わたしの好きなことば〜その3 [2007年08月19日(日)]
先日読んだ『浜田廣介童話集』(ハルキ文庫・2006年)のなかで、見つけたこころに響いたことばです。
「なあに、ちっとも。水くさいことをいうなよ。なにか、ひとつの、めぼしいことをやりとげるには、きっとどこかで、いたい思いか、損をしなくちゃならないのさ。だれかが、ぎせいに、身がわりに、なるのでなくちゃ、できないさ。」
「泣いた赤おに」のなかで青おにが赤おににむかっていったことばです。
青おには、この直前に、人間と仲よくなりたい赤おにに対し、じぶんが人里で暴れることを提案し、その申し出に躊躇し、遠慮する赤おににこのことばをつづけました。
「どんなことにであおうとも、けっして、ひとをうらむなよ。けっして、じぶんをすてるなよ。それから、もう一つ、どんなものでも、じぶんのものとなったら、たった一つは、あとにのこしておくがよい。さあ、それじゃ、さようなら。」
「砂山の松」のなかのことばです。神さまが、じぶんのふところにあったふたつのたねを、ひとつは人間に、もうひとつは鳥に変化させたときに申し伝えたことばです。このあと、そのことばがどういう意味をもってくるのかは、じっさいにみなさんに読んでいただいて、確認していただければ、幸いです
「なあに、ちっとも。水くさいことをいうなよ。なにか、ひとつの、めぼしいことをやりとげるには、きっとどこかで、いたい思いか、損をしなくちゃならないのさ。だれかが、ぎせいに、身がわりに、なるのでなくちゃ、できないさ。」
「泣いた赤おに」のなかで青おにが赤おににむかっていったことばです。
青おには、この直前に、人間と仲よくなりたい赤おにに対し、じぶんが人里で暴れることを提案し、その申し出に躊躇し、遠慮する赤おににこのことばをつづけました。
「どんなことにであおうとも、けっして、ひとをうらむなよ。けっして、じぶんをすてるなよ。それから、もう一つ、どんなものでも、じぶんのものとなったら、たった一つは、あとにのこしておくがよい。さあ、それじゃ、さようなら。」
「砂山の松」のなかのことばです。神さまが、じぶんのふところにあったふたつのたねを、ひとつは人間に、もうひとつは鳥に変化させたときに申し伝えたことばです。このあと、そのことばがどういう意味をもってくるのかは、じっさいにみなさんに読んでいただいて、確認していただければ、幸いです