語り合ってます。
皮膚を見せても大丈夫であれば
キャミソールのようなお洋服だって着ることが出来たし(若いころ)
お化粧だっていろいろ出来たし
ストレートパーマだってかけられたし
どんなデザインの
水着だって着られたし(ビキニとか)
海に入っても平気だし(夜に激かゆ)
素敵な下着だって色々使うことが出来たし
女性としての生活を満喫する事が出来たのでは。。。
皮膚病のおかげで
かなりの制約を受けて生きてきました。
ガーデニングも何年かやってみましたが
日光に当たる時間が長過ぎたせいか
皮膚病悪化のため取りやめ。
草取りは30分〜1時間以内。
家の中の仕事でも
汗をかいたらシャワーを浴びて汗を流す。
これは、汗をかいた後痒くなるからで
さらに、着ているものに古い埃やカビなどついていたりすると
それが別な痒みの原因にもなるからなのです。
したがって、何かするときは全身シャワーを浴びる時間も想定して
作業計画を立てなければならず
時間との勝負になるのです。
また、ちょっとした汗も
痒くなるのでイライラの原因。
痒くない人には
なんでいつもイライラしているのかが分かるはずはありません。
そうなんです。
夏になって
「ああ、暑い暑い。」と汗をかくだけの人は楽なもんです。
私にとっては
日々のちょっとした汗が
その後の生活に影響を及ぼします。
新しい皮膚が出るまでの3〜4週間
その間にも日々の汗が
皮膚病をどんどん悪化させます。
皮がむけて薄くなった皮膚の下から
また更にぷつぷつが出てきて
痒くて掻くとプチプチとつぶれていくのです。
そして、最後はツユだらけ。。
夜中も
夫
の脇でボリボリ掻いて寝ている
。
はもう慣れてしまったようですが
本人
は掻いている自分の音で目が覚めます。
更にイライラして
体が熱くなり痒くなります。
夜中にクーラーをつけたいところですが
みんなが体調を崩すといけないので
私が我慢するしかありません。
ボーリボリボリ。。。。。
朝になると
あちこちからツユが出ていたりヒリヒリしたり
がっくりすると同時に
またイライラ。
痒い人生
本当にいい事無しです。
御自分がアトピーではなくても
子供さんがアトピーになってしまった方は
本当に迷いの連続ではないかと思います。
私は自分の経験上
こうなったら次はこうなるという皮膚病の過程が分かっておりますが
全く知らない方は
自分の子供の皮膚がお化けのようになっていくので
恐ろしくてしょうがないかと思います。
私でさえ
自分の子供の皮膚病がひどくなっていくと
自分の皮膚より心配になり
手袋・ハンカチ巻をして寝させるようにします。
朝になると
手袋の先には血が付いて、ひじやひざに巻いたハンカチは
ゆるくなって外れておりますが
何にもしないよりは良いようです。
私のような体には決してならないようにしなければいけないという
堅い信念で
毎晩毎晩ガミガミ言いながら
巻々きしています。
ああ、痒い人生いいこと無し!
大変長くなりましたが
今日はどうしてもこれを書きたかったのです。
それでは、失礼いたします。