昨日は叔父の直葬がありました。叔父の妹である私の母の子供として出席いたしましたので、初めて体験した直葬です、最近消費税10%に上がるとか賃金上がらず、税金負担ばかり多くなっていくご時世、従来の葬儀にお金がかかりすぎるとの事から最もシンプルな=お金がかからない、直葬とはどんなんものか、記録しました。初めに重要なことから、
<以下はWEBからの抜粋です()は小生の記述>
●都市部で小規模な普通の仏式の葬儀を行うと100万円は必要です。これを直葬にすれば30万円火葬料込み、くらいで、よく葬儀社を吟味すれば20万円以内、火葬料込み、で執り行うことが可能です。(カカクコムでは18万円のがありました。)50万円で直葬ができます、という葬儀業者がいますが、高すぎです。
●重要なポイント!お寺にお墓を持っている方は注意してください。お寺の許可がなく勝手に直葬してしまうと、あとあとお墓に納骨させてもらえないこともあります。宗教儀式を行わないことはけしからん、というわけです。事前にお寺に相談しましょう。(実はここの費用が一番高いのです、たぶんけしからんという意味は、仏教上の理由ではなく、営業としてけしからんと言っているのです)
●火葬のみ、つまり直葬でも霊安室は大事、という話です。亡くなるとすぐに病院から火葬場に直行して火葬されると考えている方もいますが、法定伝染病でもない限り、死後24時間以内の火葬はできません。ということは、どこかご遺体を預かる場所、つまり霊安室が必要です。通常亡くなってから丸一日、病院にご遺体を預かってもらうというのは難しいと思います。
自宅で安置できるなら問題はないのですが、特に都市部にお住まいの方だとスペースの問題があるでしょう。(私の父の葬儀の時は斎場が混んでいて1週間近く火葬ができませんでした、火葬場も混み合っているのです、遺体安置にお金がかかるということです)自宅での安置が不可能な場合は、火葬場の霊安室に安置するという方法があります。有料の場合がほとんどです、この際はお棺にご遺体を納めた状態で安置します。しかし問題があります。夜間の安置の受け入れをしてもらえなかったり、そもそも霊安室が無い火葬場も多いのです。(横浜市の横浜北部斎場は震災時の火葬に備えて石油の備蓄施設を持っているくせに、肝心の霊安室が無い!横浜市の火葬場はなぜ霊安室を持たないのでしょうか?(→今回利用した私立の火葬場は霊安室はありました23区内です)
叔父の火葬があるので参列可否の電話があったのは火葬の4日前です。叔父は病院で亡くなりましたので、病院から遺体安置してもらえる処への搬送などはプロに依頼しなければ無理です。ただ、遺体安置をするだけと割り切ってしまえば、飾り物など一切なくてもいいはずです、火葬に呼ばれるということは、通夜も告別式も無いということなのですから。私はこの場を見ていませんので状況はわかりません。
葬儀場へ行くと親族が集まっていましたが、特別な部屋や叔父の名前を掲げたものは一切ありませんので、通路の長椅子に座っていました。親族の顔がわからなかったのですが、聞こえてくる会話で、この辺が叔父の親戚だとわかりました。
直葬とは、火葬の順番を待つだけだということ。集合場所に個室も何もありません。火葬の時間が来たら、全員で移動します。この時に喪主に不祝儀を渡し、火葬場の遺体安置室に行き、桐でできた棺桶(もっともシンプルなのでしょうね、箱に装飾はありません)に入った叔父と対面しました。ここでお別れとなるのです。棺桶に入れるお花は用意されていました。棺桶にすべてのお花を入れ終わると、数メートル先の焼却炉の前に行き、すぐ炉に入れられました。炉に入れられた扉の前には、ご焼香ができる台があり、親族は3列になってご焼香を行い、5分ほどで終わり、炉に着火されました。お寺関係の方や、葬儀社の方は居ません、火葬の段取りをした 実質的な喪主さん(なんと喪主さんは叔父のお孫さんでした)
火葬が終わるまで、個室に案内されました、ここで茶菓子と飲み物をいただき皆とお話をするのです。お寿司とか、軽い食事とかは一切ありません。私も
オレンジジュースを一杯いただきながらいとこと昔話などしておりました。1時間はかからなかったと思います。
骨を拾いました、骨の状態の説明を受け、叔父は骨壷におさまりました。あっというまの葬儀が終わりました。これで、散会です。
喪主さんは半年間に二人の葬儀を行いました。(叔父の長男も亡くなっています)叔父さん夫婦はあるお寺に自分たちのお墓を早いうちから建てて檀家となっていましたが、長男が先に亡くなり、半年後は父親です。どちらもその、お寺さんのお墓に 納骨できないそうです。交渉中ということでしたが 想像すると、直葬がゆえのトラブルがあったと思います。都内では戒名をいただくと50万円は必要です。両親がお寺にお墓をもったばかりに、戒名代金が支払えずお墓にはいれないという おかしな話が実際にあるのです。カカクコムで紹介されている直葬のところでは、お寺が無いひとに限って、戒名は5万円と言っている業者がありました。それでも5万円ですよ、戒名代には御経代金も含みますが出張料、食事代は別途支払いが必要です。この5万円はそういう意味ではリーズナブルですね。
国民年金をもらっている私の母の月収は35000円です。<以下はWEBからの転載>
アメリカの場合は、遺体という抜け殻を処分するという考えで、お骨も遺族が持ち帰ることもなく、言葉は悪いですが廃棄処分的な扱いだそうです。これは亡くなったら体は単なる抜け殻という宗教観と、死んだ後はお金を残さないアメリカ人の人生プラン(家を担保に借金をして自分が死んだら家も処分のような)が関係しているのではないでしょうか。
おわり