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スイートリトルライズ [2009年06月12日(金)]
江國香織の、『スイートリトルライズ』という小説が映画化されるそうだ。おととい、mixiのニュースで知った。『スイートリトルライズ』は、最も好きな江國香織の本。まえは、『冷静と情熱のあいだ Rosa』だったけど、『スイートリトルライズ』には勝てない。


本当は夫(妻)だけを愛したい、W不倫の物語。
「人は守りたいものに嘘をつくの。あるいは守ろうとするものに。」
というフレーズが印象的。夫(妻)とのつながりを守りたい、滑らかな状態を保ちたいがために、甘く切ない嘘をつく。現実にはドロドロしそうなW不倫が美しく描かれている、さすが江國香織の世界。



瑠璃子役は中谷美紀みたいだけど、そうとうこの小説を読み込んだわたしは、イメージがちがうなぁ。大塚寧々がいい。いいって言っても、無理ですけどね


瑠璃子は、飢餓している自分に気づく。夫の聡に完全に飢えている。飢餓を埋めるためかのように、ちょっとしたきっかけで知り合ってしまった春夫と恋に落ちる。本当は、夫だけを愛したいのにと思いながら・・・


夫の聡は聡で、大学時代の後輩の三浦しほと、恋人どうしになってしまった。


ラストは、そのときのわたしの精神状態によってハッピーに感じたり、絶望的に感じたりとマチマチになる不思議なおわりかた。


2010年、公開したら真っ先に見にいかなくては。失望させられちゃうかもしれないけど(笑)
Posted at 20:25 | Book&Cinema | この記事のURL | コメント(2) | トラックバック(0)
男目線 [2009年01月31日(土)]
最近、石田衣良や神崎京介の小説が好きです。わたしが男性作家の小説を読むようになるとは思いませんでした。江國香織、唯川恵、山本文緒などの女目線で描かれた小説しか読んでこなかったから。


女が描いた女主人公の気持ちが、わかる、わかるっていう感覚が好きでした。だけど男目線で描かれた女主人公も妙にリアルでおもしろいことに気づきました。ときどき、自分に似た人が出てきてドキッとする


気に入った作家が見つかると、ひたすらその人の本ばかり買って読んでしまいます。いまは石田衣良を見つけては読んでます。新刊が出てると、すごくうれしい


明日から、夜にひとりでいる時間がちょっと増えるからでも読んでます。


Posted at 22:30 | Book&Cinema | この記事のURL | コメント(2) | トラックバック(0)
仕事が好きになる本 [2008年10月30日(木)]
きょうの午前中は、本棚の整理をしていました。もうすぐ11月。ちょっとづつ大掃除をしなくてはと思い、本棚の半分をかたしていました。


改めて思ったけど、やっぱり本が多いなぁ。いらないと思えた本は、たったの8冊夫のマンガはすべて捨ててしまいたい気分でしたがねぇ


かたしていたら、懐かしい本がでてきました。


『仕事が好きになる本』


なんでこんな本を持っているかというと・・・

もう11年もまえになるのかな社会人1年目、仕事が辛くて辛くて毎日泣きべそかいていた頃に、当時高校生だった妹がくれた本なんです。


実際この本を読んでもちっとも仕事は好きにはなれませんでしたが、妹のやさしい気持ちはとってもありがたかったです


挙句の果てに、入社して半年経った頃には会社にいけなくなってしまいました。とりあえず、会社には電話をいれて、なんだか行けないんです。に行ってきます、と神経内科にいきました。そのとき、コンスタンというただの安定剤のみ処方されました。


休んだ日の夜、課長がケーキを持って突然家にきました具合わるいようだったら、しばらく休んでいいから、と。それだけ言ってすぐに帰ってしまいました。


だけど、わたしはもう辞めるつもりだったので数日後、会社に電話して「きょう、行きます。お話があります。」と会社にむかいました。


支店長、課長に「辞める」というつもりだったのに、「しばらく休みなさい。給料は4ヶ月は休んでいても出るから。」と、うまく丸め込まれて休職することになっていまいました。


いま思うと、わたしはどこも悪くなかったんだと思います。会社から逃げたくて、体調が悪いような気分になりに駆け込んだんだと思います。食欲もあったし、ちゃんと眠れてたし、休職中は友達や彼氏と遊びに行きまくってた


しかも誰かが転勤になると突然その人が家に訪ねてくるんです運よく、そのときは家にいたので大丈夫でしたが・・・危ない、危ない


父に、

「いちばん、下っ端なのにずいぶん大事にされて、えらい人みたいだね」

といわれてしまいました

「だけど、わたしはもうあんまり責任のある仕事とかしたくない。楽な仕事じゃないとヤダ。ぜったい辞める。」

と話していましたが、

「ある程度、責任のある仕事をしなさい

と怒られていました

けっきょく、約3ヶ月休んで年明けから復職しました。行き始めの頃は、急性腸炎になってしまいました。だけど、なんとか欠勤することなく徐々に仕事にも慣れていきました。


だけど、この仕事は長くは続けられない、と思い入社して丸2年で退職しました。半年間、プーで今の会社に転職しました。


いま思うとなんて根性もなく弱い自分だったんだろう、と思います。だけど、あの頃自分を叱ってくれた人は「コノヤロウー」って思ってたけど、叱ってもらえたから今ちゃんとできていることが、たくさんあるなぁと感謝しています。
Posted at 21:28 | Book&Cinema | この記事のURL | コメント(13) | トラックバック(0)
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