パートタイマーで残業ができないわたしには、
時間が限られているという焦りがある。
限られた時間のなかで、なるべくたくさんの仕事をしたい。
たくさんの仕事をこなして、
彼のためになにか手伝えることがあれば、
なるべくそれに時間を割きたい。
でもそんなふうに考えているから、
結果的に粗い仕事をしてしまって、
あとで彼が頭を抱える結果を招いている。
彼のプロ意識は凄い。
品質には徹底したこだわりを持っている。
効率を上げることは二の次。
たとえ後工程からせっつかれても、
慌てず騒がず、落ちついて仕上げるのが彼のやり方。
もっとも彼は管理職なので、
いまは部下にそのやり方を浸透させるのが彼の仕事。
わたしはもともと素人で、
彼ではない上司の元でこの仕事を始めた。
その元上司の考え方は彼とはまったく違っている。
事務員として雇われたわたしたちは、
図面に指示をするにあたってプロ意識などなく、
意味もわからずに与えられたものを処理する作業員だった。
彼のプロ意識に触れ、
わたしはやっと、ついていくべき人をみつけた気がしたものだ。
でも、悲しいことに、
しみついて習慣化した意識はなかなか覆らない。
わたしの仕事のしかたは、
自己満足で終わっている。
間違いがとても多いのだ。
しかもわからないから間違っているのではない。
確認不足によるケアレスミスばかりだ。
時間がない、という焦りがそれに拍車をかけている。
先週は、更新が鈍って、
どうしたのかな? と心配してくださる方もいらっしゃいました。
仕事のことでいろいろあったんです。
彼とは個人的に親しくなれるかどうか以前に、
部下として、信頼してもらえるだけの仕事ができるかどうか。
その方がいまのわたしと彼にとっては大事なことなんだと、
あらためてまじめに考えさせられた数日でした。 |